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転機におけるキャリア支援のオートエスノグラフィー 土元 哲平(著/文) - ナカニシヤ出版
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転機におけるキャリア支援のオートエスノグラフィー (テンキニオケルキャリアシエンノオートエスノグラフィー)

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A5判
274ページ
定価 7,000円+税
ISBN
978-4-7795-1687-0   COPY
ISBN 13
9784779516870   COPY
ISBN 10h
4-7795-1687-0   COPY
ISBN 10
4779516870   COPY
出版者記号
7795   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年11月30日
書店発売日
登録日
2022年10月25日
最終更新日
2022年11月24日
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紹介

現在ある自己は,折々の転機に際し,どう選択をし,どうのり越えてきたのか。
その折々に,どのような相互交流があり,どのような支援に巡り合ったのか。
今ある人生は結果としてどのような文化の産物なのか。




●著者紹介
土元哲平(つちもと・てっぺい)
立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了
博士(文学)
現在,日本学術振興会特別研究員PD(大阪大学人文学研究科)
主要著作
『文化心理学─ 理論・各論・方法論』(分担執筆,ちとせプレス,2019 年)
『成長の瞬間を生み出す「よいキャリア支援」の意味感覚─ TAE ステップを用いた理論
構築』(共著,『質的心理学研究』第19 号,2020 年)
『転機研究における「個人と社会との相互作用」のアプローチ』(共著,『キャリア教育研
究』第37 巻第2号,2019 年)

目次

はじめに
Ⅰ.本研究の主題と目的
Ⅱ.本研究の考え方の基盤と全体構成
Ⅲ.筆者のライフストーリー:「自己紹介」
Ⅳ.本研究で扱う「転機」

第1部 転機研究の研究背景とオートエスノグラフィーの理論的・方法論的基盤

第1章 社会的背景:転機研究における「個人と社会との相互作用」のアプローチ
Ⅰ.「職業指導」から「キャリア教育」へ
 1.パーソンズの職業指導と職業選択
 2.アメリカと日本における「職業指導」から「キャリア教育」への流れ
Ⅱ.キャリア論における転機研究の主要な論点
 1.発達的アプローチ
 2.偶発性アプローチ
Ⅲ.「個人と社会との相互作用」のアプローチ
 1.ナラティヴとしての転機
 2.記号としての転機
Ⅳ.結  論

第2章 理論的背景:オートエスノグラフィーの方法論と文化心理学
Ⅰ.序  論
 1.オートエスノグラフィーとは
 2.喚起か分析か:AE におけるスペクトラム
 3.問題と目的:オートエスノグラフィーにおける方法論の課題
 4.文献レビューと類型化の方法
Ⅱ.オートエスノグラフィーの方法論の広がりを捉える2次元と4類型
 1.オートエスノグラフィーの方法論の広がりを捉える次元
 2.オートエスノグラフィーの方法論の広がりを捉える類型
Ⅲ.本研究の意義とオートエスノグラフィーにおける方法論的議論の可能性
Ⅳ.結論:文化心理学とオートエスノグラフィーの接合に向けて
 1.文化心理学とオートエスノグラフィー
 2.オートエスノグラフィーにおける「文化」と意味づけ  54
 資料(第2章): 海外オートエスノグラフィー関連文献(本章にてレビューしたもの)/
 日本におけるオートエスノグラフィー関連文献(本章にてレビューしたもの)

第2部 オートエスノグラフィーの実践研究

第3章 オートエスノグラフィーの構成
Ⅰ.第1部のまとめと方法論的示唆
Ⅱ.視点の体系的トライアンギュレーション
Ⅲ.トライアンギュレーションの指針
 1.方法論的・理論的視角
 2.認識論的検討:文化心理学とGendlin の哲学

第4章(研究1) 教員志望学生のキャリア選択過程:Auto-TEM を用いた人生径路の探究
Ⅰ.問  題
 1.キャリア選択に関する先行研究
 2.キャリア選択の「意味づけ」の理解へ:職業的キャリアとライフ・キャリア
 3.本研究の目的
Ⅱ.方  法
 1.複線径路等至性アプローチ(TEA)とは
 2.分析枠組み
 3.具体的な分析視点
 4.分析過程
Ⅲ.結果と考察
 1.結果の概要
 2.キャリア選択のライフストーリー:TEM による分析
Ⅳ.総合考察
 1.レジリエンスとキャリア目標:本研究から得られるキャリア選択支援への示唆
 2.「 影の径路」の探究:本研究の限界およびキャリア支援への示唆
 3.キャリア研究・教育におけるAuto-TEM の意義と可能性
 資料(第4章)1:研究ノートの抜粋
 資料(第4章)2:Auto-TEM 作成時に留意した点

第5章(研究2) 大学教員による日常的なキャリア支援:「支援者インタビュー」による検討
Ⅰ.問題と目的
 1.大学教員による日常的なキャリア支援
 2.オートエスノグラフィー実践としての本研究の意義
Ⅱ.方  法
 1.「支援者インタビュー」と研究協力者
 2.具体的なデータ収集方法
 3.語りを促すための資料
 4.データ理解の方法としてのKJ 法
Ⅲ.結果と考察
 1.調査の概要と分析過程
 2.A 先生のキャリア支援の「実践モデル」における主要概念(第1回~第3回)
 3.〈回収できない責任〉:キャリア支援者としてのA 先生のジレンマ
Ⅳ.総合考察
 1.〈自分探し〉の意味
 2.〈やりたいこと〉の意味
 3.方法論的内省:「支援者インタビュー」の利点と欠点
 4.課題と展望
 資料(第5章):インタビューガイド

第6章(研究3) 成長の瞬間を生み出す「よいキャリア支援」の意味感覚:TAE ステップを用いた理論構築
Ⅰ.問  題
 1.キャリア発達の主体の変化と転機
 2.「成長の瞬間」と「からだ」の感覚
 3.「成長の瞬間」と「よいキャリア支援」
Ⅱ.方  法
 1.基本的な分析方法とデータ収集
 2.データの解釈枠組み:メタファーによる拡張
Ⅲ.分析過程
 1.パート1:フェルトセンスから語る
 2.パート2:側面(実例)からパターンを見つける
 3.パート3:理論構築・拡張
Ⅳ.考察と展望
 1.キャリア支援のメタファーとしての卓球ラリー
 2.身体感覚に基づくキャリア支援研究の可能性
 3.オートエスノグラフィーの方法としてのTAE ステップ
Ⅴ.結  論
 資料(第6章):卓球メタファーについての語り

第3部 総合考察

第7章 総合考察
Ⅰ.ここまでの研究のまとめ
 第1章  転機研究における「個人と社会との相互作用」のアプローチ
 第2章 オートエスノグラフィーの方法論と文化心理学
 第4章( 研究1)教員志望学生のキャリア選択過程:Auto-TEM を用いた人生径路の探究
 第5章( 研究2)大学教員による日常的なキャリア支援:「支援者インタビュー」による検討
 第6章( 研究3)成長の瞬間を生み出す「よいキャリア支援」の意味感覚:TAE ステップを用いた理論構築
Ⅱ.本研究の視座と「転機のオートエスノグラフィー研究」の展望
Ⅲ.転機を促すキャリア支援への示唆
Ⅳ.オートエスノグラフィー研究への示唆
Ⅴ.本研究の限界と課題

おわりに
引用文献
索  引
初出一覧
謝  辞

著者プロフィール

土元 哲平  (ツチモト テッペイ)  (著/文

立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了
博士(文学)
現在,日本学術振興会特別研究員PD(大阪大学人文学研究科)
主要著作
『文化心理学─ 理論・各論・方法論』(分担執筆,ちとせプレス,2019 年)
『成長の瞬間を生み出す「よいキャリア支援」の意味感覚─ TAE ステップを用いた理論
構築』(共著,『質的心理学研究』第19 号,2020 年)
『転機研究における「個人と社会との相互作用」のアプローチ』(共著,『キャリア教育研
究』第37 巻第2号,2019 年)

上記内容は本書刊行時のものです。