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ルールの科学 佐藤 裕(著) - 青弓社
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ルールの科学 (ルールノカガク) 方法を評価するための社会学 (ホウホウヲヒョウカスルタメノシャカイガク)

社会一般
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発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ20mm
重さ 391g
322ページ
並製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7872-3518-3   COPY
ISBN 13
9784787235183   COPY
ISBN 10h
4-7872-3518-4   COPY
ISBN 10
4787235184   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年4月12日
書店発売日
登録日
2023年2月3日
最終更新日
2023年6月5日
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紹介

行動の不確実性を少なくして社会を秩序立てるために、私たちの社会にはルールがある。自然科学に対して、社会学を規則=ルールを対象にする学問と位置づけ、日常生活や所属する組織の細かな規則から社会全体のルールまでを評価する視点やその意義を描き出す。

目次

はじめに

第1部 ルールの科学の概要

第1章 自然科学と社会科学
 1 法則と規則
 2 外からの研究と内からの研究

第2章 ルールの科学の社会イメージ――ゲームとルール
 1 ゲームの一部としてのルール
 2 ゲームとは何か
 3 ルールとは何か
 4 ルールの分類
 コラム1 協調のゲームと対立のゲーム

第3章 ルールの理論――共有の方法としてのルール
 1 行為規範としてのルールの理論
 2 ルールの理論の拡張

第4章 ルールの科学の方法論と社会的意義
 1 ルールの記述
 2 社会の記述
 3 ルールの評価
 4 ルールの科学の専門家の役割

第2部 社会学とルールの科学

第5章 規範理論とルールの科学――盛山和夫『社会学とは何か』
 1 秩序構想の学としての社会学
 2 意味世界の探究であることの三つの帰結
 3 共同性への探究
 4 『社会学とは何か』の意義
 コラム2 吉田民人の「プログラム科学」について

第6章 機能主義とルールの科学
 1 機能主義の「復権」?
 2 評価の枠組みとしての「機能主義」
 3 機能と方法
 4 関連づけの理論としての機能主義
 コラム3 潜在的機能について

第7章 構築主義とルールの科学――質問・応答のゲームの探究としての構築主義
 1 構築主義とは何か
 2 whatからhowへ
 3 構築主義と質問・応答のゲーム
 4 構築主義のゴール

第8章 エスノメソドロジーとルールの科学――方法の探究としてのエスノメソドロジー 
 1 エスノメソドロジーとは何か
 2 「記述」の方法への特化
 3 暗黙の肯定的評価
 コラム4 第8章の事例を評価してみる
 コラム5 「概念」と「ルール」

第9章 ルールの科学の研究方法――社会調査の再整理
 1 ルール/ゲームの調査
 2 観察と質問
 3 統計的推論と合理性の理解

第3部 ルールの科学の応用

第10章 応用研究としての『差別論』
 1 『差別論』の特殊性
 2 入り口としての三者関係モデル
 3 ルールの評価としての差別論
 4 『差別論』の限界

最終章 ゲームとしての社会学――試論
 1 社会学というゲームのルール
 2 社会学というゲームの志向性
 3 社会学というゲームの発展のために
 練習問題――「行列」について考えてみる

参考文献

おわりに

索引

版元から一言

ルールを作る、ルールを守る、ルールを破る、ルールに違反する――。行動の不確実性を少なくして、社会を秩序立てるために、私たちの社会にはルールがある。人々にとってルールは「常識」とも言えるかもしれないが、ルールを言語化・可視化して体系的に整備して知識として蓄積することはいかに可能なのか。

自然法則を対象とする自然科学に対して、社会学は規則=ルールを対象にする学問であると位置づけ、私たちの日常生活や所属する組織にある細かな規則から社会全体のルールまでを評価する視点やその意義を描き出す。

本書はルールとゲームの関係性など、基本的な視点を身近な事例から確認したうえで、規範理論や機能主義、構築主義、エスノメソドロジーなどの社会学の理論と本書の「ルールの科学」を突き合わせて丁寧に検証する。さらに、差別論や社会学それ自体にこれまでの議論を応用して、ルールの科学の射程を明らかにする。

著者プロフィール

佐藤 裕  (サトウ ユタカ)  (

1961年、大阪府生まれ。富山大学人文学部教授。専攻は社会学で、社会調査法、差別論、ルールの理論、問いの理論などについて研究を発表している。著書に『差別論――偏見理論批判』(明石書店)、『ルールリテラシー――共働のための技術』(新曜社)、『人工知能の社会学――AIの時代における人間らしさを考える』(ハーベスト社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。