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まぼろしの「日本的家族」 早川 タダノリ(編著) - 青弓社
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まぼろしの「日本的家族」 (マボロシノニホンテキカゾク)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ15mm
242ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7872-3437-7   COPY
ISBN 13
9784787234377   COPY
ISBN 10h
4-7872-3437-4   COPY
ISBN 10
4787234374   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年6月
書店発売日
登録日
2018年5月23日
最終更新日
2020年6月15日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2018-08-20
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発売当初、「店頭在庫がまぼろし」とツイッター上で言われていましたが(笑)、多くの書店に置いていただいておかげさまで増刷です。昨今の政治がなぜ、現実に適合しない家族モデルを押し付けるのかを7人の論者が検証します。

紹介

右派やバックラッシュ勢力は、なぜ家族モデルを「捏造・創造」して幻想的な家族を追い求めるのか。家族像の歴史的な変遷、官製婚活、結婚と国籍、税制や教育に通底する家族像、憲法24条改悪など、伝統的家族を追い求める「斜め上」をいく事例を検証する。

目次

はじめに 早川タダノリ

第1章 「日本的家族」のまぼろし 早川タダノリ
 1 日本国憲法が「一家の団欒」を破壊した? 
 2 「食卓崩壊」?
 3 「食卓」像の謎
 4 国策としての「食卓の団欒」
 5 「日本国憲法」以前の家族理念
 6 「家族が仲睦まじく暮らしてきた日本人」バージョン
 7 「家制度の復活ではない」という言い訳
 8 「わが国の伝統的な家族観が基本」とは?
 9 情緒的な「家族の絆」の実体はネオリベ……

第2章 右派の「二十四条」「家族」言説を読む 能川元一
 1 改憲論の現状と二十四条
 2 二十四条改憲派は何を主張しているのか
 3 右派にとって「家族」とは?
 4 「自然な」家族とは?

第3章 バックラッシュと官製婚活の連続性――「女性活躍」の背後で剥奪されるリプロダクティブ・ヘルス/ライツ 斉藤正美
 1 安倍政権の官製婚活の問題――「三十五歳以上の女はいらない」
 2 中高生向け冊子に見るジェンダー・家族像の変容
 3 バックラッシュが与えた影響

第4章 税制と教育をつなぐもの 堀内京子
 1 税制で誘導される家族のかたち
 2 親学は「国家親道」を目指すのか

第5章 家庭教育への国家介入の近代史をたどる 奥村典子
 1 一九三〇以前の「家」の観念と家族の特質
 2 一九三〇年代の家庭教育振興政策の動向
 3 総力戦体制下での家庭教育振興政策の動向
 4 近年の家庭教育をめぐる施策の動向

第6章 在日コリアンと日本人の見えにくい「国際」結婚の半世紀 りむ よんみ
 1 近現代の日本社会における結婚規範の変遷――「身分違いの恋」の悲劇の超克?
 2 言説にみるインターマリッジをめぐる社会規範の変容
 3 インターマリッジからみえる日本の結婚観――むすびにかえて

第7章 憲法二十四条改悪と「家族」のゆくえ 角田由紀子
 1 二十四条がもつ意味
 2 自民党憲法改正草案での二十四条の問題
 3 夫婦別姓に関する最高裁大法廷判決の憲法二十四条論
 4 二十四条改正の目的はどこにあるのか

版元から一言

2012年に自民党が発表した「日本国憲法改正草案」に明らかなように、改憲潮流が想定する「伝統的家族像」は、男女の役割を固定化して国家の基礎単位として家族を位置づけるものである。

右派やバックラッシュ勢力は、なぜ家族モデルを「捏造・創造」して幻想的な家族を追い求めるのか。

「伝統的家族」をめぐる近代から現代までの変遷、官製婚活、結婚と国籍、税制や教育に通底する家族像、憲法24条改悪など、伝統的家族を追い求める「斜め上」をいく事例を批判的に検証する。

著者プロフィール

早川 タダノリ  (ハヤカワ タダノリ)  (編著

1974年生まれ。フィルム製版工などを経て、現在は編集者として勤務。著書に『「日本スゴイ」のディストピア』『「愛国」の技法』(ともに青弓社)、『神国日本のトンデモ決戦生活』(筑摩書房)、『原発ユートピア日本』(合同出版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。