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ハンガリー西欧幻想の罠
戦間期の親英米派と領土問題
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2008年12月
- 書店発売日
- 2008年12月3日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2020年2月18日
紹介
失地回復という悲願と、ナチス・ドイツとの軍事同盟は必ずや悲劇に終るとの予見のはざまで、西欧への積極的な「文化外交」を展開したハンガリーの親米英派は、枢軸国でありながら終戦の一年前まで事実上「中立」を維持した。従来のステレオタイプな戦間期のハンガリー像を一新し、ホルティ摂政の実像とホルティ体制の実態を活写する力作。
目次
収録目次◆
日本の読者へ
第一章 アメリカ公使とハンガリー社交界
1 はじめに 2 実業家から外交官へ
3 ブダペシュト(ロヴァシュ通り三二番地)
4 ハンガリーのハプスブルク一族
5 ホルティ・ミクローシュ摂政
6 アメリカ人の見たホルティとヒトラー
7 亡命地ポルトガル(エストリル)
8 情報から諜報へ 9 報道対策
10 離任の挨拶
第二章 アメリカ外交官のハンガリー観
1 バンドホルツ将軍 2 ルーズヴェルト中尉
3 モンゴメリー公使
第三章 第二次世界大戦前夜のハンガリー外交
1 不本意な衛星国 2 一九二〇年のトリアノン条約
3 ホルティ時代のハンガリー外交
4 第一次ウィーン裁定 5 テレキ・パール首相
6 ハンガリーと第二次世界大戦の勃発
7 戦争と報道機関 8 検閲政策
9 テレキ伯爵の自殺(中立政策の終焉)
第四章 条約改正と西方政策
1 ベトレン対シートン=ワトソン 2 出版計画
3 編集方針をめぐって
4 セクフューとバログの確執
5 翻訳作業 6 いくつもの「ハンガリー史」
7 西方政策の波及効果
第五章 対英文化外交の展開(一九三四―四四年)
1 トリアノン世代 2 宣伝戦
3 バログとイギリス 4 イギリス知識人の警告
5 ベトレン伯爵 6 墓碑銘
第六章 バログ・ヨージェフと『ハンガリアン・クウォータリー』
1 改宗ユダヤ人 2 共同編集者オットゥリク
3 ベトレンの黒子に徹す 4 バログの最期
第七章 アメリカにおけるハンガリーの二重イメージ
1 異質な移民 2 第一次世界大戦とイメージの変容
3 戦間期の二重イメージ
訳者あとがき
人名解説/原注
上記内容は本書刊行時のものです。