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市技は「けん玉」山形県長井市 長井けん玉のふる里プロジェクト(編集) - ほんの木
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市技は「けん玉」山形県長井市 (シギハケンダマヤマガタケンナガイシ)

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発行:ほんの木
四六判
価格 1,300円+税
ISBN
978-4-7752-0136-7   COPY
ISBN 13
9784775201367   COPY
ISBN 10h
4-7752-0136-0   COPY
ISBN 10
4775201360   COPY
出版者記号
7752   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2022年5月11日
最終更新日
2023年3月26日
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紹介

山形県長井市の街角にコン、コンとけん玉の音が響き「笑顔」と「笑い」と「歓声」が聞こえてくる。
けん玉は、子どもからシニアまで誰もが楽しめ、健康で生き生きとした暮らしに役立っている
また、コミュニケーションツールとしての魅力を持つけん玉は、人と人とをつなぎ交流の場を広げてくれる。
市技は「けん玉」の山形県長井市。
長井市民が主役のけん玉文化創造とまちづくりを紹介します。

目次

市技は「けん玉」山形県長井市

まえがき

序章 けん玉を「市技」に制定
けん玉による「まちづくり」がスタート
条例で市技を定めたケスは全国で2例だけ
市民と市(行政)が一体となって、けん玉文化を創造

第1章 日本発祥のけん玉が、世界でブームを呼んでいる
ユーチューブが若い世代に火をつけた
規格を統一して競技・スポーツとして技を競う
健康効果も普及の要因となった
プレーヤー、観客がともに喜びを分かち合う楽しさがある
世界のトッププレーヤが技を競い合う「けん玉ワールドカップ」
ヨーロッパで流行った遊びが伝わり、けん玉が生まれた

第2章 競技用けん玉製造が始まった
けん玉のふる里「水と緑と花のまち」長井市
最上川舟運で栄え、産業・文化・自然環境保全に先進的だった
「けん玉道」を通じて普及、けん玉文化が根付いている
長井市での競技用けん玉製造の軌跡
木地玩具・民芸品づくりから競技用けん玉製造ヘ
一分の誤差も許されない厳しい規格に試行錯誤が続く
けん玉の健康・保健効果を科学的に解明・情報発信
「市技」認定を機に、毎年小学校1年生全員にけん玉を寄贈
荒れたクラスがけん玉で明るくなった

第3章 市民と行政の連携によるけん玉文化の創造とまちづくり
「長井けん玉のふる里プロジェク卜事業」がスタート
けん玉のふる里プロジェクト事業の背景
プロジェクトの事業展開
●けん玉ひろばスパイクの運営
●けん玉のギネス記録を達成
●けん玉チャレンジの実施
[けん玉チャレンジ実施店舗事例]
●「ケン玉ノ日in長井」けん玉チャレンジラリーの実施
●けん玉人口を増やす交流の取り組み
●第1回長井市民けん玉大会の開催
●けん玉が長井市の「市技」に定められた
●第2回長井市民けん玉大会の開催
●第3回長井市民けん玉大会の開催
べにばなレジェンド、スパイクファミリーの活動と成果
[山形大学人文社会科学部との連携プロジェクト]
けん玉チャレンジ調査及びチャレンジマップのフラッシュアップに向けたフィールドワーク
(経緯と感想)

第4章 けん玉普及に取り組む市民の活動
べにばな国体から始まった長井市のけん玉文化
国体で、けん玉によるデモンストレーションをすると決まった
べにばな国体後も市民の活動継続
ペインテイングでも長井市のけん玉文化をアピール
福祉けん玉の開発を機に、シニアのけん玉教室を開設
市長施政方針の「けん玉でまちづくり」を知り、心が湧き立つ
「バイ力モンけん玉クリニック」のけん玉教室
[米沢栄養大学加藤教授が進めるけん玉の健康効果の科学的解明]
けん玉には健康・抗加齢・認知症予防などに期待できる運動効果がある

第5章 けん玉の魅力・面白さを市外の人にも伝えよう
けん玉を通して人がつながっている長井市は温かい
親子で市民けん玉大会出場、見事に優勝と3位を獲得
小学3年生で10代最高位の五段に昇格、技もアートも素晴らしい
けん玉で体幹が強くなり、足が速くなった!
けん玉で培った集中力で、漢字テスト100 点を取った!

終章 市民のみんながけん玉大使に!
世界に挑戦できる子どもたちが育つ
市民が参加するいきいきと暮らせるまちづくり
けん玉のひびきは平和のひびき

前書きなど

まえがき
 公民館の入り口に立つと、中からコン、コン、コンという音とともに「わあ、ゃった!」「よし、うまく乗ったぞ!」「良かった!」などと、いかにも楽しそうな弾んだ声が聞こえてくる。
中を覗くと、子どもから大人、シニアまで、額にうっすらと汗を浮かべて一心に打ち込んでいる。
「こんなに楽しいものはない! 」「集中力が高まり、健康にもいい」「友だちづくりに最適のコミュニケーションツール」「カッコいい、クール!」などと、いきいきと話す人たちが暮らすまちがある。市外の人には何のことかわからないだろう。だが、このまちの人たちはこれだけで何のことかすぐわかる。
 このまちは、山形県長井市。今、世界中で注目され、ブームとなっている「KENDAMA 」、日本の伝統的な玩具で競技ツールでもある「けん玉」で最も知られるまちである。
 長井市で競技用けん玉製造が始まったのは48年前の1975年。より高次元を目指して質の向上に努めて完成した競技用けん玉は生産日本一となり、今では他の追随を許さない高品質な製品を生産している。多くの長井市民は子どもの頃からけん玉に親しみ、身近にあることが当たり前で、「けん玉のまち」を誇りとしており、市全体で市民と行政が一体となってけん玉による地域の活性化と健やかにいきいきと暮らせるまち守つくりに取り組んでいる。
 なぜ、けん玉なのか。日本けん玉協会(現・公益社団法人日本けん玉協会)を設立し、けん玉普及に努めてこられた同協会初代会長の藤原一生氏の依頼を受けて、長井市の鈴木与三郎氏が「競技用けん玉」製造に取り組んだことから始まる。当時、第二次世界大戦から帰ってきた藤原氏は「あの悲惨な戦争を二度と起こしてはならない。人種や言葉を越えて仲良くなれるものは何だ」と考えてけん玉に着目し、日本中、世界中に広め、世界平和に貢献していきたいと思い至った。
 長井市長の内谷重治氏は、かつて市職員時代に藤原氏にお会いした折に、「けん玉のひびきは、平和のひびき。打てば平和の音がする」ということを熱く語っていたと振り返る。「けん玉は練習をすればするほど上達し、けん玉ひとつで初対面の人とのコミュニケーションがとりやすくなるという魅力的なツールでもある。今は、世界各地でけん玉を楽しむ人が増え、オンラインでつながることもできる。けん玉文化を通して藤原氏の平和に対する思いもまた伝わってほしい」との気持ちが、けん玉を活かしたまちづくりの始まりとなったようだ。
 本書では、長井市で競技用けん玉製造が始まった経緯から「長井けん玉のふる里プロジェクト事業」とそれを推進する人々の思い、けん玉に親しむ人々の声とともに、けん玉が持つ健康、ダイエット、アンチエイジング、コミュニケーションツールとしての効果も取材した。
 この本を通じて長井市を知ってくれる人、長井市のけん玉文化に触れて関わりを持ち、「けん玉のまち長井」を広めてくれる人が増えてくれたら幸いだ。また、長井市に住む人たち、とりわけ若者や子どもたちが自分たちのまちを誇りに思ってくれれば望外の幸せである。

版元から一言

毎年、大晦日のNHKの紅白歌合戦では、けん玉大使の演歌歌手、三山ひろしさんとともにギネス挑戦でも賑わせています。

上記内容は本書刊行時のものです。