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出版者情報
トライアスロンの哲学
鉄人たちの考えごと
- 初版年月日
- 2022年5月8日
- 書店発売日
- 2022年4月30日
- 登録日
- 2022年4月1日
- 最終更新日
- 2022年4月1日
書評掲載情報
2022-08-14 |
読売新聞
朝刊 評者: 小川さやか(立命館大学教授・文化人類学者) |
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紹介
なぜこの三種の競技が選ばれたのか? なぜこんな苦しいスポーツにハマるのか?
自らもトライアスリートである哲学者が、「鉄人レース」の本質を哲学・心理学・社会学など多角的な視点から解き明かし、西洋思想史の流れに位置づける。ユニークかつ真剣な新しい哲学の名著。
●著者紹介
ラファエル・ヴェルシェール(Raphael Verchere)
1982年生まれ。2012年にジャン・ムーラン・リヨン第3大学にて博士号(哲学)を取得。教授資格保有者(アグレジェ)。現在リヨン近郊のリセ(高校)の哲学教師として勤務しつつ,哲学の視点からスポーツにアプローチする研究を続けている。
加藤洋介(かとう・ようすけ)
1971年生まれ。一橋大学言語社会研究科博士後期課程中退。訳書:ミシェル・ワルシャウスキー『イスラエル=パレスチナ 民族共生国家への挑戦』(柘植書房新社,2003 年),ダニエル・ベンサイド『新しいインターナショナリズムの胎動――帝国の戦争と地球の私有化に対抗して』〔共訳〕(柘植書房新社,2009 年)。
目次
凡例
ヴィシー、八月二七日日曜日、午前五時
1 トライアスロンの歴史
フランス、一八九八年
――「三種のスポーツ」、「一人でやり遂げられる者」、そして「何にでも手を出す者」
ハワイ、一九七七年
――「最初に完走した者を鉄人(アイアンマン)と呼ぶことにしよう」
ニース、一九八二年
――「イギリス人の散歩道」上での「アメリカ風なひと時」
2 トライアスロンの形而上学
諸元素に対抗しつつも、寄り添いながら
水から抜け出すこと
空気を切り裂くこと
地を離れること
熱烈な火を燃え上がらせること
自然の精髄
3 トライアスロンの認識論
新たなテクノロジー
ハイパー・トライアスロン
失われた身体で自分の魂を失うこと
4 トライアスロンの心理学
上記内容は本書刊行時のものです。