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「夢の国」でみんなが使うお金はいくら?~本当は面白い有価証券報告書~ 藤本 拓也(著/文 | 編集) - ネットスクール出版
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「夢の国」でみんなが使うお金はいくら?~本当は面白い有価証券報告書~

四六判
縦188mm 横127mm 厚さ11mm
228ページ
並製
価格 1,000円+税
ISBN
978-4-7810-0293-4
Cコード
C0034
一般 単行本 経営
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年6月21日
書店発売日
登録日
2020年5月1日
最終更新日
2020年7月3日
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紹介

「有価証券報告書」。通称「有報(ゆうほう)」。
決算の情報だけでなく、会社の沿革から事業内容、
持っている設備や役員・株主の顔ぶれなど、
投資家の判断に役立つよう、
さまざまな情報が有報には載っています。
その代わり、長いものでは100ページ以上にもなるため、
隅から隅まで読むのは大変です。
しかも、一番知りたい利益の情報は有報が
開示される前にみんなが知ってしまうため(詳細は本書第1章)、
じっくりと読んだことがある人は案外少ないのかもしれません。

ですが、この有報をじっくり読んでみると、
身近な会社の意外な姿やモノの値段など、
面白いデータや情報がざくざくと出てきます。
そんな情報を紐解いていこうというのが本書です。

「株式投資で儲けたい」とか
「決算書が読めるようになりたい」という目的で本書を読んでも、
ほほとんど役に立たないと思いますが、
有報を通じて「こんなことまで分かっちゃうの?」という
ちょっと変わった読み解き方をご紹介します。

目次

はじめに

第1章 有価証券報告書(有報)って何?
  有価証券報告書って何?
  有価証券報告書を見てみよう 
  有価証券報告書の仲間たち 
  決算のニュースで話題にならない有報の謎 

第2章 有報で「みんなの普通」を調べてみよう
  「夢の国」でみんなが使うお金はいくら? 
  LINEのメッセージでスタンプが使われる頻度 
  毎月のケータイ代を多く支払っているのはどの電話会社の人? 
  みんなはクレジットカードをいくらくらい使っている?
  スーツ1着に使うお金はいくら?

第3章 有報で分かる都道府県の〝お国柄〞
  ココイチの店舗が最も稼いでいるのは○○県? 
  〝しまむら〟でたくさん買い物をするのはどこ? 
  ワークマンが活躍している都道府県はどこ? 
  美容室の使い方に見える地域性 
  南国で稼ぐアルペンの不思議

第4章 有報で「気になる〝アレ〞」の値段を調べてみよう
  新幹線の新車っていくら? 
  人工衛星を打ち上げるためにはいくら必要?
  帝国ホテルの中はどれくらい豪華? 
  土地代が高いテーマパークはどこ? 
  餃子の具のコストは皮のコストの何倍?

第5章 有報で分かる〝あの企業〞のヒミツ
  古本屋の買取価格を知る方法? 
  スキー場って夏場はどうしているの? 
  北米のセブン︲イレブンで売れ筋の意外なもの 
  JTが財務大臣に支払う1千億円の正体 
  きのこのCMソングにエノキやシイタケが登場しない理由

第6章 有報で〝こんなこと〞もわかっちゃう
  ドラッグストアで薬よりも売れるもの 
  ジーンズメイトでジーンズよりも売れているもの 
  飛行機が必要とする燃料はどれくらい? 
  タクシーは1年間で地球1周してしまう!?
  コーヒー豆の高騰をあまり気にしない喫茶店

おわりに

前書きなど

はじめに
 みなさんは『有報(ゆうほう)』をご存じでしょうか?
『未確認飛行物体』を意味する
『UFO(Unidentified Flying Object:ユーフォー)』
のことではありません。

「いきなりダジャレ?」と思われるかもしれませんが、
有報を知らない方には
本当にそんな風に聞こえてしまうこともあるそうです。

 詳しくは第1章で説明していますが、
『有報』とは『有価証券報告書』を略したもので、
主に上場会社に対して
毎年作成が義務付けられている投資家向けの
会社情報ともいえる書類です。
 会社が持っている資産や
抱えている負債をまとめた貸借対照表や、
1年間の利益や売上高、
費用の内訳などを示した損益計算書など、
簿記の勉強をしたことがある方には
馴染み深い財務諸表はもちろんのこと、
会社の沿革やグループ会社の内容、
今後の設備投資の計画など、
多くの情報が掲載されており、
投資家がその会社に資金を投じるべきか否かを
判断するための情報がたくさん載っています。

 2020年4月末現在、
日本取引所グループに上場している会社は
外国会社も含めると3千713社もあるそうです。
その中には、毎日のように使っている鉄道や携帯電話の会社から、
自宅のそばにある飲食店やドラッグストアをチェーン展開する会社、
休日を彩るテーマパークを運営する会社など、
私たちの暮らしに身近な存在で、よく知っている会社も多数あります。

 そうした上場会社は原則として必ず有報を作成しており、
私たちも無料で気軽に読むことができるはずなのですが、
その会社のホームページは見たことがあっても、
有報は一度も目にしたことがないという方がほとんどだと思います。

 そんな方に向けて
「有報にはこんなことも書いてありますよ」と紹介するのが、
この本の趣旨です。
 残念ながら、この本を読んだからといって
株式投資で儲けられるようになったり、
資格試験に合格したりといった直接的なメリットは無いと思います。
 ですが、せっかく開示されているものですから、
じっくり読み込んでみて、
身近な会社の意外な一面を覗いてみるのも良いのではないでしょうか。
 一緒にめくるめく有報の世界を探検してみましょう。

 なお、本文に入る前に何点かお断りしておきたいことがあります。

 1点目は『数値の表記』についてです。
 上場会社にもなると、
売上高や総資産の金額が数千億円、数兆円規模になることも珍しくなく、
1円単位で金額を記載すると、
桁が多くなって読みづらくなってしまいます。
そのため、有報の中では千円単位、
または百万円単位で金額を表記するのが一般的です。
例えば、「1億2千300万円(123,000,000 円)」は、
「123 百万円」もしくは「123,000 千円」と表記されます。
また、それに倣って、
金額以外の数値(販売数や利用者数など)についても
「千個」や「千人」単位で表記されているケースがほとんどです。
 こうした表記に慣れている方には問題ないと思いますが、
このような表記に慣れていない方にも読んでいただきたいという意図で、
この本では読みやすさを重視して
「1億2千300万円」のような一般的な位取りに書き換えています。

 2点目は『端数処理』についてです。
 この本の中で登場する計算結果で生じた端数については、
原則として四捨五入を行っています。
 また、1点目のお断りにも関連しますが、
読みやすいように数値を書き換える際、
読みやすさを重視して、正確性に問題ないと思われる範囲で
端数処理を行って概数で表記している箇所が多数あります。
その場合、有報に細かく記載されている数値とは一致しない場合もあります。

 3点目は『西暦表記』についてです。
 有報では、和暦による日付の表記が一般的です。
しかし、平成から令和へと変わり、
「平成27年」と書かれても
何年前のことなのかイメージしづらいという可能性があることから、
有報内で和暦表記されている部分についても、
この本では西暦表記に直しています。


(この本は2015年~2016年ごろに
インターネット上で配信していたコラム
『有報つまみ食い』をベースに、
2020年の執筆時期に公開されている情報に合わせて
加筆・修正を加えたものです。
最新の情報を保証するものではありませんので、ご了承ください)

上記内容は本書刊行時のものです。