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子ども白書2014 日本子どもを守る会(編集) - 本の泉社
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子ども白書2014 (コドモハクショニセンジュウヨン) 「子どもを大切にする国」をめざして (コドモヲタイセツニスルクニヲメザシテ)

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発行:本の泉社
B5判
240ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7807-1175-2   COPY
ISBN 13
9784780711752   COPY
ISBN 10h
4-7807-1175-4   COPY
ISBN 10
4780711754   COPY
出版者記号
7807   COPY
Cコード
C0002  
0:一般 0:単行本 02:年鑑・雑誌
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2015年8月13日
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紹介

 1964年の創刊以来、今年で50巻目を迎えた『子ども白書』。今年度は、「子ども・若者フォーラム2014」の内容を、積極的に取り入れて編集しました。生きづらさや困難を抱えてつまずいていた子ども・若者が、それを乗り越えた時に発揮する力の大きさを感じてください。
 小特集「東日本大震災を生きる子どもたち」では、被災地の10代の若者による復興の取組みなど、保護されるだけでない〈子どもの力〉のかけがえなさをうきぼりにしています。

目次

巻頭言(正木健雄) 2
発刊にあたって(増山 均) 7

 特 集 発信する子ども・若者たち ―出会いで子どもが変わる― 9

難民高校生たちを社会とつなぐ(仁藤夢乃) 10
不登校の子どもの権利宣言(彦田来留未) 12
14歳でホームレスに出会って起業して(川口加奈) 14
ひとりひとりが主役になれる居場所(長谷川徹・山田 陸) 16
被災の経験を伝え共有する福島とマーシャル(長島 楓) 18
だれもが学べる社会をめざして(濵村彩香・袈裟丸 巧) 20
農業に取り組む「ほのぼの児童クラブ」(岡元ルミ子) 22
「ビキニ事件」:高校生も「語り継ぐ」(橋本 純) 24
仕事おこし・まちづくりにとりくむ 子ども・若者たちの胎動
  ―「子ども・若者フォーラム2014」レポート 26

ことしの子ども最前線
子どもの権利条約の子ども観―ジェネラルコメントに注目して(増山 均) 34
障害のある子どもの支援 保育・療育・放課後活動と制度(丸山啓史) 40
子ども・若者におしよせる危機―無業・社会的孤立・貧困(関水徹平) 45
子ども世代の未来への大人の責任─環境と原発(齋藤敬一) 50
子育ての市場化・営利化―後退する国・自治体の責任(横山壽一) 55
安倍「教育改革」のゆくえ─国家主義・新自由主義教育の新たな展開(佐貫 浩) 60
「国のかたち」が変わる─改憲と歴史認識(堀尾輝久) 65

東日本大震災後を生きる子どもたち
◆3年間の震災特集をふりかえって
子ども主体の復興活動の意味を読みとく(森本 扶) 72
①被災地の子どもからの発信
石巻日日こども新聞 発信力は生きる力(太田倫子) 76
高校生が気仙沼の魅力を発信する!(小野寺 彬) 79
子どもに笑顔を! 地域に夢を! 南三陸町まちづくりプロジェクト(阿部孝文・村井厚子) 82

②震災後の子どもの生活と課題
すべての子どもに幸せな人生のスタートを(山田幸恵) 85
震災から3年・福島の子どもたち(谷 雅泰) 88
③放射能汚染のひろがりと子どもの未来
原発事故から子どものいのちと健康を守る調査を(奥村晶子) 91
④「震災」からの学びを生かす
教訓を全国へ! 命を守る防災教育(岩谷忠幸) 94

子どもをめぐるこの1年

Ⅰ 子どものいのちと健康 
【この1年】子どもが自由にのびのびと遊び、安心して成長していくために(安倍大輔) 98
【トピック】中学校での部活動 朝練禁止に想う(野田 耕) 101
深刻化する子どもの視力問題を発達の視点で考える(舟見久子) 102
子どもの身体活動と脳の発達(岡田達雄) 104
『先進国における子どもの幸福度―日本との比較特別編集版』について(高木絹代) 106
「子どもの足が危ない」から40年(井筒紫乃) 108
Ⅱ 子どもと医療 
【この1年】「先進国」日本の小児医療の問題(伊東 繁) 110
【トピック】「6歳の壁」をこえる(小野大地) 113
発達障害の診断はどう変化したか(太田昌孝) 114
食物アレルギーの緊急時に備えて(赤澤 晃) 116
小児医療は子どもの貧困とどう向き合うのか(武内 一) 118
出生前診断を考える(伊東 繁) 120

Ⅲ 子どもと家庭 
【この1年】子育て支援―〈命〉の輝きをすべての人に(井上恵子) 122
【トピック】大学が発信する子育て支援の可能性 (森下順子) 125
多様な家庭と子育て (広岡守穂・広岡立美) 126
「子どもの健康相談」から見る子育て支援(小林美由紀) 128
子ども・子育て支援新制度をきっかけに活発な議論を(奥山千鶴子) 130
子ども・若者の自立と支援施策の動向(小木美代子) 132

Ⅳ 子どもと福祉 
【この1年】子どもの発達権・生活権を大切にした子ども福祉を(義基祐正) 134
【トピック】ベビーシッター事件を通して考える(山田恵子) 137
子どもの貧困対策推進法の制定と大綱策定をめぐる課題(湯澤直美) 138
児童養護施設の小規模化と今後の課題(堀場純矢) 140
子ども・子育て新制度と保育の未来(実方伸子) 142
初めての「基準」制定とこれからの学童保育(木田保男) 144

Ⅴ 子どもと司法 
【この1年】少年法「改正」に現れる子ども不信
      ―子どもの成長発達を支える大人の姿勢を問い直す(竹原幸太) 146
【トピック】長野県における青少年保護育成条例の制定をめぐる動き(中西 真) 149
少年法改正について考える(横山 勝) 150
2014年改正少年法施行後の実務上の課題(安西 敦) 152
当事者による更生支援 人生は出逢いで決まる 闇から光へ(五十嵐弘志) 154
少年矯正の新しい枠組み―少年院法・少年鑑別所法の施行にむけて(森 伸子) 156

Ⅵ 子どもと学校
【この1年】危機に立つ学校教育の原理(田沼 朗) 158
【トピック】子どもを大事にした「小さなまち」が輝いている
   ―山梨県丹波山村、義務教育無償化へ(鈴木はつみ) 161
教育委員会制度はどう変えられたのか(三上昭彦) 162
「道徳」の教科化をどう考えるか―立憲主義と平和主義の危機のもとで(櫻井 歓) 164
深刻な教育費問題と無償化の展望(三輪定宣) 166
オルタナティブな学校の構想―子どもの学ぶ権利を保障する学び場づくり(安ウンギョン) 168

Ⅶ 子どもと地域 
【この1年】あらゆる子どもが出番をもてる地域に(阿比留 久美) 170
【トピック】おもちゃ作りと地域の活性化(彦根泰男) 173
ひとりの少年を支えるところから始まった wakuwakuネットワーク(山野良一) 174
三世代が地域の文化でつながり、学び、育つ
―南九州市高田小学校の「三世代塾」 (大渡義昭・藤㟢光洋) 176
相談支援・生活支援・就労支援を一体化するバイターン(金澤信之) 178
ひきこもり等の力を地域づくりに活かす「こみっと」(菊池まゆみ) 180

Ⅷ 子どもと文化 
【この1年】もはや戦前か、といわれる中で(片岡 輝) 182
【トピック】「平和」とは何か?『はだしのゲン』の撤去問題と『アンネの日記』の破損事件 (吉川恭平) 185 山中恒と若者をつなぐ (ホッキョクグマ・仲兼久飛花・渡部清花・伊知地友樹) 186

Ⅸ 子どもとメディア 
【この1年】乳児にも進む電子メディア接触(成田弘子) 194
【トピック】スマホの脅威から子どもたちを守るために PTAの取り組みから生徒会の取り組みへ(笠 一生) 197
発達期においてテレビ視聴が及ぼす影響に関する研究(竹内 光) 198
乳幼児の電子メディア接触と言葉の遅れ(発達障害)(片岡直樹) 200
「スマホに子守りをさせないで!」啓発活動について(内海裕美) 202
SNS 生徒たちの意見(荒井育恵) 204

Ⅹ 子どもと環境 
【この1年】身近な環境を学び、持続可能な地域づくりに参加する子どもたち(野田 恵・伊東静一) 206
【トピック】ESDとは 自己変容と社会変容の学びの連関(佐藤真久) 209
がれきが伝える大震災 (奥田みやま) 210
ヤマ学校が発見するおらほの自然の宝(八幡明彦) 212
エコアクション21による環境教育(花野耕一) 214
地域でつながり、共に学び、育つ―子どもとESD(内田光俊) 216

【資料1】子どもの貧困対策の推進に関する法律 218
【資料2】国際人権規約A規約 『経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約』第13条 220
【資料3】「教育再生推進法案(仮称)」 220
【資料4】地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案(抄)  221
【資料5】「今後の道徳教育の改善・充実方策について(報告)
 ~新しい時代を、人としてより良く生きる力を育てるために~」(抄) 223
【資料6】放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準(抄) 225
【資料7】平成25年度放課後児童指導員資格認定講習会カリキュラム内容 226
【資料8】放課後子ども総合プランについて 227
【資料9】成長を続ける21世紀のために「ストップ少子化 ・地方元気戦略」 (抄) 228
【資料10】「ふるさとづくり」有識者会議報告(抄) 229
【資料11】不登校の子どもの権利宣言 231
【特別資料】『子ども白書』の歩み(特集テーマ一覧) 232

子ども生活関連年表 233
日本子どもを守る会 2013年度の主な活動(2013年6月~2014年4月) 237
日本子どもを守る会第62回総会アピール 238
編集後記 239

著者プロフィール

日本子どもを守る会  (ニホンコドモヲマモルカイ)  (編集

日本子どもを守る会
 日本子どもを守る会は、1952年5月17日に誕生しました。「児童は人として尊ばれる」とうたった児童憲章が制定された翌年のことです。
 当時は朝鮮戦争の最中。米軍の前線基地となっていた日本の子どもたちは、その生活・教育・文化・福祉・健康・環境のすべてにわたって、児童憲章が踏みにじられる状況下にありました。
 この現実を黙視できないと、親や教師はもちろん、学生・研究者・専門家・地域活動家・市民団体・文化団体・労働組合など広範な顔ぶれの人々が結集し、思想・信条のちがいをこえて、子どもの人権と平和を守る国民的な運動をすすめてきました。
 1989年、国連総会は「子どもの権利条約」を採択し、21世紀を「子どもの世紀」にすることを目指して壮大で国際的な取り組みを進めています。日本子どもを守る会は、日本における子どもの権利の水準を向上させるために、子どもの意見を聞きながら、子どもの権利条約の具体化をすすめています。

【会の歴史と活動】
1951 年 児童憲章制定
1952 年…

上記内容は本書刊行時のものです。