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図書館・まち育て・デモクラシー 嶋田 学(著) - 青弓社
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図書館・まち育て・デモクラシー (トショカン・マチソダテ・デモクラシー) 瀬戸内市民図書館で考えたこと (セトウチシミントショカンデカンガエタコト)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ19mm
重さ 307g
288ページ
並製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7872-0071-6   COPY
ISBN 13
9784787200716   COPY
ISBN 10h
4-7872-0071-2   COPY
ISBN 10
4787200712   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0000  
0:一般 0:単行本 00:総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年9月26日
書店発売日
登録日
2019年7月31日
最終更新日
2020年6月15日
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紹介

人々の興味・関心を「持ち寄り」、利用者は世界中の本から自身の気づきを「見つけ」、わかる喜びをほかの人と「分け合う」。図書館は市民の〈知りたい〉を支え、情報のナビゲートを通じて主体性の確立を促す。まちの活性化の鍵は図書館にあると提言する。

目次

はじめに

第1章 図書館を知っていますか?
 1 図書館があるということ
 2 「わかる」ということ
 3 知りたい、学びたいに応える仕事
 4 図書館という「場所」と「機能」
 コラム 「図書館屋の小さな窓」

第2章 文化としての図書館
 1 文化という「物語」
 2 子どもの文化と図書館
 3 文化格差は埋められるか
 4 文化の自己決定能力
 コラム 「生活文化」と図書館

第3章 持ち寄り・見つけ・分け合う広場を作る――瀬戸内市の図書館づくり
 1 図書館整備とサービスの現前化
 2 正面突破としての「としょかん未来ミーティング」
 3 事業承継策としての人材育成
 4 「もみわ広場」というコミュニティー
 コラム 寄付金に込められた思い

第4章 図書館とまち育て
 1 地方分権から市民自治へ
 2 地域活性化と図書館
 3 社会関係資本(ルビ:ソーシャル・キャピタル)という緩やかなネットワーク
 4 図書館が醸し出すエートス
 コラム 「お客様」という呼称と「消費者民主主義」

第5章 図書館と蔵書づくり
 1 図書館ではどのようにして本が選ばれているか
 2 選書をめぐる論争
 3 地域政策としての蔵書構築
 4 蔵書づくりのあれこれ
 コラム 『ぼくは、図書館がすき』――写真家・漆原宏の流儀

第6章 図書館とデモクラシー
 1 デモクラシーを支える「死者の声」
 2 リベラルアーツと図書館
 3 これからの図書館員の仕事
 4 図書館・まち育て・デモクラシー

初出一覧

おわりに

版元から一言

民主主義社会を維持するためには、知る自由、学習する権利が絶対的な基盤である。そのデモクラシーを支えるのが図書館だ。とくに公共図書館は、市民にもっとも身近な教育施設として、書物や資料、情報を集積し、著者それぞれの知的営為を持ち寄った場である。

多くの人々の興味・関心を「持ち寄り」、利用者は世界中の本から自身の気づきを「見つけ」、わかる喜びをほかの人と「分け合う」。図書館は市民の〈知りたい〉を支え、情報のナビゲートを通じて主体性の確立を促す。そして、地域の情報ネットワークの中心となって人々に等しく寄り添い、まちの連帯と文化的な発展に寄与していく。まちの活性化の鍵は図書館にあるのだ。

構想段階から市民が参加して新しく作り上げた瀬戸内市民図書館は、2017年に「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」の大賞に輝く。その館長として図書館と地域の発展に貢献した著者が、自身の図書館員としての体験談を交えながら、地域の住民一人ひとりが主役になって作る現代の公共図書館像を描き出す。

著者プロフィール

嶋田 学  (シマダ マナブ)  (

1963年、大阪府生まれ。奈良大学文学部教授。専攻は図書館情報学、公共政策論。大阪府豊中市立図書館や滋賀県永源寺町立図書館、滋賀県東近江市立図書館、岡山県瀬戸内市新図書館開設準備室長を経て瀬戸内市民図書館館長。2019年から現職。共著に『図書館サービス概論――ひろがる図書館のサービス』(ミネルヴァ書房)、『図書館・図書館学の発展――21世紀初頭の図書館』(日本図書館研究会)、論文に「地域活性化に寄与する公共図書館の役割」(「情報の科学と技術」第65巻第5号)、「現場からの提言 地域を活性化させる図書館活動とは――公共図書館政策と東近江市立図書館の実践」(「図書館界」第63巻第1号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。