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ディズニーランドの社会学 新井 克弥(著) - 青弓社
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ディズニーランドの社会学 (ディズニーランドノシャカイガク) 脱ディズニー化するTDR (ダツディズニーカスルティーディーアール)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ15mm
重さ 223g
208ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7872-3405-6   COPY
ISBN 13
9784787234056   COPY
ISBN 10h
4-7872-3405-6   COPY
ISBN 10
4787234056   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年7月
書店発売日
登録日
2016年5月10日
最終更新日
2023年5月22日
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重版情報

3刷 出来予定日: 2020-08-31
2刷 出来予定日: 2018-04-25
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ご好評いただき3刷出来です。ディズニーランドを頻繁に訪れ、キャストとして働いた経験もある著者が、ディズニーランドの現在の特色をメディア論の観点から分析しています。

紹介

テーマパークを乱立させてディズニー化する現代日本社会と、それに反して脱ディズニー化する東京ディズニーランド――創始者の思想が希薄化し、ジャパン・オリジナルへと変貌している――を現代社会論・メディア論の視点から解析する刺激的な成果。

目次

はじめに

第1章 様相を変貌させる東京ディズニーリゾート
 1 「ディズニー学」の基礎知識
 2 パーク内はコスプレ会場と化した?
 3 ファミリー・エンターテインメントからの逸脱
 4 TDR=送り手側も異様?
 5 ウォルトの存在が薄れるほどゲストの数は増える?

第2章 ディズニーランドと日本人――ディズニーというゆりかごのなかで
 1 ディズニーと日本人の関係史
 2 日本アニメの苗床になったディズニー
 3 プロレスとディズニーが高度経済成長とテレビ普及に貢献
 4 ディズニーになじんでいた戦後世代
 5 日本人へのディズニー再教育

第3章 テーマパークの本質:1――情報圧によるめまい
 1 テーマパークとは何か
 2 テーマ性の入れ子構造
 3 TDSでのテーマの重層構造

第4章 テーマパークの本質:2――ハイパーリアリティー
 1 ハイパーリアリティーとは何か
 2 テーマランドはコピーのコピー
 3 ジャパン・オリジナル、ダッフィーの誕生
 4 ダッフィー的システムの方法論化

第5章 テーマ性の崩壊
 1 崩壊を象徴するパレード
 2 マクロと中規模(=ミドル)のテーマ性
 3 ミクロなテーマ性
 4 テーマ性崩壊をさらに進める「ハピネス・イズ・ヒア」
 5 テーマなきテーマパークの出現

第6章 ジャパン・オリジナル化するTDR
 1 グレムリン化するゲスト、ドン・キホーテ化するTDL
 2 消費文化の伝統文化への昇華をもくろんだウォルト
 3 アキバ化するTDL

第7章 ディズニー化する社会、脱ディズニー化するTDR、そして……
 1 ファストフードとファミレスを経験した一九七〇年代
 2 ディズニー化とは何か
 3 社会がディズニー化していく
 4 脱ディズニー化する未来

第8章 TDRは聖地になりうるか?
 1 評価が分かれる『アナ雪』
 2 微分的文化と文化相対主義
 3 二つの聖地

付録 ディズニーを学ぶ人のために
 1 ウォルトを知る
 2 ウォルト没後のディズニーの状況を知る
 3 東京ディズニーリゾートを知る
 4 専門的な視点からディズニーを考える

参考文献

おわりに

版元から一言

いま、東京ディズニーリゾート(TDR)はどんどん「脱ディズニー化」している――「徹底的に統一したテーマ」「家族みんなで夢を見る」というウォルト・ディズニーの理想を体現していた時代は過ぎ去って、「テーマなき萌え要素のごった煮」のなかを「お一人様がそれぞれの目的のために突っ走る」空間になっているのだ。
これは、実は歌舞伎からAKB48まで脈々と続く、「全体像よりもピンポイントの趣向」を重視する日本の文化、そして社会の傾向とつながっている。
顧客(ゲスト)のニーズに最先端で応えて変わり続けるTDRは、まさに現代社会の縮図。TDRの変容の過程を分析することで、日本社会の「いま」と「あした」を描き出す画期的なメディア社会論。

著者プロフィール

新井 克弥  (アライ カツヤ)  (

1960年、静岡県生まれ。関東学院大学文学部教授。専攻はメディア論。単著『劇場型社会の構造――「お祭り党」という視点』(青弓社)、『バックパッカーズ・タウン カオサン探検』(双葉社)、共著『若者論を読む』(世界思想社)、『情報化の中の〈私〉』(福村出版)、『情報化と社会心理』(中央大学出版部)など。

上記内容は本書刊行時のものです。