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フランス柔道とは何か 星野 映(編著) - 青弓社
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フランス柔道とは何か (フランスジュウドウトハナニカ) 教育・学校・スポーツ (キョウイク ガッコウ スポーツ)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ19mm
重さ 283g
274ページ
並製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7872-3506-0   COPY
ISBN 13
9784787235060   COPY
ISBN 10h
4-7872-3506-0   COPY
ISBN 10
4787235060   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年6月23日
書店発売日
登録日
2022年5月20日
最終更新日
2023年1月26日
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紹介

フランス柔道の競技人口や指導者数、学校教育や課外活動との関わり、フランススポーツ界での柔道の位置づけを丁寧に概説する。そのうえで、洗練されてきた指導法や昇段試験を分析し、日本の柔道とも比較して、その知られざる実情を多角的に解き明かす。

目次

まえがき 中嶋哲也/星野 映

第1部 フランス柔道の現在

第1章 二つの柔道場からみるフランス柔道 星野 映/磯 直樹
 1 柔道人口
 2 なぜ柔道に人気があるのか

第2章 フランス柔道の組織概要 星野 映
 1 統括連盟と登録者数
 2 フランスの柔道指導者の実際
 3 色帯と昇段試験

第3章 現代フランスの学校教育と課外活動――スポーツの場合 小林純子
 1 学校とスポーツ
 2 EPSと柔道
 3 学校スポーツと柔道
 4 学校外活動としての柔道とその課題

第4章 現代フランス社会とスポーツ 磯 直樹
 1 「スポーツ」の定義
 2 スポーツと社会
 3 二十世紀後半のフランスと公的なスポーツ組織
 4 市民社会とスポーツ
 5 現代フランスのスポーツ競技人口

第2部 フランス柔道の教育システムの成立

第5章 フランスにおける柔道の確立 星野 映
 1 川石酒造之助とポール・ボネ=モリ
 2 フランス柔道、最初の分裂と統合

第6章 フランス式柔道の統一 星野 映
 1 新たな分裂とオリンピック
 2 フランス柔道の改革

第7章 フランス柔道と教育の接近 星野 映
 1 一九七〇年代のフランス柔道の課題
 2 競技偏重と登録者数の停滞

第3部 フランス柔道の教育観――日本柔道との比較を通じて

第8章 日本の伝統文化と柔道教育の矛盾 有山篤利
 1 問われる柔道教育の存在意義
 2 現代の武道教育の矛盾
 3 柔道教育のオリジナリティー

第9章 戦後日本における柔道の大衆化と高度化――全国中学校柔道大会の歴史を中心に 中嶋哲也
 1 体罰・しごきのメカニズム
 2 スポーツ化としての事故防止
 3 全中と大衆化
 4 柔道事故と技の規制
 5 強化委員会と全中
 6 少年規定が意味するもの

第10章 柔道教育からみたフランスと日本 中嶋哲也/有山篤利/星野 映
 1 FFJDAの施策
 2 実践者への対応
 3 部活動・オリンピック・根性
 4 日本柔道界の対策

あとがき 磯 直樹

版元から一言

フランスは柔道の強豪国として知られている。オリンピックでのメダル獲得数も多く、その高い競技力と競技人口の多さ、事故の少なさなどから、日本で柔道先進国として紹介される。だが、イメージで語られることが多く、フランス柔道の実態や教育との関わりは日本でほとんど知られていない。

本書ではまず、フランス柔道の現在を紹介する。柔道クラブのエピソードからひもとき、競技人口や指導者数などの実情、学校教育や課外活動との関わり、フランススポーツ界での柔道の位置づけを丁寧に概説する。そのうえで、日本の講道館柔道とはまた違った柔道を確立した歴史的な歩みをたどり、洗練されてきた指導法や昇段試験などの制度、教育方法も通時的に検証する。

日本における柔道と教育との関係を確認したうえで、日仏を比較し、教育を基軸にするフランス柔道のありようと日本の柔道が抱える問題点を明らかにする。

著者プロフィール

星野 映  (ホシノ ウツル)  (編著

早稲田大学グローバルエデュケーションセンター講師。専攻はスポーツ史、スポーツ社会学。論文に「1940-1944年の占領期パリにおける柔道の確立」(「体育学研究」第64巻第1号)など。

中嶋 哲也  (ナカジマ テツヤ)  (編著

茨城大学教育学部准教授。専攻はスポーツ人類学、武道論。著書に『近代日本の武道論』(国書刊行会)、共著に『日本武道の武術性とは何か』(青弓社)、論文に「柔道の礼法における戦中・戦後史」(「体育学研究」第66巻)など。

磯 直樹  (イソ ナオキ)  (編著

東京藝術大学社会連携センター特任講師。専攻は社会学史、社会調査。著書に『認識と反省性』(法政大学出版局)、論文に“La culture légitime et la distinction dans le Japon contemporain”(Recherches sociologiques et anthropologiques, 51(1))、“Bourdieusian Self-Analyses as a Japanese Sociologist”(Sociologia e Ricerca Sociale, 126)など。

上記内容は本書刊行時のものです。