版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
機械=身体のポリティーク 中山 昭彦(編著) - 青弓社
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:
注文サイト:

在庫ステータス

品切れ・重版未定

取引情報

取引取次:
ト|ニ|楽天|中   書店
大阪村上楽器|弘正堂|八木|子どもの文化
直接取引: あり
返品の考え方: 返品は常時フリーです。了解者名が必要な場合は「矢野」と記入してください

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

機械=身体のポリティーク (キカイシンタイノポリティーク)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:青弓社
4-6
268ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7872-3267-0   COPY
ISBN 13
9784787232670   COPY
ISBN 10h
4-7872-3267-3   COPY
ISBN 10
4787232673   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2006年11月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2018年9月3日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

人造人間文学と優生学、映画=複製技術、『PLUTO』の破壊されるロボット、『イノセンス』の〈ゴースト〉……。表象の領域に立ち現れる「機械と身体」の節合と軋みに目を向け、その差異に照準して、私たちの身体を取り巻くメカニズムと可能性を解読する。

目次

はじめに 吉田司雄/アンヌ=バヤール・坂井
 1 「機械=身体」を見つめかえすために 吉田司雄
 2 「からだ」が海を渡るとき アンヌ=バヤール・坂井

第1章 モダニズム文学と「破砕される身体」──江戸川乱歩・葉山嘉樹・宮沢賢治 押野武志
 1 一九二〇年代前後のユートピア思想と実践
 2 「パノラマ島奇談」──エロスとしての身体
 3 「セメント樽の中の手紙」──商品としての身体
 4 未来派的身体
 5 「グスコーブドリの伝記」──供儀としての身体
 6 ファシズムの身体

第2章 マッド・サイエンティストの子供たち──昭和初期の人造人間文学と優生学 中村美理
 1 フランケンシュタイン的な想像
 2 「マッド・サイエンス」文学におけるジェンダー・プレー
 3 「恋愛」が欠けている出産
 4 優生学における矛盾

第3章 瀧口修造の手──シュルレアリスムの「機械」のために 齊藤哲也
 1 「目」と「手」
 2 「手」と「機械」
 3 「機械」の倫理
 4 「機械」と「人間」
 5 「機械」、この不透明なもの

第4章 〈差異〉の身体=機械学──藤枝静男『空気頭』論 佐藤淳二
 1 日本零(ルビ:ゼロ)年──重層的空虚
 2 天皇制と親密さ──浮遊する無意味
 3 〈存在論〉的、〈私小説〉的──純粋周縁的機械学
 4 『空気頭』──身体=機械のグロテスク・カーニヴァル
 5 可視性の系譜学から善悪の彼岸へ

第5章 光の使者=成瀬巳喜男──『鶴八鶴次郎』論 中山昭彦
 1 “亡霊”の出現
 2 映画の原初的な光景
 3 愚鈍な差異の輝き
 4 光に感応する情動
 コメント 「亡霊」と出合ったとき 応 雄

第6章 日本の〈怒れる若者〉と女性身体をめぐる闘争 水溜真由美
 1 「反抗する若者」の出現
 2 若者と大人のヘゲモニー闘争
 3 男同士の闘争と共犯関係

第7章 ロボット物語における記憶と死──『プルートゥ』試論 馬場伸彦
 1 不完全な人間
 2 代理の身体
 3 探偵するロボット
 4 家族と生
 5 兵器としてのロボット
 6 プルートゥとは何者か
 7 機械の情動
 8 記憶と身体

第8章 ピグマリオン神話の現在形──押井守『イノセンス INNOCENCE』の向こうに 吉田司雄
 1 「萌える男」の登場
 2 「ゴースト」を求めて

著者プロフィール

中山 昭彦  (ナカヤマ アキヒコ)  (編著

1959年、山形県生まれ。北海道大学教員。専攻は日本近現代文学、日本近現代文化、日本映画。共編著に『文学年報1 文学の闇/近代の沈黙』『文学年報2 ポストコロニアルの地平』(ともに世織書房)、共著に『ディスクールの帝国』(新曜社)、『近代知の成立』(岩波書店)、論文に「身を翻す女たち/端座する二つの影」(「早稲田文学」第29巻第1号)など。

吉田 司雄  (ヨシダ モリオ)  (編著

1957年、東京都生まれ。工学院大学教員。専攻は日本近代文学、文化研究。編著に『探偵小説と日本近代』、共編著に『幻想文学、近代の魔界へ』『ホラー・ジャパネスクの現在』(いずれも青弓社)、『ディスクールの帝国』(新曜社)、『文化のなかのテクスト』(双文社出版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。