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出版者情報
生活と論理
人称のロゴスを求めて
- 初版年月日
- 2020年12月25日
- 書店発売日
- 2020年12月25日
- 登録日
- 2020年11月19日
- 最終更新日
- 2020年12月11日
紹介
前著『生活と思索ー「先駆的二人称」を求めて』に続き、人称の理論を導きの糸としつつ、現代的心理学が原理的に抱える問題を生活に根ざした言葉で思索する。人間存在の総体性の回復、人称的対立における和解と統合の試み。日々の風景、断想、聖書研究等も収録。
目次
〈第1部 人称のロゴス〉
第1章 人称的対立と和解の哲学的心理学
1 問題の所在
2 解決への道
3 和解と結合
4 一般人称理論
第2章 心理学と人称の問題
第3章 物理的な一貫性と歴史的な一貫性の境界面としての意識
――チューリングの光と影を越えて
1 論理的な一貫性の探求
2 一般的な一貫性の領野へ
3 一貫性の次元変換としての意識
4 進化と一貫性の次元変換
5 脳における一貫性の次元変換
6 結 び
第4章 一貫性を持った世界の根源的な在り方
1 序 言
2 論理の「それ自体性」
3 一貫性の一般理論
4 他性あるいは原理としての関係性
5 科学的思考と文学的想像力の接点
6 関係性の原理は形而上学へと誘う
7 一貫性は「対面(化)原理」によってのみ確立する
8 結 語
第5章 人称的実在の確実性
――二人称の確実性、あるいは、愛の不可能性を乗り越えることについて
1 問題の所在
2 方法の次元
3 視野の変貌
4 暫定の結語
第6章 虚構的二人称の彼方へ――「一般人称理論」からの展望
1 科学的世界と二人称の喪失
2 現代における二人称の復権
3 虚構的二人称の彼方へ
4 科学的思考を越えていく人称の世界
第7章 人間と生活の人称理論的な理解とキリスト教信仰
1 意味・生活・心理学
2 科学的な方法による意味の平板化
3 自然化され得ない人称としての二人称
4 知的世界の基盤としての自己の人称性の刷新
5 非自然主義の復権
6 結 語
第8章 漸近線の誘惑――科学的心理学の意味について
1 曲線的生命への漸近線としての心理学
2 意識は同一性を越える
3 生命・意識・関係性
4 論理は同一性の一貫性に過ぎない
5 同一性の一貫性から関与的態度の一貫性へ
6 言語的肯定の根源性と先行性
7 超越的受容面による肯定と言語
8 生きたモデルとしての言語
〈第2部 生活の中で考える〉
第1章 生まれること、育つこと、そして思索すること
1 背景としての生
2 生活へ帰っていくということ
3 思索の道
4 人称の考え方
5 言語というもの
第2章 人生について
1 思い出と随想
2 遅れて来た学生
3 二〇一七年御殿場随想
4 個人と社会
5 映画「阿賀に生きる」を観る
第3章 愛について
1 慈しむということ、あるいは、「逆接的」な肯定としての愛
2 愛の交錯あるいは行き違う形での愛
第4章 広がりと自由について
1 広がりと膨張
2 引っ越しと「自由」
3 点と線と面
4 二羽の鳥――「空の鳥を見よ」再び
第5章 クリスマスの意味について
1 クリスマス・イヴ礼拝の祈祷
2 雨上がりのクリスマス
〈第3部 信仰と人生〉
第1章 聖書研究Ⅰ シオンの勝利と救い
第2章 聖書研究Ⅱ 人間存在の総体性の回復と生活の豊かさ――若き友へ
第3章 聖書研究Ⅲ 断念することの意味
第4章 精神の絶対零度
上記内容は本書刊行時のものです。