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図書館の政治学
四六判
256ページ
並製
定価
1,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2006年1月
- 書店発売日
- 2006年1月16日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2020年6月15日
紹介
戦前・戦中期の図書館界は、文部省などの行政組織の意向を受け、検閲や思想善導、選書を積極的におこないながら、天皇制を利用して全国に図書館を設置しようと試みていた──。図書館界発展の欲望の高揚と挫折の歴史から、彼らの戦争責任・戦後責任を問う。
目次
序章 行幸啓と図書館
1 「御進講」と行幸
2 皇太子が訪問した図書館
3 行啓記念に設立された図書館
4 嘉仁皇太子と地方改良運動
5 「御成婚記念」の図書館
第1章 大正大礼と図書館
1 日本図書館協会の大礼記念への取り組み
2 『文部省第四十一年報』のなかの図書館
3 大正天皇の即位大礼
4 記念事業の種類
5 大正大礼記念につくられた県立図書館
6 大礼以後の図書館の増加と零細化
7 臨時教育会議
第2章 昭和大礼と図書館
1 大礼を控えて
2 日本図書館協会の大礼記念への取り組み
3 「図書館雑誌」のなかの記念図書館
4 記念事業勧奨の通牒
第3章 「紀元二千六百年」と図書館
1 五日間の祭典
2 全国図書館大会での文部大臣諮問
3 図書館界の取り組み──大図書館そして府県立図書館の設立を!
4 植民地にも記念図書館を!
5 事実上の敗北宣言──戦時の影響を受ける
6 政府の公式事業──図書館は善戦?
7 政府が認めた各地の記念事業
8 記念事業としての図書館建設
9 幻の大阪市立中央図書館
10 閉鎖騒ぎの日比谷図書館
11 政府の公認以外の図書館設立──実現したのはわずか?
12 植民地でも同じように
13 ほとんどが計画倒れに
あとがきにかえて
上記内容は本書刊行時のものです。