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語りの記憶・書物の精神史 : 図書新聞インタビュー
発行:評論社
縦210mm
317ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2000年11月
- 登録日
- 2017年3月26日
- 最終更新日
- 2017年3月26日
紹介
ほぼ二年間にわたり、図書新聞紙上でインタビューを続けてきた。書物を手がかりに話を聞いた方々の数は、すでに六〇人にのぼる。このなかから選んで編まれた本書は、書物と人間、そして歴史にまつわるそれぞれの「語りの記憶」であり、語りのなかで本と本とを繋ぎ紡いでいく「書物の精神史」、その一つの記録である。
目次
1 証言の時代としての二〇世紀(二〇世紀を生きる(石堂清倫)-終わりゆく世紀の証言
二〇世紀と"この時代"(池田浩士)-ありうる現実"虚構"の可能性
"記憶"の出会う場所(細見和之)-遺された"投瓶通信"
"敵"はわが裡にあり(太田昌国)-"日本ナショナリズム"を解体する
断ち切られた対話(小倉英敬)-「ペルーニホン大使公邸占拠事件」を問う
記憶せよ、和合せよ(金時鐘)-済州島四・三事件と私)
2 掘り起こされる列島の記憶(北海道精神史(平沢是昿)-北から日本を
能代から世界へ(野添憲治)-歴史を彫る・聞き書きに生きる
大阪、猪飼野発(金蒼生)-胸の中に「一粒の涙」を秘めながら
"反復帰"の思想を(新川明)-「統合」強化に抗して
世界を映す「島」(三木健)-八重山から日本と世界を見据えて)
3 身体からつむぎだされることば(水俣を抱き旅立つ(最首悟)-霧中をゆく巡礼者の姿
身体のざわめき(栗原彬)-感受し、傷つき、共振する現在進行形の記録
「震災五年」の視点から(柳原一徳)-神戸から日本近代の「根」を抉る
未完の放浪者として(野本三吉)-受けとめ語り伝える暮らしのなかの思想
認識に賭ける(花崎皋平)
上記内容は本書刊行時のものです。