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空間と統治の社会学 佐幸 信介(著) - 青弓社
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空間と統治の社会学 (クウカントトウチノシャカイガク) 住宅・郊外・ステイホーム (ジュウタク コウガイ ステイホーム)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ18mm
重さ 275g
248ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7872-3498-8   COPY
ISBN 13
9784787234988   COPY
ISBN 10h
4-7872-3498-6   COPY
ISBN 10
4787234986   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年9月28日
書店発売日
登録日
2021年8月11日
最終更新日
2022年4月30日
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書評掲載情報

2021-12-25 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 飯野友幸(上智大学教授・アメリカ文学)
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紹介

1990年代以降の経済的な危機のなか、都市空間や住居空間はどのように変容してきたのか。ルフェーブルやフーコーの議論を補助線にしながら、1990年代から現在までの空間のありようをたどり、流動性や利便性を求める空間の「不自由さ」を批判的に検証する。

目次

序 章 「空間の不自由」を問うということ

第1章 新自由主義と空間の暴力――金融資本と空間の接合
 1 サブプライムローン問題と住宅という財
 2 都市空間の変貌
 3 空間開発と金融資本
 4 公共空間の市場化と社会的所有の放棄

第2章 都市空間の変容のなかのオリンピック――再開発のなかの建築と空間
 1 書き換えられる都市空間
 2 フローの空間としての東京――首都高と経済空間への書き換え
 3 フローの空間としての都市――新自由主義化する空間
 4 二〇二〇年オリンピックの空間

第3章 囲われる空間のパラドックス
 1 生活を囲い込むこと
 2 集住空間のセキュリティ
 3 測定される安全/危険
 4 象徴暴力とコミュニティ
 5 逆説的な安全な空間

第4章 スマートシティと生政治――パブリック―プライベートの産業から住むことの統治に向けて
 1 スマートシティと空間――テクノロジーは何を対象にするのか
 2 産業としてのスマートシティ
 3 生政治としてのスマートシティ

第5章 郊外空間の反転した世界――『空中庭園』と住空間の経験
 1 表象としての住宅
 2 郊外と「住まわせる論理」
 3 郊外または反転した世界
 4 性愛の空間としての郊外

終 章 新型コロナ禍と「ホーム」という場所――カフカ「巣穴」を読む
 1 コロナ禍と権力の問題
 2 カフカ「巣穴」とホーム

あとがき

版元から一言

1990年代以降、バブル経済の崩壊とリーマンショックに象徴される経済的な危機や社会的な停滞のなか、都市空間や住居空間はどのように変容して、私たちはそのなかでどのような経験をしてきたのか。また、それを支えるテクノロジーは、私たちの身体にどのような影響を与えているのか。

開発と金融資本の結び付きや東京の再開発をたどることで「空間の動産化」を浮き彫りにして、集住空間のセキュリティやスマートシティの事例から住空間と統治のテクノロジーの関係を分析する。加えて、郊外の現在のありようやコロナ禍でのステイホームから、住まう空間が私たちに何を経験させているのかを明らかにする。

アンリ・ルフェーブルやミシェル・フーコーの議論を補助線にしながら、1990年代から現在までの空間の変容を具体的な事例からひもとき、流動性や利便性を求める空間の「不自由さ」を批判的に検証する。

著者プロフィール

佐幸 信介  (サコウ シンスケ)  (

1966年、長野県生まれ。日本大学法学部教授。専攻は社会学、メディア論、住宅社会論。共著に『国道16号線スタディーズ――二〇〇〇年代の郊外とロードサイドを読む』『失われざる十年の記憶――一九九〇年代の社会学』(ともに青弓社)、『コミュニケーション資本主義と〈コモン〉の探求――ポスト・ヒューマン時代のメディア論』(東京大学出版会)、『空間管理社会――監視と自由のパラドックス』(新曜社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。