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占領下日本の地方都市
接収された住宅・建築と都市空間
発行:思文閣出版
A5判
464ページ
定価
7,500円+税
- 書店発売日
- 2021年5月25日
- 登録日
- 2021年5月12日
- 最終更新日
- 2021年5月19日
紹介
戦後、占領軍によって日本各地で不動産の接収が行われた。民間住宅からホテルやデパートまでが取り上げられ、欧米流の生活に適するように改造、新築した「占領軍家族住宅地区」があちこちに出現した。
これまで顧みられることの少なかったその知られざる歴史に、現地調査・聞き取り・史料調査等のアプローチで迫り、実態解明を試みる。同時に、日本の住宅に持ち込まれた西洋の生活様式は接収解除後の日本人の住生活に何をもたらしたのか、占領軍の要請によって行われた建築事業は日本の建設業をはじめ、家具・什器・インフラ等の技術革新にどのような影響を及ぼしたのか、「接収」の建築史的・都市史的意味を考える。
目次
序章 地方都市の占領空間と接収をめぐる研究背景(大場 修)
第1章 占領下日本におけるGHQの空間配置(村上しほり)
第2章 占領下日本における占領軍家族住宅の様相(村上しほり)
第3章 ホテルの接収形態とその動向(長田城治)
第4章 札幌・「贅沢すぎる」キャンプ・クロフォード(角 哲)
第5章 山形・地方の小都市にみる接収(長田城治)
第6章 日光・観光都市の接収(長田城治)
第7章 名古屋・占領にみるもうひとつの戦災復興(角 哲)
第8章 琵琶湖畔の接収と「国際文化観光都市」の計画(玉田浩之)
第9章 京都の占領と接収(大場 修)
第10章 想定外の占領拠点・大阪の接収事情(村上しほり)
第11章 神戸・阪神間の接収と土地・建物の奪いあい(村上しほり)
第12章 岡山・日本側の期待通りに進まない占領軍の接収(砂本文彦)
第13章 英連邦軍総司令部の住まい―キャンプ江田島のディペンデント・ハウジング(砂本文彦)
第14章 宮島ホテルの接収―所有を巡る権利とその対価(砂本文彦)
上記内容は本書刊行時のものです。