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族の系譜学 難波 功士(著) - 青弓社
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族の系譜学 (ゾクノケイフガク) ユース・サブカルチャーズの戦後史

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発行:青弓社
A5判
404ページ
並製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7872-3273-1   COPY
ISBN 13
9784787232731   COPY
ISBN 10h
4-7872-3273-8   COPY
ISBN 10
4787232738   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2007年6月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2022年10月13日
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書評掲載情報

2017-09-10 毎日新聞  朝刊
評者: 長谷川晶一(ノンフィクション作家)
2012-01-08 朝日新聞
評者: 中西新太郎(横浜市立大学教授・現代日本社会論)
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重版情報

3刷 出来予定日: 2022-09-30
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暴走族、アンノン族、太陽族、みゆき族……。そのときどきの若者を言い表す言葉として、「族」の存在は外せません。そして、そうした「族」の系譜を歴史的にたどっているのが本書です。若者がどのように認識されてきたのかを知るうえでも最良の一冊。最初の刊行から15年の時を経て、このほど3刷増刷です。

紹介

太陽族からみゆき族、暴走族、アンノン族、クリスタル族などの「族」の系譜をたどり、オタク、渋谷系、コギャル、裏原系へという「族から系への転換」を見定めて、若者文化の戦後史を描き出す。「族」や「系」を光源として日本社会を照射する若者論の力作。

目次

はじめに

第1部 「ユース・サブカルチャーズ」へのアプローチ

第1章 研究の系譜
 1 「カルチャー」とは
 2 「サブカルチャー」とは
 3 「ユース・サブカルチャーズ」とは
 4 日本での研究の現状

第2章 諸状況としてのユース・サブカルチャーズ
 1 アーヴィン・ゴフマンの視点から
 2 ユース・サブカルチャーズへの五つの視角
 3 言説のなかの状況、状況のなかの言説

第2部 戦後ユース・サブカルチャーズ史

第3章 太陽族の季節
 1 十代とプロト太陽族
 2 メディエイテッド太陽族
 3 モラル・パニックとしての太陽族
 4 太陽族その後

第4章 みゆき族というストリート・カルチャー
 1 みゆき族の生成・消滅
 2 「平凡パンチ」とみゆき族
 3 フォーク・デヴィルとしてのみゆき族
 4 銀座のトポロジー

第5章 ‘Youthquake’とフーテン族
 1 大都市に集住する団塊
 2 一九六七年、フーテン族の夏
 3 フーテン族とは誰か
 4 拡散する若者文化情況

第6章 旅するアイデンティティ、アンノン族
 1 急成長する女性誌
 2 カニ族からアンノン族へ
 3 ディスカヴァーされる日本
 4 ジェンダー・トラブルか、従順な消費者か

第7章 暴走族──モビリティとローカリティ
 1 暴走族前史
 2 「暴走族」の構築
 3 階級、マスキュリニティ、ローカリティ
 4 メディアというギャラリー
 [補論] 「ヤンキー」スタイルの消費へ

第8章 クリスタル族──クラスとテイストのセクト
 1 二十五年後の太陽族
 2 消費するアイデンティティ
 3 世代としての「新人類」
 4 カタログ化する都市空間へ

第9章 おたく族からオタクへ
 1 おたく族とメディア、おたく族のメディア
 2 ユースフォビアとしてのおたく族
 3 おたくとジェンダー
 4 世代のなかのおたく、おたくのなかの世代

第10章 族の末裔としての渋カジ
 1 「渋谷の後背地=山の手」の拡張
 2 「東京二世=団塊Jr.」への期待
 3 煽るメディア、鎮めるメディア
 4 チーマーと‘-er’の浮上

第11章 渋谷系というテイスト・ジャンル
 1 渋谷系の誕生
 2 音楽ジャンルであり、ユース・サブカルチャーであること
 3 渋谷系とアキバ系
 4 渋谷の変容と渋谷からの離脱

第12章 コギャル、ジェンダー・(アン)トラブルド
 1 「コギャル」の生成過程
 2 コギャルに発情するメディア
 3 メディアと共振する女子高生
 4 (コ)ギャルとギャル男(ルビ:お)

第13章 裏原系という居場所
 1 「裏原(宿)」の生成過程
 2 上京者の居場所としての裏原
 3 ストリート系男性誌の族生
 4 ホモソーシャルな男性性と裏原系女子

第3部 結語

あとがき

著者プロフィール

難波 功士  (ナンバ コウジ)  (

1961年、大阪府生まれ。関西学院大学社会学部教授。専攻は広告論、メディア史、ユース・サブカルチャーズ史。著書に『「広告」への社会学』(世界思想社)、『「撃ちてし止まむ」──太平洋戦争と広告の技術者たち』(講談社)、共編著に『メディア文化を読み解く技法──カルチュラル・スタディーズ・ジャパン』(世界思想社)、共著に『メディア史を学ぶ人のために』(世界思想社)、『一九三〇年代のメディアと身体』(青弓社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。