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「コミックス」のメディア史 山森 宙史(著) - 青弓社
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「コミックス」のメディア史 (コミックスノメディアシ) モノとしての戦後マンガとその行方 (モノトシテノセンゴマンガトソノユクエ)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ18mm
重さ 294g
296ページ
並製
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7872-3460-5   COPY
ISBN 13
9784787234605   COPY
ISBN 10h
4-7872-3460-9   COPY
ISBN 10
4787234609   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年10月23日
書店発売日
登録日
2019年9月2日
最終更新日
2020年6月15日
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紹介

雑誌と並ぶマンガの代表的形態であるコミックス。このコミックスの「モノとしての認識枠組み」が成立し変容するプロセスを生産・流通・消費の視点から解き明かし、現在のデジタル環境を踏まえた「メディアとしてのマンガ」への新たなアプローチを提示する。

目次

はじめに

序 章 マンガ研究と「コミックス」
 1 不問領域としての「コミックス」
 2 「メディア論的マンガ論」の系譜
 3 メディア論的言説空間と「雑誌中心主義」
 4 「コミックス」から問うということ
 5 「メディア特性」から「メディア観」を問う視座へ
 6 メディア認識と「モノ」の枠組み
 7 モノと交差する「とき」と「場」――一九七〇年代以降の出版産業空間への着目
 8 本書の構成

第1章 「単行本」とコミックス――初期新書判コミックスの成立まで
 1 「コミックス」前史
 2 「コミックス」の誕生

第2章 「雑誌」とコミックス――〈雑誌-コミックス〉体制の確立とその帰結
 1 貸本マンガと新書判コミックス
 2 「雑誌メディア」としての新書判コミックスの確立
 3 非-雑誌メディアとしてのコミックス

第3章 「書籍」とコミックス――マンガ文庫とA5判漫画単行本に見るマンガの「書籍性」
 1 コミックスと「文庫」
 2 「マンガ文庫」から「文庫判コミックス」へ
 3 A5判をめぐる「書籍」と「コミックス」の境界

第4章 「本屋」とコミックス――「コミックコーナー」の社会史
 1 常設「コミックコーナー」ができるまで
 2 常設コーナーの全国的拡大
 3 書店が形作る「モノ」としての枠組み
 4 コミックスが産出する空間

第5章 「読者」とコミックス――コミックスが生み出す「モノとしてのマンガ経験」
 1 初期新書判コミックスと読者の関わり――一九六〇―七〇年代
 2 コミックスと「オタク」的なるもの
 3 「コミックス派」の台頭
 4 モノとしての「マンガ」経験

終 章 「メディアとしてのマンガ」の行方
 1 コミックスからみる「メディアとしてのマンガ」
 2 「メディアとしてのマンガ」の「コミックス」性

おわりに

版元から一言

雑誌と並ぶ日本のマンガの代表的形態であるコミックス。

マンガをめぐる紙から電子への流れが加速する一方で、コミックスでマンガを楽しむ読者は現在も多い。そもそもマンガはコミックスという出版メディアとどう出合い、コミックスはいかにして私たちの日常生活に溶け込んでいったのだろうか。

原型になった新書判の登場、雑誌の再録媒体という位置づけの獲得、書籍扱いである文庫とA5判の展開など、1960年代以降のコミックスの歩みをたどり、書店のコーナーができあがりマンガ専門店が登場する風景も掘り起こす。また、コミックス派を自任したり、美本を求めてコレクションしたり、古書店で売買したりするなど、読者がモノとしてコミックスをどう扱ってきたのかも描き出す。

生産・流通・消費の視点から、コミックスの「モノとしての認識枠組み」が成立し変容するプロセスを解き明かし、現在のデジタル環境を踏まえた「メディアとしてのマンガ」への新たなアプローチを提示する。

著者プロフィール

山森 宙史  (ヤマモリ ヒロシ)  (

1987年生まれ。四国学院大学社会学部助教。専攻は社会学、メディア史研究、サブカルチャー研究。論文に「不確実な「他者」としての成人向けマンガの成立――戦後出版流通における自主規制の媒介性に着目して」(「関西学院大学先端社会研究所紀要」第13号)、「「コミックコーナー」の社会史――1970-80年代の小売書店空間におけるマンガの市民権の成立過程」(「マス・コミュニケーション研究」第87号、第7回日本マス・コミュニケーション学会優秀論文賞受賞)など。

上記内容は本書刊行時のものです。