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ふらっとライフ ふらっと教育パートナーズ(編集) - 北樹出版
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ふらっとライフ それぞれの「日常」からみえる社会

発行:北樹出版
A5判
縦210mm 横148mm
160ページ
価格 1,900円+税
ISBN
9784779306273
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年3月31日
書店発売日
登録日
2020年2月20日
最終更新日
2020年4月9日
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紹介

家族、教育、性、労働、ルーツ。それぞれの背景をもった執筆者たちの声を聴き、「理不尽でない普遍的な社会の土台」について考える。大阪府立大学工業高等専門学校の教育プログラム「ふらっと高専」が提案する、新しい人権の教科書。

〔執筆者〕
 各章:伏見裕子・古川恵美・川﨑那恵・土田陽子・藤根雅之・仲岡しゅん・中山良子・住田一郎・松波めぐみ・片田孫朝日・春日匠・中田裕一
 コラム:鯵坂誠之・鎌倉義雄・橋爪裕・東優子・楢崎亮・高橋舞・金田忠裕・宮崎紗織・木村尚子

目次

はじめに 
 
序 章 二つの「あたりまえ」と「ふらっとライフ」(伏見裕子) 
  1 二つの「あたりまえ」  
  2 「人間としてのあたりまえ」を実現していくプロセス  
  3 「理不尽」をめぐる対話  
  4 いろんな人が関わる「補修工事」  
  5 「ふらっとライフ」とは?  


第1部 家  族 
 
第1章 いろいろな家族のかたち――ステップファミリー、養子縁組家庭を中心に(古川恵美)
  1 さまざまな家族との出会い  
  (1)保健室での出会い  
  (2)子どもからの家族関係に関する相談  
  2 親の再婚で家族になる  
  (1)ひとり親家庭やステップファミリーの増加  
  (2)新しい家族が加わるという緊張感  
  (3)家族になるための工夫~ある継父と継子の語りから  
  3 血縁関係のない親と子で家族になる  
  (1)里親制度を広める取り組み  
  (2)養子縁組制度とその他の里親制度の違い  
  (3)「生い立ちの授業」  
  4 自分の家族観をこえて  

第2章 誰とどんなふうに暮らしたい?――部落問題を学んで考えた“家族”のかたち(川﨑那恵)
  1 浅香地区の話  
  (1)記憶のはじまりにある懐かしい町  
  (2)浅香の部落解放運動  
  2 差別との出会い、葛藤  
  (1)引っ越しを機に言われたこと  
  (2)大学で部落問題を学ぶ  
  3 葛藤と向き合い、乗り越える  
  (1)カミングアウトをめぐって  
  (2)両親の選択と私の生き方  
  4 部落差別とは何か  
  (1)家族からの呪縛  
  (2)部落差別を下支えするもの  
  (3)個人を抑圧しない生き方の模索  
  (4)問題を学ぶことの大切さ  
  (5)自分が変わることから社会を変える  

コラム① 介護のしやすさという発想(鯵坂誠之)
コラム② 障がい者と家族(鎌倉義雄)


第2部 教  育  
第3章 学校の「フツウ」のなかにある平等と不平等――決まりを守ること・能力に応じた進路に進むこと(土田陽子)
  1 学校の「フツウ」  
  2 「決まりを守ること」  
  (1)丸刈り訴訟  
  (2)黒染め強要訴訟  
  (3)学校はなぜ毛髪をコントロールしようとするのか  
  (4)二つの訴訟の争点  
  (5)謎ルールの増加と学校が考える「平等」な指導  
  3 「能力に応じた進路に進むこと」  
  (1)医学部入試における選考基準問題
  (2)進学・非進学の平等と不平等  
  (3)能力に応じた進路に進めないのは誰の責任か?  
  4 今、起こりつつある変化 

第4章 学校の外でも学び・過ごせるために――学校に行けない・行かない子の権利の保障を考える(藤根雅之)
  1 不登校への感覚  
  (1)ちゃんと学校に行かないなんてずるい  
  (2)フリースクールに行くなんてずるい  
  2 「ずるい」をちょっと考えてみる  
  (1)理不尽なルールによって作られる「ずるい」やつ  
  (2)理不尽なルールへの「逃げる」という対処法  
  3 フリースクールという自治の空間  
  (1)自分たちでルールを「作る」  
  (2)フリースクールでの過ごし方  
  (3)フリースクールの難しさ  
  4 学校に行かないことを「権利」として考える  
  (1)「逃げる」権利  
  (2)「自分たちで作る」権利  

コラム③ スポーツ・インテグリティーの確保・向上に向けて(橋爪 裕)
コラム④ 多民族社会ハワイにおけるダイバーシティ&インクルージョンの取り組み(東 優子)


第3部 性  
第5章 「トランスジェンダー・ライフ」――いわゆるトランスジェンダーの弁護士として(仲岡しゅん)
  1 戸籍上は男性の「女性弁護士」  
  2 トランスジェンダー、LGBT、とは  
  (1)「トランスジェンダー」  
  (2)「LGBT」  
  (3)「性同一性障害」  
  (4)性のありかたの多様性  
  3 アイデンティティーの変遷  
  (1)趣味・嗜好とジェンダーバイアス  
  (2)子どもの頃の自己像  
  (3)異性愛者でも、同性愛者でもない自分  
  (4)「仲岡くん」から「しゅんちゃん」へ  
  4 トランスジェンダーと社会の障壁  
  (1)日常と社会的障壁  
  (2)学校とジェンダーバイアス  
  (3)トランスジェンダーの法律問題  
  (4)可能性としてのトランスジェンダー 
  5 おわりに(トランスジェンダーの意識を) 

第6章 「合意」が大切!――身体を用いたコミュニケーションの基礎知識(中山良子)
  1 関係/生き方の多様性  
  2 性別?  
  3 異性間のセックス――妊娠週数・安全日?・避妊  
  (1)妊娠三か月?――妊娠週数の数え方を知る  
  (2)安全日ってあるんですか?  
  (3)避妊  
  4 性感染症  
  5 人工妊娠中絶のことも知っておこう  
  6 「明確で自発的な合意」をめぐって 
  (1)紅茶ならわかる。じゃあ、セックスなら?
  (2)刑法と性暴力  
  7 関係を真摯に編むために  

コラム⑤ 男性の育児休業(楢崎 亮)
コラム⑥ 心とからだのプロフェッショナル⁉ 養護教諭って何だ⁉(高橋 舞)


第4部 労  働  
第7章 「最底辺」から建設業界を支えてきた労働者たち――釜ヶ崎(あいりん)地区日雇建設労働者の闘い(住田一郎)
  1 釜ヶ崎(あいりん)地区ってどこ?  
  2 活気に満ちていた労働者の町  
  (1)大阪万博を支えた労働者たち  
  (2)活気づく釜ヶ崎  
  (3)俺たちも人間ぞ!  
  3 働く者の権利と誇りを勝ち取る闘いへ  
  (1)西成労働福祉センターの設立  
  (2)青空労働市場の改善に向けて  
  (3)力を合わせて――労働組合とセンターの協同  
  (4)労働者を守る制度を!  
  4 路上に放り出された労働者たち  
  (1)バブル崩壊――野宿者の急増  
  (2)野宿のおっちゃんたちを路上から住まいへ  
  5 労働者、そして労働とは  

第8章 苦手なことがあっても働ける――「合理的配慮」って何だろう(松波めぐみ)
  1 「できる」から働ける?  
  2 「できない、できる」を考える――ふたつのエピソードから  
  (1)講演の後で、びっくり
  (2)Bくんの夢はどうなる?  
  3 「合理的配慮」とは何か?  
  (1)新しい法律  
  (2)差別の禁止とは? 
  (3)「合理的配慮」とは何か  
  (4)合理的配慮と「社会モデル」  
  (5)身体の不平等が「人生の不平等」にならないために  
  4 こんなふうにして働いている――さまざまな「障害のある先生」  
  (1)聞こえにくいC先生  
  (2)車いすを使用するD先生  
  (3)視覚障害(全盲)のE先生  
  (4)手に軽度の障害があるF先生  
  (5)学習障害のあるG先生  
 5 できなくても働ける社会へ  

コラム⑦ 誰のための福祉機器製作か(金田忠裕)
コラム⑧ 「とかいなか」での暮らしと仕事(伏見裕子)


第5部 ルーツ  
第9章 外国にルーツをもつ「日本人」のこと――移民や外国人が住みやすい社会に向けて(片田 孫 朝日) 
  1 日本と朝鮮の二つのルーツへ  
  2 朝鮮半島からの移民  
  (1)祖父母の生い立ち  
  (2)移民としての在日朝鮮人  
  (3)植民地からの移民の外国人化  
  (4)日本の移民・外国人政策  
  3 「孫正義」という名前の「日本人」が生まれるまで  
  (1)朝鮮部落に生まれ、身元を隠す  
  (2)孫正義という日本国籍者が生まれるまで  
  4 わたしの名前とKFCでの活動  
  (1)自分で新しい名前を創る  
  (2)神戸定住外国人支援センターの活動と日本のこれから  

第10章 水の源、水を守る人々――インド、ケララ州の社会運動の現場をめぐる(春日 匠)
  1 世界各地の社会問題を巡る旅へ  
  2 「世界社会フォーラム」のテントを訪ねる  
  3 手づくりの水道  
  4 水は誰のものか  
  5 「人類の未来」への想像力をもとう  

コラム⑨ アボリジニ、そしてアイヌ民族との出会いから(宮崎紗織)
コラム⑩ 広島原爆と「在外被爆者」(木村尚子)


終 章 「あたりまえ」を問う(中田裕一)
  1 差別や排除の背景にあるもの  
  2 運動の「あたりまえ」  
  (1)歩けるのは「あたりまえ」?  
  (2)運動の形式  
  3 文化の「あたりまえ」  
  (1)文化の本質  
  (2)価値観  
  4 「あたりまえ」を変えるには  
  (1)当事者からのスタート  
  (2)問い直す勇気  

おわりに  

著者プロフィール

伏見裕子  (フシミユウコ)  (編集

編者代表
伏見裕子(ふしみ・ゆうこ)
1983年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)、専門社会調査士。現在、大阪府立大学工業高等専門学校総合工学システム学科一般科目系(社会)講師、公益財団法人世界人権問題研究センター嘱託研究員。出産をめぐる歴史と人権問題について、フィールドワークを中心とした研究を展開。学内では、人権教育「ふらっと高専」のコーディネートを担当。「ふらっと教育パートナーズ」代表。主書に『近代日本における出産と産屋――香川県伊吹島の出部屋の存続と閉鎖』(勁草書房、2016年)(第37回日本民俗学会研究奨励賞受賞)。

上記内容は本書刊行時のものです。