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音楽文化 戦時・戦後
ナショナリズムとデモクラシーの学校教育
発行:社会評論社
四六判
280ページ
定価
2,500円+税
- 初版年月日
- 2020年4月
- 書店発売日
- 2020年4月10日
- 登録日
- 2020年3月27日
- 最終更新日
- 2020年3月27日
書評掲載情報
2020-05-23 |
朝日新聞
朝刊 評者: 本田由紀(東京大学教授・教育社会学) |
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紹介
『愛国行進曲』から『リンゴの歌』へ──。
戦時ナショナリズムから戦後民主化の時期にかけて変質する音楽教育の流れを分析する。自身も歩んだ音楽の道に影を落とす戦争体験。社会の右傾化する思考の広がりに音楽の視点から冷静な判断材料を示す貴重な昭和史研究。
「このような戦後学校音楽の変質過程は今日どれほどに認識されているのであろうか。まことに心許ない。どうしようもない過去のできごとと受け流されているとすれば、ここに歴史認識の根本がある。天下りの教育の政策と行政にパッシブにしか対応できない斯界の体質である。つまり音楽と教育に本来の自由・創造・実験の原理がないがしろにされている現実に対する認識の根本問題である」 (あとがきより)
目次
第一部 ナショナリズムの音楽と教育
第一章 音楽教育の再編
1 流行歌と学校音楽
2 学校音楽の改革
3 音感教育の提唱
第二章 国民統合の音楽と教育
1 国民音楽の興隆
2 音楽の軍需品化と厚生音楽運動
3 洋楽の歪曲化と「日本音楽」
4 プロレタリア音楽の萌芽
第三章 学校音楽の役割
1「音楽報国週間」と学校音楽
2 学校音楽の統合化
3 芸能科音楽の本質
第二部 音楽と教育のデモクラシー
第一章 音楽民主化の動向
1 大衆歌謡と音楽の大衆化
2 音楽運動の復興―うたごえ運動について―
3 楽壇の再編過程と民主性
4 音楽イデオロギーの諸相
第二章 音楽教育の再興
1 新教育の理念と学校音楽
2 学校音楽の再建
3 教育実践の諸問題
4 新音楽教科書の出現
5 単元学習の導入
6 器楽教育の振興
7 学校音楽論
8 音楽大学の成立
9 教員養成の問題
10 日本音楽教育学会の成立
上記内容は本書刊行時のものです。