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記憶の社会的枠組み
原書: LES CADRES SOCIAUX DE LA MÉMOIRE
A5判
縦216mm
横152mm
厚さ28mm
重さ 575g
416ページ
上製
定価
4,800円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年11月27日
- 書店発売日
- 2018年11月27日
- 登録日
- 2018年10月2日
- 最終更新日
- 2020年6月15日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2020-08-31 |
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本書は、社会集団にとって記憶が、人々を統合するばかりでなく、ときに分断もするという社会的な機能を析出する「記憶の社会学」の嚆矢です。「いま」を読み解く視点も詰まっています。 |
紹介
社会の成員が過去を想起するとき、「記憶の社会的枠組み」がいかに機能するのか、集合的記億は社会にどう影響を及ぼすのか。社会集団にとって記憶が、人々を統合するばかりでなく、ときに分断もするという社会的な機能を析出する「記憶の社会学」の嚆矢。
目次
前言
第1章 夢とイメージ記憶
第2章 言語と記憶
第3章 過去の再構成
第4章 思い出の位置づけ
第5章 家族の集合的記憶
第6章 宗教の集合的記憶
第7章 社会階級とその伝統
結論
訳者あとがき――鈴木智之
人名索引
事項索引
版元から一言
エミール・デュルケムの集合意識論を批判的に継承し、フランス社会学派第2世代の中心を担ったアルヴァックス。近年、海外でも再評価が進むアルヴァックスが1925年に執筆した「記憶の社会学」の嚆矢が本書である。
社会のメンバーがみずからの過去を想起するとき、「記憶の社会的枠組み」がいかに機能するのか、過去の出来事の記憶を社会のメンバーはどう組織化し、「集合的記憶」を形成するのか、「集合的記億」は社会にどのような影響を及ぼすのか――。
アルヴァックスは本書でまず、個々人の夢や記憶などを論じるベルクソンやフロイトなどの哲学や心理学を緻密に検証する。そのうえで、「家族」「宗教」「社会階級」などを切り口に、社会集団にとって記憶が、人々を統合するばかりでなく、ときに分断もするというその社会的な機能を析出する。
記憶をどう継承するのか、歴史と社会の関係をどう考えていくのかが様々な局面で問われる今日にも、集合的記憶という視点から問題提起を差し向けるアクチュアルな古典的名著。
上記内容は本書刊行時のものです。