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族の系譜学
ユース・サブカルチャーズの戦後史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2007年6月
- 書店発売日
- 2007年6月4日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2022年10月13日
書評掲載情報
2017-09-10 |
毎日新聞
朝刊 評者: 長谷川晶一(ノンフィクション作家) |
2012-01-08 |
朝日新聞
評者: 中西新太郎(横浜市立大学教授・現代日本社会論) |
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重版情報
3刷 | 出来予定日: 2022-09-30 |
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暴走族、アンノン族、太陽族、みゆき族……。そのときどきの若者を言い表す言葉として、「族」の存在は外せません。そして、そうした「族」の系譜を歴史的にたどっているのが本書です。若者がどのように認識されてきたのかを知るうえでも最良の一冊。最初の刊行から15年の時を経て、このほど3刷増刷です。 |
紹介
太陽族からみゆき族、暴走族、アンノン族、クリスタル族などの「族」の系譜をたどり、オタク、渋谷系、コギャル、裏原系へという「族から系への転換」を見定めて、若者文化の戦後史を描き出す。「族」や「系」を光源として日本社会を照射する若者論の力作。
目次
はじめに
第1部 「ユース・サブカルチャーズ」へのアプローチ
第1章 研究の系譜
1 「カルチャー」とは
2 「サブカルチャー」とは
3 「ユース・サブカルチャーズ」とは
4 日本での研究の現状
第2章 諸状況としてのユース・サブカルチャーズ
1 アーヴィン・ゴフマンの視点から
2 ユース・サブカルチャーズへの五つの視角
3 言説のなかの状況、状況のなかの言説
第2部 戦後ユース・サブカルチャーズ史
第3章 太陽族の季節
1 十代とプロト太陽族
2 メディエイテッド太陽族
3 モラル・パニックとしての太陽族
4 太陽族その後
第4章 みゆき族というストリート・カルチャー
1 みゆき族の生成・消滅
2 「平凡パンチ」とみゆき族
3 フォーク・デヴィルとしてのみゆき族
4 銀座のトポロジー
第5章 ‘Youthquake’とフーテン族
1 大都市に集住する団塊
2 一九六七年、フーテン族の夏
3 フーテン族とは誰か
4 拡散する若者文化情況
第6章 旅するアイデンティティ、アンノン族
1 急成長する女性誌
2 カニ族からアンノン族へ
3 ディスカヴァーされる日本
4 ジェンダー・トラブルか、従順な消費者か
第7章 暴走族──モビリティとローカリティ
1 暴走族前史
2 「暴走族」の構築
3 階級、マスキュリニティ、ローカリティ
4 メディアというギャラリー
[補論] 「ヤンキー」スタイルの消費へ
第8章 クリスタル族──クラスとテイストのセクト
1 二十五年後の太陽族
2 消費するアイデンティティ
3 世代としての「新人類」
4 カタログ化する都市空間へ
第9章 おたく族からオタクへ
1 おたく族とメディア、おたく族のメディア
2 ユースフォビアとしてのおたく族
3 おたくとジェンダー
4 世代のなかのおたく、おたくのなかの世代
第10章 族の末裔としての渋カジ
1 「渋谷の後背地=山の手」の拡張
2 「東京二世=団塊Jr.」への期待
3 煽るメディア、鎮めるメディア
4 チーマーと‘-er’の浮上
第11章 渋谷系というテイスト・ジャンル
1 渋谷系の誕生
2 音楽ジャンルであり、ユース・サブカルチャーであること
3 渋谷系とアキバ系
4 渋谷の変容と渋谷からの離脱
第12章 コギャル、ジェンダー・(アン)トラブルド
1 「コギャル」の生成過程
2 コギャルに発情するメディア
3 メディアと共振する女子高生
4 (コ)ギャルとギャル男(ルビ:お)
第13章 裏原系という居場所
1 「裏原(宿)」の生成過程
2 上京者の居場所としての裏原
3 ストリート系男性誌の族生
4 ホモソーシャルな男性性と裏原系女子
第3部 結語
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。