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全経簿記能力検定試験公式テキスト&問題集2級工業簿記
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年3月19日
- 書店発売日
- 2024年3月21日
- 登録日
- 2024年1月12日
- 最終更新日
- 2024年3月21日
紹介
本書は公益社団法人全国経理教育協会が主催する簿記能力検定試験2級工業簿記の試験対策用として作成した『公式テキスト&問題集』(テキストと問題集の要素が一体となった書籍)です。
2024年度(令和6年度)以降の出題範囲表に基づいた最新の内容を掲載しております。
全経簿記能力検定は、将来、企業で経理事務を担当しようと考えている方に適した検定試験です。
本書で取り扱う『2級工業簿記』は製造業における簿記の学習導入部と位置づけられており、現場の経理担当者を対象として、工程管理のための実際原価にもとづく基本的な帳簿の作成および管理する能力を持っているか問う試験となります。
本書を通じて、広く生産業の簿記の考え方や技能を身につけられるようになっております。
≪本書の特長≫
1.図やイラストで分かりやすく説明した『テキスト編』で2級工業簿記の基本知識が習得できる!
出題範囲表に基づいて、特に初めて製造業における簿記の学習を行う方が多い2級工業簿記において、簿記を身近なものとして感じていただけるように構成しております。
検定試験対策として順序立てて構成し、項目(Section)ごとに重要度を5段階で表示することで学習のメリハリがつき、文章だけでは理解がしにくい箇所については図やイラストを用いて丁寧に説明しております。
各Sectionの最後にはまとめとして押さえておきたいポイントを簡潔にまとめているため、学習内容を細かく整理しておさえることができます。
2.テキスト各Chapterに準拠した『問題編』で学習内容の理解が深まる!!
本書では『テキスト編』で学習した内容をすぐに振り返ることができるよう、同じ1冊の書籍のなかで問題演習ができるようになっております。
問題はレベル別(基本または応用)・重要度別(5段階)で構成し、例えば学習初期では基本問題を中心に解いたり、試験が近づいてきたら重要度が高い問題に絞って解き直すといった幅広い使い方ができます。
各問題の解説では解き方のコツや『テキスト編』の参照ページを記載しているため、特に間違えた問題や理解が不足している箇所についてはすぐに復習ができます。
巻末には本試験に近い形式で実践演習ができる『模擬問題』を掲載しております。
◆本書のご利用にあたって◆
『問題編』の答案用紙はネットスクール株式会社ホームページ『読者の方へ』よりダウンロードすることができます。
◆旧版からの改訂について◆
令和6年度改定の簿記能力検定試験出題範囲に基づいて作成しており、また、最新の出題傾向に応じた本文の加筆・修正を行っております。
目次
テキスト編
Chapter0 「もの造り」の簿記:生産業の簿記入門
Section1 身近な生産業簿記入門
Chapter1 生産業簿記の中の工業簿記
Section1 工業簿記とは
Chapter2 工業簿記のアウトライン
Section1 工場で製品が作られるまで
Section2 製造原価の分類
Chapter3 費目別計算
Section1 材料費会計
Section2 労務費会計
Section3 経費会計
Section4 製造間接費会計~2種類以上の製品を作っている場合~
Section5 工業簿記の勘定連絡
Chapter4 総合原価計算<単品・市場向け生産>
Section1 総合原価計算の方法
Section2 単純総合原価計算~1種類の製品の生産~
Chapter5 個別原価計算<注文生産>
Section1 個別原価計算の方法
問題集編
Chapter1 生産業簿記の中の工業簿記
Section1
問題1 商業簿記と工業簿記①
問題2 商業簿記と工業簿記②
問題3 製造原価
Chapter2 工業簿記のアウトライン
Section1
問題1 購入から販売まで
Section2
問題2 製造原価の分類①
問題3 製造原価の分類②
問題4 製造原価の分類③
問題5 製造原価の分類④
Chapter3 費目別計算
Section1
問題1 材料費の分類
問題2 材料の購入
問題3 先入先出法と平均法
問題4 実際消費量の計算
問題5 材料の動き
問題6 材料の投入と返品
Section2
問題7 労務費の分類
問題8 賃金の支払いと消費
問題9 消費賃金の計算
問題10 賃金の消費
Section3
問題11 経費の分類①
問題12 経費の分類②
問題13 経費の処理
問題14 経費の発生・消費①
問題15 経費の発生・消費②
Section4
問題16 製造間接費の配賦
問題17 費目別計算のまとめ
Section5
問題18 工業簿記の流れ
Chapter4 総合原価計算<単品・市場向け生産>
Section1
問題1 月初仕掛品がない場合
Section2
問題2 先入先出法・平均法
問題3 平均法①
問題4 平均法②
問題5 先入先出法
問題6 勘定記入
Chapter5 個別原価計算<注文生産>
Section1
問題1 指図書別原価の計算
問題2 指図書別原価計算表の作成①
問題3 指図書別原価計算表の作成②
問題4 指図書別原価計算表の作成③
問題5 勘定記入①
問題6 勘定記入②
模擬問題
索引
前書きなど
―工業簿記入門と、財・サービスを産み出すあらゆる業種の簿記に興味ある人へ―
本書は、公益社団法人全国経理教育協会(いわゆる全経)・簿記能力検定試験(後援/文部科学省・日本簿記学会)「2級工業簿記」の『公式テキスト&問題集』である。
簿記検定試験では最初に、商業簿記の検定が行われる。しかし、国民経済的に見て重要なのは財やサービスを産み出す生産業であり、会計人として簿記を学ぶ以上、このような生産過程の管理を行う簿記ができなければならない。「工業簿記2級」は「工業」と称しているが、意識の先には、本書を紐解くと解かるように、広く生産業の簿記がある。
一方、現実の問題として、伝統のある簿記検定試験であるから、従来の制度も踏まえなければならない。全経の簿記検定では、工業簿記の内容は1級原価計算・管理会計から導入され、1級商業簿記・財務会計とペアーになり両者の合格により1級の資格証明がなされてきた。しかし、これが1級取得の阻害要因、果ては簿記嫌いの要因になってきたと言っても過言ではないように思われる。この解決のためには、導入としての工業簿記検定を設け、受験者を誘導することも必要であろう。「2級工業簿記」には、このような思惑もある。
したがって、商業簿記2級とペアーにせず、工業簿記2級のみで独立の合格証書が発行される。従来の商業・工業簿記体制の中に組み込まれることを避け、学習者・受験者の興味を誘導し意欲を高めるために、である。
現実の世界には多様な生産業が存在する。これらに共通するのは、価値を生み出すのは人間労働である点である。従来の工業簿記のテキストでは、[材料―仕掛品―製品]という財の形態変化に注目した説明がなされてきた。このテキストはむしろ労働に目を向けた解説を行っている。読者・学習者諸賢には、これも読み取って欲しい。これにより工業に留まらない広く生産業に応用できる簿記センスも陶冶できる。
本書の学習により工業、広く生産業の簿記の考え方ないし技能を身に着けられ、その証として合格証書を手にされることを祈っている。
なお、本番の試験は、工業を主たる題材としつつ、おおよそ次の4ないし5の要素とされるので、参考にして欲しい。
・費用の分類の問題
・元帳の作成問題
・製品に至る勘定間の振替の問題
・原価計算表ないし仕掛品勘定の作成問題
・仕訳問題
令和6年3月
一橋大学名誉教授・商学博士
新田 忠誓
ネットスクール株式会社
桑原 知之
- 旧版ISBN
-
9784781002477
上記内容は本書刊行時のものです。