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ひきこもりの〈ゴール〉 石川 良子(著) - 青弓社
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青弓社ライブラリー 49

ひきこもりの〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく

発行:青弓社
四六判
256ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7872-3276-2
Cコード
C0336
一般 全集・双書 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2007年9月
書店発売日
登録日
2020年7月29日
最終更新日
2020年7月29日
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重版情報

5刷 出来予定日: 2020-07-31
2007年に刊行してから長く読んでいただいています。一方的な「共感」でもなく、「回復」を目指させるのでもなく、彼/彼女たちを理解する大切さを示しています。

紹介

「働け」「仲間を作れ」。的はずれを含めた多くの批判にさらされ、「回復」へと駆り立てられるひきこもりの〈当事者〉たち。彼/彼女たちが抱く不安や焦燥を聞き取り調査から描き、必要なのは回復をめざさせることではなく彼/彼女らを理解することと主張する。

目次

はじめに

第1章 問題意識──フィールドでの経験から
 1 はじめに
 2 “対人関係の獲得”から“就労の達成”へ
 3 〈社会参加〉路線の限界
 4 当事者への否定的感情に向き合う
 5 本書の課題──「ひきこもり」の当事者の経験を理解する

第2章 「ひきこもり」の社会的文脈
 1 一九八〇年代──「無気力化した若者」
 2 一九九〇年代──不登校からの分化
 3 二〇〇〇年代前半──「ひきこもり」の社会問題化
 4 二〇〇四年以降──「ニート」の登場
 5 「ひきこもり」からの〈回復〉イメージの変転

第3章 自己防衛戦略としての「ひきこもり」
 1 「ひきこもり」というスティグマ
 2 生活誌的な匿名性の程度
 3 精神的苦痛を助長されうるやりとり
 4 自己防衛戦略としての「ひきこもり」

第4章 自己を語るための語彙の喪失としての「ひきこもり」
 1 “対人関係の獲得”以後のきつさ
 2 コミュニティに参与することの意味
 3 自己を語るための語彙の喪失としての「ひきこもり」
 4 専門家言説の功罪

第5章 人生における危機/転機としての「ひきこもり」
 1 ひきこもるという経験の二面性
 2 危機
 3 転機
 4 振り返って見えてきた危機
 5 自己変容の様相
 6 「ひきこもり」を“状態”ではなく“過程”と捉える

第6章 問うという営みとしての「ひきこもり」
 1 はじめに
 2 “対人関係の獲得”その後
 3 就労をめぐるジレンマ
 4 自己・労働・生を問う
 5 問うという営みの必然性

第7章 生きていくことを覚悟する
 1 「ここで決めよう、と思ったのね。生きていくか、やめるかをね」
 2 「突然、生きたいって、体の声を聞いて」
 3 生きていくことを覚悟する

第8章 「ひきこもり」再考
 1 存在論的不安としての「ひきこもり」
 2 「ひきこもり」からの〈回復〉とは何か
 3 〈実存的問題〉としての「ひきこもり」

あとがき

著者プロフィール

石川 良子  (イシカワ リョウコ)  (

1977年、神奈川県生まれ。横浜市立大学非常勤講師。専攻は社会学。共著に『若者たちのコミュニケーション・サバイバル──親密さのゆくえ』(恒星社厚生閣)、『繋がりと排除の社会学』(明石書店)、『戦後世相の経験史』(せりか書房)など。

上記内容は本書刊行時のものです。