書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2014年6月
- 書店発売日
- 2014年6月19日
- 登録日
- 2014年4月21日
- 最終更新日
- 2021年9月6日
紹介
「原発は、ほんとうにとんでもない怪物だ。あの複雑怪奇な原発の構造を理解しているエンジニアは世界に一人もいない……」。
35 年間、現場で原発開発に携わり続けた小倉さんは福島第一原発の四号機を除くすべての号機の安全系ポンプの技術とりまとめ役をし、原発を肌身で知っている。
この本は「遺言」のつもりで書いた。「原子力ムラ」の利権にたかる輩や、原発を推進する権力側にとっては、都合の悪いことも書き連ねた。読者のみなさんのなかには、「原発をつくった人間が何を今さら善人ぶりやがって!」と思われる方もいるだろう。原発をエネルギー資源の少ない日本にとってまるで「救世主」であるかのような夢を見て疑わなかった私自身、痛切に責任を感じている。
いや、感じるだけでなく、責任の一端を担っていることは確かである。しかし、長年、原発の建設や保守・点検に携わった人間だからこそわかることを書き留めることで、「贖罪」の思いもこめた。(「はじめに」より)
目次
まえがき
1.3・11事故発生時のショック
2.自分の過去の仕事
3.事故被害の甚大さ・深刻さ
4.原発の危険性の核心
4-1)私の認識の変化
4-2)原発の複雑さ
4-3)放射能と放射線の命への影響
4-4)事故を起さなくても危険極まりない
5.原発の安全とは
6.国の滅亡の可能性
7.事故が起きた原因~天災か人災か~
8.科学・技術を超えた問題
9.周知を集められない社会~自由な議論ができない文化と歴史~
10.マスメディアの政府・財界の広報機関化
11.理想をめざす人々の落し穴=反省点=
12.われわれはどんな国をめざすのか~一次元的価値社会から多次元的価値社会へ~
13.「人間は万物の霊長」主義からの卒業
あとがき
版元から一言
(社)日本図書館協会 選定図書
上記内容は本書刊行時のものです。