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子どもと貧困の戦後史 相澤 真一(著) - 青弓社
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9784787234032

子どもと貧困の戦後史

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ15mm
重さ 223g
172ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7872-3403-2   COPY
ISBN 13
9784787234032   COPY
ISBN 10h
4-7872-3403-X   COPY
ISBN 10
478723403X   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年4月
書店発売日
登録日
2016年3月24日
最終更新日
2020年6月15日
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紹介

敗戦直後の戦災孤児や浮浪児、復興期の家庭環境と子ども、高度成長期における子どもの貧困の脱出と、不可視化する経済問題――1950・60年代の社会調査データで当時の実態に実証的に迫り、新聞報道なども織り込んで、子どもと貧困の戦後を立体的に照らし出す。

目次

序章 子どもと貧困の戦後史 相澤真一
 1 いま、注目すべき子どもと貧困の関係史――本書の課題
 2 戦後社会のなかの貧困と子ども/現在の「子どもの貧困」
 3 本書で使うデータと方法――いま復元される一九五〇年代・六〇年代の貧困をめぐる社会調査資料から
 4 本書の構成――一九五〇年代と六〇年代の貧困の見え方の違いから

第1章 社会調査データからみる子どもと貧困の戦後史 相澤真一
 1 戦後、破壊された国民生活と貧困に転落した人々
 2 戦後の多産少死社会での子どもと貧困――静岡調査の分析から
 3 一九五〇年代の貧困からどのようにして脱出できたか――静岡調査の質的分析にみる「中学卒業」の意味
 4 教育は貧困を克服する選択肢だったのか?――公開社会調査データの分析からみる一九五〇年代の貧困

第2章 焦土のなかの戦災孤児、浮浪児問題――「親を亡くした子ども」をめぐる「社会表象」の変遷をめぐって 土屋 敦
 1 戦災孤児、浮浪児をめぐる「飢餓貧困」
 2 「親のない子ども」「親を亡くした子ども」をめぐる新聞記事件数の推移
 3 「慈しむべき哀れな孤児像」
 4 「不良化し犯罪化する危険な浮浪児像」
 5 「平和への祈願としての原爆孤児像」の形成
 6 戦災孤児たちの「親探し運動」と「親子再会の物語」

第3章 家庭のなかの子どもからみた学校と戦争――一九五二―五八年 小山 裕
 1 なぜ子どもの貧困はみえにくいのか
 2 世帯のなかの子どもに迫るためのデータ
 3 長期欠席児童・生徒と貧困
 4 生徒と労働者の狭間で
 5 生活保護受給世帯の子どもたち
 6 家庭のなかの子ども――変わったものと変わらないもの

第4章 貧困からの脱却と子どもの高校進学 開田奈穂美
 1 高度経済成長期の子どもたちの姿
 2 「神奈川県における民生基礎調査」について
 3 子どもの高校進学を促進するもの、阻害するもの
 4 収入の変化と子どもの有無
 5 貧困からの脱却に子どもが果たす役割

第5章 大人と子どもが語る「貧困」と「子ども」――どのようにして経済問題が忘れられていったか 元森絵里子
 1 「子どもの貧困」をめぐる実態と言説
 2 現実とその反対項、「子ども」という表象
 3 社会が語る「貧困」と「子ども」――「現実」語りと「理想」語りのすれ違い
 4 子どもが語る「貧困」と「子ども」――「荒波」から「青春」へ
 5 貧困という現実の潜在化、子どもという理想の前景化

おわりに 相澤真一

版元から一言

2000年代後半から一気に問題化した子どもの貧困。日本社会における格差の拡大に注目が集まるなか、若者・女性・高齢者の貧困の問題や待機児童の問題とともに、解決すべき喫緊の課題として議論されている。

しかし、歴史的なスパンを広げてみれば、貧困環境にある子どもはこれまで多くいて、保護や福祉の対象となってきた。にもかかわらず、新しい事態かのように子どもと貧困の問題を見てしまうとしたら、私たちは何を看過し、何を忘れてしまっていたのだろうか。

敗戦直後の戦災孤児や浮浪児、復興期の家庭環境と子ども、高度成長期における子どもの貧困の脱出と、不可視化する経済問題――復元した1950・60年代の貴重な社会調査データやマクロ統計で当時の実態に実証的に迫り、新聞報道や児童・生徒の「声」も織り込んで、子どもと貧困の戦後を立体的に照らし出す。

著者プロフィール

相澤 真一  (アイザワ シンイチ)  (

1979年、長崎県生まれ。中京大学現代社会学部准教授。専攻は教育社会学、社会階層論、比較歴史社会学。共著に『〈高卒当然社会〉の戦後史』(新曜社)、『現代の階層社会2 階層と移動の構造』(東京大学出版会)、共訳書にデイヴィド・ヴィンセント『マス・リテラシーの時代』(新曜社)など。

土屋 敦  (ツチヤ アツシ)  (

1977年、静岡県生まれ。徳島大学総合科学部准教授。専攻は医療社会学、家族社会学、歴史社会学。著書に『はじき出された子どもたち』(勁草書房)、論文に「母子衛生行政の転換局面における「先天異常児」出生予防政策の興隆」(「三田学会雑誌」第102巻第1号)など。

小山 裕  (コヤマ ユタカ)  (

1980年、神奈川県生まれ。東洋大学社会学部准教授。専攻は社会システム論、社会学史、歴史社会学。著書に『市民的自由主義の復権』(勁草書房)、共著に『戦後日本社会の誕生』(弘文堂)など。

開田 奈穂美  (カイダ ナオミ)  (

1985年、長崎県生まれ。立教大学兼任講師。専攻は環境社会学、科学技術の社会学。論文に「大規模開発事業の見直しにおける補償的受益と受苦者のアイデンティティ」(「環境社会学研究」第19号)など。

元森 絵里子  (モトモリ エリコ)  (

1977年、東京都生まれ。明治学院大学社会学部准教授。専攻は歴史社会学、子ども社会学。著書に『語られない「子ども」の近代』『「子ども」語りの社会学』(ともに勁草書房)、論文に「社会化論という想像力をめぐって」(「年報社会学論集」第22号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。