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縄文海進と子母口貝塚
先史時代の川崎の海を復元する
- 出版社在庫情報
- 絶版
- 初版年月日
- 2019年7月
- 書店発売日
- 2019年7月12日
- 登録日
- 2019年7月3日
- 最終更新日
- 2021年3月22日
紹介
本書は、今から1万3千年位前から7千年前位前の縄文時代に、
地球が急激に温暖化し、極地の氷が溶けて海水面が上昇して
海水が陸地部に浸水した頃を話題にしています。
海水が陸地部に浸水するこの現象を「縄文海進」といいます。
一方、陸地部に海水が侵入すると、貝類や魚類等の海産資源が
台地上の縄文人の生活範囲で採取でき、食糧としていました。
それらの堆積物が「縄文貝塚」です。
子母口貝塚(神奈川県史跡)は、その代表的な遺跡です。
本書では、
こうした自然科学(縄文海進)と人文科学(縄文貝塚)の関係を
総合的に解説しています。
目次
序 章 自然史資料と考古資料の出会い
第一章 多摩川の下流部に位置する川崎の地形
一 川崎の位置とその地形
二 川崎沖積平野の地質
第二章 多摩川低地の沖積層を調べる
一 川崎駅前地下街「アゼリア」で多摩川低地の
沖積層調査がはじまる
二 現在と異なる古多摩川の流路
三 川崎市域下流域の沖積層に穿った三本のボーリング・コア
四 多摩川の河床に露出していた縄文時代のカキ礁化石
五 多摩川・鶴見川低地に見られる海岸線の変遷
第三章 科学的な考古学の夜明け
一 アメリカ人エドワード・シルベスター・モースと
大森貝塚の発掘調査
二 周知されなかった南加瀬貝塚(川崎市幸区)の
成果と、その顛末
三 子母口貝塚の発掘史と、市教育委員会による発掘
第四章 待望されていた子母口貝塚資料の公開と、周辺遺跡の動静
一 山内清男が発掘したD地点貝塚の資料
二 台地先端部に群在する貝塚遺跡群は語る
終 章 楽しい出会いを悦ぶ
上記内容は本書刊行時のものです。