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悪意の科学
意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?
- 初版年月日
- 2023年1月
- 書店発売日
- 2023年1月24日
- 登録日
- 2022年10月23日
- 最終更新日
- 2023年1月12日
書評掲載情報
2023-03-18 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 栗原裕一郎(評論家) |
2023-02-19 |
読売新聞
朝刊 評者: 尾崎世界観(ミュージシャン・小説家) |
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紹介
●嫌がらせ、意地悪・・人間の心の闇にひそむ悪意は、
なぜ進化し社会を動かしているのか?
・・悪意の起源から驚きの効用まで、人間観をくつがえす傑作●
人間関係、ビジネス、政治、SNS、神話、文学、テロ、宗教・・・
具体例をもとに、悪意の力を解き明かす。
・悪意はなぜ失われずに進化してきたか?
・悪意をもたらす遺伝子、脳の仕組みとは?
・なぜ自分に危害が及んでも意地悪をするのか?
・善良な人まで引きずり下ろそうとするわけ
・「共感」は人間が本来持っている性質か?
・悪意と罰の起源とは?
・悪意にはどのような効用・利点があるか?
・悪意をコントロールするには?
・・・脳科学・心理学・遺伝学・人類学・ゲーム理論などの最新成果を駆使して、
まったく新しい人間観が示される。
★ニューヨークタイムズ激賞ーー「挑戦的で奥深く、しかも楽しめる!」
★「実に驚くべき洞察だ!」ーーデビッド・ロブソン『The Intelligence Trap』著者
★「人間の社会行動における必読書」
ーーパトリック・フォーバー(タフツ大学、生物哲学・准教授)
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::著者:: サイモン・マッカーシー=ジョーンズ
ダブリン大学トリニティ・カレッジの臨床心理学と神経心理学の准教授。
さまざまな心理現象について研究を進めている。幻覚症状研究の世界的権威。
『ニューサイエンティスト』『ニューズウィーク』『ハフポスト』など多数メディアに寄稿。
ウェブサイト『The Conversation』に掲載した記事は100万回以上閲覧されている。
::訳者:: プレシ南日子
翻訳家。訳書は、アレックス・バーザ『狂気の科学者たち』、
サンドラ・アーモット&サム・ワン『最新脳科学で読み解く0歳からの子育て』、
ジャクソン・ギャラクシー&ミケル・デルガード『ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする飼い方』ほか多数。
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::目次::
はじめに・・人間は4つの顔をもつ
第1章・・たとえ損しても意地悪をしたくなる
第2章・・支配に抗する悪意
第3章・・他者を支配するための悪意
第4章・・悪意と罰が進化したわけ
第5章・・理性に逆らっても自由でありたい
第6章・・悪意は政治を動かす
第7章・・神聖な価値と悪意
おわりに・・悪意をコントロールする
目次
●はじめに・・人間は4つの顔をもつ
なぜ悪意は進化で失われなかったか?/悪の中にある善の起源
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●第1章・・たとえ損しても意地悪をしたくなる
人間観をくつがえす研究/悪意に満ちた入札/
最後通牒ゲームによる発見/配偶者や恋人への悪意/
ビジネスでの悪意/選挙における悪意/終末論的な人/Dファクター
●第2章・・支配に抗する悪意
平等主義はなぜ生まれたか?/ホモ・レシプロカンス/
文化が違えば公平さの基準も違う/正義中毒/怒りと脳/
共感は人間が本来持っている?/コストのかかる第三者罰/
安上がりな悪意/善人ぶる者への蔑視/悪意のソーシャルネットワーク
●第3章・・他者を支配するための悪意
ホモ・リヴァリス/限られた場所での競争/
セロトニンが減ると悪意が高まる/勝負に役立つ
●第4章・・悪意と罰が進化したわけ
悪意をもたらす遺伝子/公平さと罰の起源/オオカミがヒツジのふりをする
●第5章・・理性に逆らっても自由でありたい
ブレイブハート効果/ドストエフスキーと実存主義的悪意/不可能を可能にする
●第6章・・悪意は政治を動かす
勝たせたくないから投票する/カオスを求める人々/悪意を刺激する/
「悪党ヒラリー」/挑発的なメッセージと菜食主義/
専門家にはうんざり/エリートが過剰になるとき
●第7章・・神聖な価値と悪意
神と罰/自爆テロ犯はなぜ生まれるか?/神聖な価値への冒とく/
社会的疎外/宗教が新しいストーリーを提供する/
アイデンティティ融合/人々の協力を促し、地球を救う方法
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●おわりに・・悪意をコントロールする
インターネット上の悪意にどう対処するか?/気難しい性格と創造力/
民主主義を弱らせないために/慈悲の怒り
上記内容は本書刊行時のものです。