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傷つくだけなら捨てていい
精神科医が教える、ストレスの手放し方
- 初版年月日
- 2022年5月9日
- 書店発売日
- 2022年5月9日
- 登録日
- 2022年3月3日
- 最終更新日
- 2022年12月27日
紹介
ガマンばかりの人づきあい、見た目のコンプレックス、将来への不安…
仕事・恋愛・人間関係で疲れた心を癒す「読む処方箋」
●著者メッセージ ※「プロローグ」より抜粋
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求めなければがっかりすることもない。期待しなければ傷つくこともない。人間関係がこんなふうに単純明快なら、どれだけいいでしょう。でも、現実は違います。だから、関わり方にも練習が必要なのです。
もし、ほんのわずかな見返りでも望んでいるのなら、それを言葉で具体的に伝えるべきです。理解、配慮、金銭的な何か、せめてもの温かいひとこと……なんでもかまいません。言葉にしなければ、相手はあなたが傷ついていることさえ知ることができないのです。加害者はいないのに被害者がいる、そんなおかしな状況が生まれてしまいます。だから、自分のために能動的になることを恐れないでください。相手が望んでもいないのに、自分だけ優しくする必要はありません。自ら進んで与えた優しさが、相手ばかりか、かえって自分を傷つけることになってはならないからです。
見返りが得られず寂しい気持ちになるくらいなら、あらかじめあなたの望むところを言っておく。そうしたところで、関係が壊れることは決してありません。
他人に期待しては、応えてもらえず傷つく。そんなことをくり返していれば、傷は化膿する一方です。それ以上悪くなる前に、一方的な努力をやめ、自分を見つめ直す時間を持ちましょう。そう、あなたは、あなたを傷つける関係から自分を護るべきです。
本書が、人間関係に疲れた人たちにとって万能の処方箋になるとは思いません。けれど、一粒のビタミン剤のようにいつでも気軽に服用できる〝心理カプセル〟になってくれたらと思います。相手に依存し執着しそうになるとき、他人の評価に敏感になるとき、みんなから認められ愛されたいという気持ちになるとき、この本をめくって、ほんの少しでも強くなった自分の心を発見できますように。
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目次
■1章 他人に優しくしてひとりで傷つくな
●ひとりで傷つくのはもうやめよう●ちょっぴりわがままになってもかまわない●他人の要求が原則になってはならない●自己決定権を持て●不当な待遇は自分がつくり出したもの●わたしには自分を護り愛する義務がある
■2章 どんな状況においても、自分自身を護るのが先だ
●「ぎゅっと縮こまる時間」について●ひとつひとつの星に輝く権利がある●自分に噓をつかない●後天性意志欠乏症候群●人生とは、ひと筋縄にいかないもの●ひとりでも幸せな人がふたりでも幸せになれる
■3章 自分だけの基準づくり
●「達成感を経験する」ということ●いまのままでも大丈夫●クローゼットに掛かっているのはあなたの自尊感情●ささやかな瞬間も使いきろう、それが消えてしまう前に●完璧なスタートなど存在しない
■4章 あらゆる人間関係には法則がある
●アティチュードはスペックに勝る●リーダーを選ぶのか、のけ者を選ぶのか●〝関係のパターン〟を把握する
●「また会いたい人」になる方法●人生より日常のほうがつらいときもある●母親と仲良しでいる必要はない●〝親の問題〟を〝自分の問題〟と取り違えない
■5章 「愛は傷つくもの」と受け入れる
●自分自身への最低限のマナーを守る●あなたの心をもっと強く、鮮やかにする力●セックスを哲学する●結婚はたやすくても家庭を営むことは難しい●別れという名の終止符●下手な選択が下手な別れをつくる
■6章 失うことに敏感で、得ることに鈍感な、あなたのための心理処方箋
●最も耐えがたい成功は最も親しい友人の成功●いまでなければいつになるかわからない●あなたの未来の姿、思い描いていますか?●もっといい選択は存在する、必ず●創り出す才能VS.維持する才能●わたしはいつでもわたしを優先してきた
上記内容は本書刊行時のものです。