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日本の〝中央ユーラシア〟政策 シナン・レヴェント(著) - 彩流社
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日本の〝中央ユーラシア〟政策 トゥーラン主義運動とイスラーム政策
原書: Japanese Eurasian Policy in the Inter-war Period

発行:彩流社
A5判
縦215mm 横155mm 厚さ21mm
重さ 460g
268ページ
上製
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-7791-2621-5
Cコード
C0022
一般 単行本 外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年10月
書店発売日
登録日
2019年8月23日
最終更新日
2019年10月4日
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紹介

忘れられた対外政策と知られざるトゥーラン主義運動!

日露戦争以後の戦前・戦中期の対外政策論は、
南進論と北進論に大きく整理されるが、
東西に向かうベクトルがあったことは忘れがちである。

西欧の白人主導の帝国主義の時代、
アジア系民族出自のハンガリーで形成された
トゥーラン主義
(民族的にはオスマン帝国のトルコ人、ソ連治下の中央アジアに
おけるタタール人などのテュルク系の人々、
ハンガリーのマジャール人、フィンランドのフィン人、
モンゴル人、満洲人、朝鮮人、そして日本人が含まれるとされた)
を受け入れた軍人の一部とアジア主義を掲げる知識人や活動家が
トルコやソ連邦内のイスラム系民族との交流を深め、
日本の影響力をユーラシア大陸全体に広げようと様々な運動を
展開した。
本書は、その知られざるトゥーラン主義運動の全貌と
イスラム政策のあり方を検証する労作である。

目次

序 論

第一章 テュルク系ムスリムと日本との接触

1満洲におけるテュルク系ムスリム社会と日本
2テュルク系ムスリム世界における日露戦争認識の実態
3アブデュルレシト・イブラヒムの来日と東京モスク建設計画
4亜細亜義会の設立と機関誌『大東』

第二章 日本におけるトゥーラン主義運動の前段階

1シベリア干渉と大陸政策
2在極東テュルク系ムスリム共同体の誕生
3クルバンガリーとタガンの来日

第三章 日本へのトゥーラン民族運動の導入

1トゥーラン民族運動の国際的展開
2日本におけるトゥーラン主義運動
第四章 トゥーラン運動の再開とアジア主義的な展開
1大道社及び月刊誌『大道』
(1924年4月~1931年8月)
2今岡の帰国(1931年12月)
3日本トゥーラン協会の結成(1932年)
4アジア主義におけるトゥーラン主義の位置づけ
5トゥーラン主義によるテュルク世界と日本との接触
  ──ムハッレム・フェイズ・トガユの事例

第五章 トゥーラン主義運動と「回教政策」との接合

1満洲国建設以後の「回教政策」とテュルク系ムスリムの
                   諸運動家の来日
2東トルキスタン独立運動と日本の関与工作
3関東軍と対ムスリム工作
4駐蒙軍と対ムスリム工作
5「回教政策」における1938年の意義
6竹内好が見た大陸ムスリム
7善隣協会と回教圏研究所

第六章 「回教政策」と日独による世界新秩序構想

1杉山宣撫部隊と中央ユーラシア在住の
           ムスリムに対する将来構想
2今岡十一郎のトゥーラン・イスラーム国家論
3反露方針について
4日独両軍の反ソ諜報活動と白系ロシア人独立運動への協力
5枢軸国による新秩序論
6中央アジア横断鉄道論

結 論

著者プロフィール

シナン・レヴェント  (シナン レヴェント)  (

Sinan LEVENT.
1983年、トルコ共和国生まれ。
2014年、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科
博士課程修了。博士(学術)。専門 日本政治外交史。
現在、
アンカラ大学言語歴史地理学部助教授。
東洋大学アジア文化研究所客員研究員。
著書等に、
『戦前期・戦中期における日本の「ユーラシア政策」
 トゥーラン主義・「回教政策」・反ソ反共運動の視点から
 早稲田大学モノグラフ』(早稲田大学出版部、2014年)、
『オスマン帝国と日本  トルコ共和国首相府オスマン文書館
所蔵文書に基づく両国間関係(早稲田大学史料展示会2017年
ACRI research paper series;8)』
(共編、東洋大学アジア文化研究所、2018年)、
「日本におけるトゥーラン主義運動の系譜」
(所収『アジア主義は何を語るのか  記憶・権力・価値』、
松浦正孝 編著、ミネルヴァ書房、2013年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。