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植民地・朝鮮における雑誌『国民文学』
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年8月
- 書店発売日
- 2018年8月6日
- 登録日
- 2018年6月15日
- 最終更新日
- 2018年8月23日
紹介
かつて、日本が侵略し植民地にした
大韓帝国(現北朝鮮・韓国)を舞台に、
大日本帝国の戦争に協力する親日文学者たちによる雑誌があった。
1910年に併合した韓国のソウルを拠点にしたこの雑誌の
執筆者は、韓国(朝鮮)人文学者についで、
日本人は作家・詩人、京城(ソウル)帝国大学の教育者、
朝鮮総督府関係者およびメディア関係者など230名余り。
これまでほとんど光を当てられることのなかった、
知識人たちの精神的・思想的侵略の実態をていねいに
読み解き、ほりおこす。
戦後、何事もなかったかのように置き去りにされたままの
戦争責任を問う。
東アジアの平和が問われる今こそ、負の歴史を学ぼう。
『国民文学』に登場する日本人(一部)
田中英光、佐藤清、則武三雄、秋田雨雀、新井雲平、
安東益雄、飯田彬、大島修、小尾十三、菊池寬、
木山捷平、久保田進男、椎木美代子、汐入雄作、島田邦雄、
城山豹、竹内てるよ、田中初夫、寺本喜一、中野鈴子、
西亀元貞、南川博、宮崎清太郞、三好富子、湯浅克衛、
横光利一、吉尾なつ子、吉川江子、長田幹彦、宇野千代、
佐藤清、杉本長夫、近藤時司、寺本喜一、黒田省三、
青木修三、楠田敏郞、寺田瑛、萩原浅男、津田剛、
授松月秀雄…。
時枝誠記を始めとした京城帝国大学教授陣、助教授、講師、
さらに図書館長、京城医学専門学校、延禧専門学校、
京城第一高女国民学校などの校長など。
文学者以外に教育者が多いのは、
韓国(朝鮮)人の日本(人)同化教導の任務を負っていたことを
顕示する。
目次
第1章 「皇道精神の昂揚」を掲げた朝鮮文壇
第2章 田中英光を中心に
第3章 田中英光を中心に日本人文学者の躍進ぶり
第4章 戦時下植民地における日本語雑誌
上記内容は本書刊行時のものです。