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それぞれのカミングアウト 八重樫信之(著) - 皓星社
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それぞれのカミングアウト (ソレゾレノカミングアウト)

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発行:皓星社
B5判
224ページ
並製
価格 3,500円+税
ISBN
978-4-7744-0833-0   COPY
ISBN 13
9784774408330   COPY
ISBN 10h
4-7744-0833-6   COPY
ISBN 10
4774408336   COPY
出版者記号
7744   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年7月10日
書店発売日
登録日
2024年5月31日
最終更新日
2024年7月10日
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紹介

国賠裁判を期にハンセン病の世界に関わって28年、カメラマンとライターの夫妻のライフワークの集大成。

国内はもとより、韓国ソロクト、台湾楽生院、アメリカのカーヴィル迄、足と目でとらえたフォトエッセイ。
急速に変容を遂げていく療養所内外を映す貴重な記録であると同時に、ハンセン病回復者と共に歩んだ夫妻の心の記録でもあります。
最終章はハンセン病回復者を被写体として追い続けた撮影者が、被写体の人権について考察する貴重な論考となりました。

目次

はじめに八重樫信之

第一章 モノクロの世界

第二章 カミングアウトして社会へ
 迷い
 ハンセン病患者 マザーに会う
 森元美代治・美恵子夫妻 ─死ぬ思いで一歩踏み出す
 鈴木禎一 ─一〇〇歳の現役活動家
 変化した園内と社会の空気
 金城幸子─家族とともに

第三章 絶対隔離政策の中で生き抜く
 汲田冬峯─舌読で詠む短歌
 大竹章 ─療養所の生き字引き
 佐々木松雄 ─底なしの善意な人
 冬敏之 ─社会復帰して作家に
 ヒロコ(仮名) ─米国に渡ったハンセン病女性
 加藤健・博子夫妻 ─支え合って生きる
 矢里きん・和夫夫妻 ─内なる壁を越える
 谺雄二 ─全原協事務局長・重監房資料館建設に尽力
 鈴木時治 ─目ざすは日本のゴッホ
 浅井 あい ─盲めしいても闘う歌人
 中原 弘 ─鍼灸師として自立
 神美知宏 ─ミスター全療協
 國本衛 ( 李衛)─ハンセン病と在日を生きる
 堤良蔵・百合子夫妻 ─「証あかし」としての証言
 佐川修(金相権) ─在日朝鮮人で初の自治会長
 曽我野一美・チサ子夫妻 ─豪腕で原告団を牽引
 宇佐美治 ─光田イズムへの抵抗と資料収集
 志村康 ─亡き子へのレクイエムとしての訴訟
 日野弘毅 ─愛犬パグとの社会復帰
 竪山勲 ─命ある限り闘う
 玉城シゲ ─「家族と信仰」を支えに生きる
 上野清・正子夫妻 ─今もつづく「話の出前」
 下地玄麓 ─敬虔なカトリック。洗礼名ヨアキム
 親里廣 ─退所証明書で米軍基地に就職
 宮里新一 ─生き直しの音楽活動

第四章 ドキュメント 国賠訴訟 
 国賠訴訟スタート
 森元美代治の意見陳述 
 原告勝訴~控訴断念まで
 熊本で喜びの記者会見
 小泉首相 控訴断念
 原告の訴えに秘策
 面談中「控訴なし」確信
 贖罪としての国賠裁判

第五章 韓国ソロクト、台湾楽生院訴訟
 韓国ソロクトと台湾・楽生院訴訟
 悲しみの島・韓国ソロクト(小鹿島)へ行く
 生命の危機と闘う日々
 韓国ソロクト訴訟傍聴メモから
 ソロクト訴訟第2回公判記録
 信仰と音楽ひとすじの人生 金新芽・鄭鳳熙夫妻
 人権の回復を求めて
 転居に抵抗する高齢の入所者たち
 目をそらさないで下さい 黄金涼

第六章 国賠訴訟その後─残された課題
 多磨全生園医療過誤訴訟(2003年~2006年)の記録を残す
 ハンセン病家族訴訟(2016年~2019年)
 「ひいばあちゃんはハンセン病だったよ」と言える時代に
 父はハンセン病でした
 カミングアウトと家族への思い

第七章 写真と人権 八重樫信之 
 一、障害のある人を撮る
 二、見た目問題
 三、ハンセン病と水俣病
 四、「入浴する智子と母」
 五、ハリウッド映画「MINAMATA」
 六、撮る人・撮られる人 趙根在と谺雄二

 インタビュー 谺雄二さんに聞く
 コロナ禍での撮影会

結び八重樫信之 

著者プロフィール

八重樫信之  (ヤエガシノブユキ)  (

写真家、ハンセン病首都圏市民の会会員

1943年中国長春生まれ
1967年早稲田大学商学部卒
1969年朝日新聞社入社 写真部、アエラ編集部、映像本部を経て、2003年定年退職写真部でデスク、アエラ編集部でフォトディレクターに就く。現在、フリー
1987年東京写真記者協会企画部門賞受賞、農業ジャーナリスト賞受賞
1997年ハンセン病患者・元患者の「尊厳の確立展」(WHO・
IDEA主催=国連本部)に出品
2006年第1回国際写真ビエンナーレ(韓国大邱市)に出品
2006年第2回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞審査員特別賞受賞
1996年からハンセン病問題に取り組み、日本の13の療養所、インド、ネパール、台湾、韓国、アメリカ(ルイジアナ州カーヴィル)で取材を続けている

著書
『絆 「らい予防法の傷痕―日本・韓国・台湾」』(人間と歴史社刊)
『輝いて生きる ハンセン病国賠訴訟判決から10年』(合同出版刊)

村上絢子  (ムラカミアヤコ)  (

フリーライター、IDEA(共生・尊厳・経済的自立のための国際ネットワーク)会員、ハンセン病首都圏市民の会会員

1944年東京生まれ
1966年お茶の水女子大学国文科卒
1966年~1972年 国書研究室で『国書総目録』(岩波書店刊)の編集助手
1996年からハンセン病問題に関わり、メディアにルポを発表

著書
『証言・ハンセン病 もう、うつむかない』(筑摩書房刊)
『告発 ハンセン病医療―多磨全生園医療過誤訴訟の記録』村上
絢子・内藤雅義・並里まさ子・和泉眞藏編著(皓星社刊)

上記内容は本書刊行時のものです。