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ホロコーストを生き抜く イレーナ・パウエル(著) - 彩流社
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ホロコーストを生き抜く (ホロコーストヲイキヌク) 母の伝記と娘の回想 (ハハノデンキトムスメノカイソウ)
原書: The Daughter Who Sold Her Mother : A Biographical Memoir

歴史・地理
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発行:彩流社
A5判
縦215mm 横155mm 厚さ31mm
重さ 640g
445ページ
上製
定価 4,600円+税
ISBN
978-4-7791-2428-0   COPY
ISBN 13
9784779124280   COPY
ISBN 10h
4-7791-2428-X   COPY
ISBN 10
477912428X   COPY
出版者記号
7791   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年3月
書店発売日
登録日
2017年12月1日
最終更新日
2018年3月22日
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紹介

ホロコーストに関する回想記や研究書は
多数あるなかで、本書は異色の一冊である。

生まれたばかりの乳飲み子を抱えた一人の母親が
「死に神を騙し抜いて生き延びた」話をことあるごとに
娘に語り続けた。
確執と絆の複雑に絡み合う戦後の母娘生活……
本書は著者イレーナの個人史の中で描き出される
母親の言葉を通して描き出された
“記憶に留めるべき悲劇の時代”の証言である。

また、ワルシャワ大学で日本語と日本文化を学び、
オックスフォード大学とシェフィールド大学で
日本語と日本文学を教える教師である著者の、
ある意味では日本人への“歴史認識”についての
メッセージでもある。

目次

まえがき

プロローグ──墓碑に記録された生涯の旅路


 戦 前

I 母のタルタクフを求めて

 タルタクフ──ガリツィアのユダヤ人町
 祖父アーロンと祖母スプリンツェ
 家族の家  ほか

Ⅱ 母の若い頃

 若気の反抗
 少数民族問題──ウクライナ人とユダヤ人
 クラクフでの貧乏と友情  ほか


 戦 争

Ⅲ ソ連支配の幕間劇

 幻滅
  最初の疑惑
  共産主義の天国〈父ロメクと母サルナの物語〉
 帰郷 ほか

Ⅳ ナチの占領──猛攻

 ルヴフ、1941年6月──母性と戦争
 ルヴフの飢餓
 壊れた乳母車──ジュウキェフの物語
 ルヴフ・ゲットーでの一か月 ほか

V ナチの占領── 一人打って出る

 三枚の写真と一通の手紙
 「お前はゲシュタポの手に落ちた」
  ──ジェシュフ・ゲットーへの旅
 デンビツァの鉄道の駅(1943年春)  ほか

Ⅵ 解 放

 ボレク村からの逃亡
 クラクフ、1945年冬──最初の自由の味
 最初の生存者たちの話 ほか


 戦 後

Ⅶ ドイツ人撤退以後のシロンスク地方

 私の最初のクリスマス
 ドイツ人仕立て屋のハンガー
 失われた天国──極秘のパレスチナ旅行 ほか

Ⅷ 母に見守られて──子供時代の光景

 医療管理の下で
 愛犬ボニー──私の幸せの瞬間
 母親としての献身ぶり ほか

Ⅸ 目撃した歴史

 スターリンが死んだ日
 波乱の年、1956年──最初の政治的転換
 1956年のイスラエルでの夏休み
 政治的自由化の弱点、
  あるいは「私はいかにして母と別れたか」

Ⅹ 父の保護の下で

 成人を目指して
 私の家出
 イスラエルに母を訪ねる
 新移住民
 「お前はホロコーストの中では、
  一日も生きていけなかっただろう」

Ⅺ 旅立ち

 私のオックスフォードへの旅立ち(1967年)
 ワルシャワとオックスフォード(1968年)
 父のアメリカへの旅(1968─ 69年)
 母のポーランド退去(1969年)
 ワルシャワに別れを告げる(1969年)

Ⅻ そしてその後──エピローグに代えて

 父の死亡記事
 晩年の母の肖像
  母だけの部屋  
 高齢化とトラウマについての省察

日本の読者のみなさまに──著者あとがき

訳者あとがき

著者プロフィール

イレーナ・パウエル  (イレーナ パウエル)  (

Irena Powell.
オックスフォード大学、シェフィールド大学で
日本語、日本文学教師。
著書に
「Writers and Society in Modern Japan」
(Kodansha USA Inc.1983年)

河合 秀和  (カワイ ヒデカズ)  (

かわい ひでかず
学習院大学名誉教授。
著書
『トックヴィルを読む』
(「岩波セミナーブックス」岩波書店、2001年)、
『チャーチル ―イギリス現代史を転換させた一人の政治家
増補版 中公新書』(中央公論社、1998年)、
『ジョージ・オーウェル (イギリス思想叢書) 』
(研究社出版、1997年)ほか
訳書
J・L・ガディス『冷戦―その歴史と問題点』
(彩流社、2007年)
J・グレイ『バーリンの政治哲学入門』
(岩波書店、2009年)
バートランド・ラッセル『ロシア共産主義:新装版』、
バートランド・ラッセル『ドイツ社会主義:新装版』
(共にみすず書房、2007年)、
エリック・ホブズボーム『わが20世紀・面白い時代』
(三省堂、2004年)ほか多数。

早坂 眞理  (ハヤサカ マコト)  (翻訳協力

Makoto Hayasaka.
はやさか まこと
東京工業大学名誉教授。
著書に『イスタンブル東方機関』(筑摩書房)、
『ウクライナ』(リブロポート)、
『革命独裁の史的研究』(多賀出版)、
『ベラルーシ』、『リトアニア』(彩流社)などがあり、
翻訳書に『憐れみと縛り首』(平凡社)、
『スラヴ世界』(彩流社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。