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児童虐待における公認心理師の活動 一般社団法人 日本公認心理師協会(監修) - 金剛出版
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児童虐待における公認心理師の活動 (ジドウギャクタイニオケルコウニンシンリシノカツドウ)

哲学・宗教
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発行:金剛出版
A5判
280ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-7724-1787-7   COPY
ISBN 13
9784772417877   COPY
ISBN 10h
4-7724-1787-7   COPY
ISBN 10
4772417877   COPY
出版者記号
7724   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年5月7日
書店発売日
登録日
2021年3月25日
最終更新日
2021年4月10日
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紹介

児童虐待の深刻な状況に警鐘が鳴らされて久しい。当初は発見が容易な身体的虐待やネグレクトへの対応が主であったが,近年は面前DVに代表される心理的虐待もその対象として増大している。この間,政府や地方自治体においてはさまざまな法律改正や施策を実施し,都道府県域をエリアとする児童相談所一極体制から,住民の生活に身近な市町村もその実施体制として組み入れる二極体制へと支援体制の改編が始まった。

また,虐待被害の結果,家庭から離れ社会的養護に移行する際にも施設養護から,家庭養護の推進が目標とされ,多用な変化が進行している。
その中で国家資格である公認心理師が誕生し,児童福祉の分野においては,児童虐待の早期発見,虐待の被害状況や児童の特性の把握を通じて回復の支援に当たり,また虐待を生む家族力動の理解と再発防止の手立て,児童の権利擁護,社会的養護の中での成長支援など多くの点から貢献が求められている。

こうした社会状況や制度の変革期において,求められる公認心理師の活動の指針となり,展望を示すことを願って企画した本書の構成は,次のようになっている。第1部は児童虐待に関する生物?心理?社会モデルに対応した理論編,第2部はこれを受けて医療・教育・福祉・司法分野における支援,あるいは複合した要因が関連する支援,分野横断的な支援について述べられている。第3部は現場の状況に精通した執筆者による個別事例の詳細な報告で,支援を実践する際の方法やケースを理解するための枠組みとして有用である。

目次

第1部 激変する子ども家庭福祉と児童虐待
第1章 児童虐待の現状と展望 増沢 高
第2章 子ども虐待(マルトリートメント)と脳科学の理解 友田明美
第3章 近年の子どもの人権の思潮について 藤田香織
第4章 アタッチメントの発達と家族 北島歩美

第2部 児童虐待対応における公認心理師
第1章 市町村における虐待防止活動 八木安理子
第2章 児童相談所における公認心理師の活動 髙橋幸市
第3章 教育分野における児童虐待とスクールカウンセラー活動 石川悦子
第4章 保健医療分野における公認心理師と児童虐待 野村れいか
第5章 社会的養護における公認心理師の活動――「生活臨床」の意義を含む 山喜高秀
第6章 里親支援とフォスタリング活動における公認心理師の視点 御園生直美
第7章 児童虐待の心理アセスメントと心理支援への展開 中垣真通
第8章 PTSD――さまざまなトラウマ反応への対応 亀岡智美
第9章 不適切な養育をうけた子どもの思春期――非行・不登校など 星野崇啓
第10章 虐待の被害体験と自傷・自殺 山科 満
第11章 児童虐待対応と多機関連携のあり方 安部計彦
第12章 DV対応における子どもへの支援 信田さよ子


第3部 事例編
第1章 多問題家族を支える事――母子への支援と地域資源の導入 伏見真里子
第2章 アルコール依存症と児童虐待 望月美智子
第3章 地域相談機関で見られるアルコール関連事例 徳丸 享
第4章 双極性障害のある保護者の事例 田中周子
第5章 DV家庭で生きる子どもの事例 古田洋子
第6章 ステップファミリー――ステップファミリーが抱える無理と遠慮 笹川宏樹

特別寄稿:そこに棲む被害者 鈴木大介

上記内容は本書刊行時のものです。