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批判的思考力を育てる学校図書館 渡邊 重夫(著) - 青弓社
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批判的思考力を育てる学校図書館 (ヒハンテキシコウリョクヲソダテルガッコウトショカン) 付:図書館利用記録とプライバシー (フ トショカンリヨウキロクトプライバシー)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 289g
240ページ
並製
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7872-0073-0   COPY
ISBN 13
9784787200730   COPY
ISBN 10h
4-7872-0073-9   COPY
ISBN 10
4787200739   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0000  
0:一般 0:単行本 00:総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年6月23日
書店発売日
登録日
2020年4月21日
最終更新日
2020年9月15日
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紹介

子どもが成長する権利を日常的に支える教育環境であり学校社会のセーフティーネットでもある学校図書館を使って批判的な思考力を身に付ける重要性を示す。さらに、捜査機関からの利用記録の照会への図書館の対応と利用者のプライバシーをめぐる論考を付す。

目次

はじめに

第1章 「あたりまえのことが曲者だよ」、コペル君――批判的思考力を育てる学校図書館
 1 『君たちはどう生きるか』
 2 「自ら考え自ら判断する」
 3 「生きる力」と学校図書館
 4 批判的思考力を支える条件

第2章 子どもを育てる読書の「力」――読書は子どもの「栄養素」
 1 読書は成長への「螺旋階段」
 2 読書の最大の魅力、それは「楽しみ」
 3 「想像力」を高める読書の世界
 4 「自己形成」を促す読書の力
 5 コペル君と「自己形成」
 6 情報入手の手段としての読書

第3章 「健全な教養」って何だろう――学校図書館法第二条の「健全な教養」概念を考える
 1 「学校図書館法の目的」規定
 2 「教養の向上」――学校図書館法の提案理由
 3 「児童又は生徒の健全な教養を育成する」の意義
 4 「教養」概念の歴史性と時代性
 5 「健全な教養」を考える
 6 「健全な教養の育成」と選書

第4章 図書館利用記録とプライバシー――刑事訴訟法第百九十七条第二項に関連して
 1 図書館利用記録の捜査機関への提供
 2 「捜査関係事項照会書」と図書館の貸出記録
 3 刑事訴訟法第百九十七条第二項について
 4 刑事訴訟法第百九十七条第二項――プライバシー権との関連
 5 刑事訴訟法第百九十七条第二項――「守秘義務」との関連
 6 個人情報保護条例と「貸出記録」――各自治体の対応事例
 7 「貸出記録」と照会
 8 令状捜査について
 9 「北海道新聞」「苫小牧民報」のその後
 10 国民主権・民主主義とプライバシー

版元から一言

学校図書館とは何か。
それは、子どもの成長・発達の権利を日常的に支える教育環境である。同時に、すべての子どもが、学校図書館を利用することで平等に情報(学習材、読書材)を入手し、豊かな学びと育ちを保障する学校社会の「セーフティネット」である。

本書では第1章・第2章・第3章で、現在の教育課題である「批判的思考力」を児童・生徒はどのようにして身に付けるのかを解説し、学校図書館法にある「健全な教養」概念を、大正教養主義にまでさかのぼって検討して「教養」の重要性を示す。そのうえで、学校図書館が「教養」の形成にどのように役立つのかを解説する。

加えて第4章では、図書館利用者の利用記録が捜査機関に提供された問題を論じる。利用記録は、図書館利用者のプライバシー情報であり、他者への提供は利用者の思想・信条や内心の自由の侵害を招来しかねない。さらに、秘密の保持は公務員に課せられた法的義務である。公立図書館は、捜査機関からの照会にどう対応するのか、利用記録のプライバシー性を軸に論じる。

著者プロフィール

渡邊 重夫  (ワタナベ シゲオ)  (

北海道学芸大学(現・北海道教育大学)札幌校卒業。藤女子大学教授を経て、現在は全国SLA学校図書館スーパーバイザー。日本図書館情報学会会員、日本図書館研究会会員。学校図書館賞受賞(2019年、全国学校図書館協議会)。著書に『子どもの人権と学校図書館』『学校図書館の対話力――子ども・本・自由』『司書教諭という仕事』『図書館の自由と知る権利』(いずれも青弓社)、『学校図書館の可能性――自ら考え、判断できる子どもを育てる』(全国学校図書館協議会)、『学びと育ちを支える学校図書館』『学校図書館の力――司書教諭のための11章』『学校図書館概論』(いずれも勉誠出版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。