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イタイイタイ病発生源対策50年史
発行:本の泉社
A5判
縦210mm
横148mm
厚さ16mm
重さ 395g
280ページ
定価
2,000円+税
- 初版年月日
- 2021年9月16日
- 書店発売日
- 2021年9月8日
- 登録日
- 2021年8月5日
- 最終更新日
- 2021年9月1日
紹介
神岡鉱山によるカドミウム汚染は深刻な健康被害「イタイイタイ病」をもたらす。公害裁判として争われ、富山地裁で被害者原告の全面勝訴となったのは1971年、いまから50年前であった(翌72年の名古屋高裁金沢支部控訴審で判決確定)。そしてその後、再汚染防止の発生源対策と汚染された農地土壌の復元が課題となる。著者は大学院学生時代から神岡鉱山への立入調査に参加し、その発生源対策のすべてに関わってきた。本書はその集大成であり、データ・図版・写真・年表等を整備したもっとも信頼できる報告書である。本書刊行の意義について、大阪市立大学名誉教授・宮本憲一氏はこう述べている(本書推薦文)。
この本は被害者を救済するにとどまらず、公害を絶滅するために企業と苦闘し、住民・研究者を組織して汚染地域の環境再生を成し遂げた科学者の歴史的記録である。世界を驚かせた深刻な四大公害事件の中で、被害者の救済にとどまらずに、半世紀にわたって企業と交渉して、毎年汚染源を調査し、公害対策を改善し、川を正常化し、農地復元までに至る先進的で完璧な公害対策を実現したのはイタイイタイ病対策協議会や弁護団・研究者など関係者のたぐいまれな努力のたまものだが、この業績をたたえ、日本公害史を飾る力作として推薦したい。(宮本憲一(大阪市大名誉教授・滋賀大学元学長))
目次
Ⅰ 神岡鉱山立入調査の開始(1972~73年)〈公害防止協定の締結と立入調査の開始〉
Ⅱ 発生源対策委託研究(1974~78年)〈委託研究の開始〉
Ⅲ 専門立ち入り調査の実施と協力科学者グループの活動(1979~2121年)
Ⅳ 発生源対策の到達点と今後の課題
上記内容は本書刊行時のものです。