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金子兜太×池田澄子 兜太百句を読む。
百句他解シリーズ
A5判
156ページ
定価
2,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年4月
- 書店発売日
- 2011年4月1日
- 登録日
- 2011年4月1日
- 最終更新日
- 2013年8月2日
紹介
◆代表句の他にも池田澄子ならではの句も選出!
金子兜太節も健在で、面白くて勉強になる一冊。
この機会にぜひお求めください!!
前書きなど
◆百句他解シリーズ1・兜太百句
金子兜太と池田澄子の夢の対談が実現!
33句目:果樹園がシヤツ一枚の俺の孤島
池田:この果樹園というのは杉並区にあったんですって? 梨園が。
金子:あったんだ、沓掛町に。五郎という犬を連れて歩いたんだよ。
池田:それを知らなかったときには「果樹園」って言われたら、広い大梨園かな、葡萄園かなとね、いろいろ想像していました。
金子 そのとおりです。そこから来る想像の句ですね。
池田 それを「孤島」だと言い切った。
金子:これは割合に山口誓子が「多」としてくれた句です。あの人は褒めないからね、めったに。それが、多としてくれた。
池田:そうですか。のちの『詩経國風』にも「果樹園」が出てきます。「果樹園に肉体じわじわずきずき老ゆ」です。「俺の孤島」っていうのはとっても若くて、「孤島」と言いながら華麗です。こちらは「老ゆ」です。「じわじわずきずき」に濃い実感が感じられます。この二句の繋がりを面白く思いました。じわじわずきずき老います。人体も果実も。
金子:これはまあ説明のような句ですね。果物を想像してもらえれば。じわじわずきずき老いていくっていう感じ。
上記内容は本書刊行時のものです。