版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
歴史と責任 金 富子(編著) - 青弓社
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:

在庫ステータス

品切れ・重版未定

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
子どもの文化     書店(直)
直接取引:あり
返品の考え方: 返品は常時フリーです。了解者名が必要な場合は「矢野」と記入してください

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

歴史と責任 (レキシトセキニン) 「慰安婦」問題と一九九〇年代 (イアンフモンダイトセンキュウヒャクキュウジュウネンダイ)

社会一般
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:青弓社
A5判
432ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7872-3286-1   COPY
ISBN 13
9784787232861   COPY
ISBN 10h
4-7872-3286-X   COPY
ISBN 10
478723286X   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2008年6月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2020年3月25日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

冷戦が終結し、日本軍「慰安婦」問題が鋭く問われた1990年代、それは世界中で迫害と暴力の歴史が見直され、その責任が問われだした時代だった。この時代を広い文脈から捉え直し、正義と真実の立場から新たな和解への道を切り開く行動提起の書。

目次

はじめに――「慰安婦」問題と一九九〇年代 金 富子

序章 日本軍「慰安婦」問題と歴史への責任――本書の認識と課題
 0 日本軍「慰安婦」問題と歴史への責任――本書の認識と課題 中野敏男

第1章 「慰安婦」問題と日本の過去克服――問われた課題
 1 「慰安婦」被害者の「尊厳の回復」とは何か?――女性国際戦犯法廷が求めた正義と「国民基金」 西野瑠美子
 2 国民基金と被害者の声 鄭鉉栢[中野宣子訳]
 3 「日本軍戦時性暴力被害」訴訟から見えてくること――裁判はどこまで「慰安婦」問題を裁けているか? 大川正彦
 4 戦後責任と日本人の「主体」 中野敏男
 5 「慰安婦」問題と脱植民地主義――歴史修正主義的な「和解」への抵抗 金 富子
 コラム 戦犯裁判と「慰安婦」問題史料 林 博史
 コラム ナヌムの家の現在と未来 村山一兵

第2章 世界の過去克服への取り組みから
 6 韓国現代史と過去清算の展開 韓洪九[金栄訳]
 7 台湾における未完の脱植民地化 駒込 武
 8 南部アフリカに「真実和解委員会」が残したこと――植民地主義の過去をめぐって 永原陽子
 9 紛争下の性的暴力と国際法の到達点 東澤 靖
 10 ドイツの過去克服 矢野 久
 11 植民地支配の歴史の再審――フランスの「過去の克服」の現在 菊池恵介
 12 批判的フェミニズムと日本軍性奴隷制――アジア/アメリカからみる女性の人権レジームの陥穽 米山リサ
 コラム 「朝鮮人戦犯」――誰が何を裁かれたのか 内海愛子
 コラム 中国人強制連行 杉原 達
 コラム 日系アメリカ人への戦後補償 タカシ・フジタニ

第3章 何がなお問われているのか
 13 脱冷戦と植民地支配責任の追及――続・植民地支配責任を定立するために 板垣竜太
 14 帰国事業と日本の戦後責任 テッサ・モーリス=スズキ[大川正彦訳]
 15 在日朝鮮人弾圧から見る日本の植民地主義と軍事化 金栄
 16 韓国の歴史論争とナショナリズムの克服――「親日」と「反日」の争点化を中心に 河棕文
 17 アメリカ議会下院と「慰安婦」問題 荒井信一
 18 植民地女性と脱帝国のフェミニズム 宋連玉
 コラム 沖縄の「集団自決」と教科書検定 宮城晴美
 コラム ハンセン病資料館設立の経緯とその意義 金貴粉
 コラム 「慰安婦」問題を記録し、記憶するために――アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」の試み 池田恵理子

おわりに 金 富子/中野敏男

資料 ブックガイド
   年表
   日本で行われている戦時性暴力被害訴訟一覧(二〇〇八年三月十一日付)
   河野官房長官談話
   女性国際戦犯法廷・最終判決文「勧告」
   アメリカ下院「慰安婦」謝罪要求決議
   欧州議会「慰安婦」謝罪要求決議
   ダーバン二〇〇一宣言・行動計画(抄)

著者プロフィール

金 富子  (キム プジャ)  (編著

1958年生まれ。ハンシン大学校(韓国)教員。専攻はジェンダー史・ジェンダー論、植民地教育史、韓日文化論。著書に『植民地期朝鮮の教育とジェンダー』(世織書房、第一回女性史学賞受賞)、共編著に『裁かれた戦時性暴力』(白澤社)、『消された裁き』(凱風社)など。◆ひと言:日本のジェンダー史・ジェンダー論研究が、内なる植民地主義に無自覚なまま(だからこそ)、歴史修正主義と手をつなぎ始めている現状に危機感を覚えている。

中野 敏男  (ナカノ トシオ)  (編著

1950年生まれ。東京外国語大学教員。専攻は社会理論、社会思想。著書に『大塚久雄と丸山眞男』(青土社)、『近代法システムと批判』(弘文堂)、『マックス・ウェーバーと現代』(三一書房)、共編著に『沖縄の占領と日本の復興』(青弓社)など。◆ひと言:NHK番組改竄事件を発端として作られた「メディアの危機を訴える市民ネットワーク」の事務局に参加する一方で、「継続する植民地主義」という関心を持ちながら、国際共同研究を組織して「戦後」を歴史的・思想的に問い直す作業を続けている。

上記内容は本書刊行時のものです。