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シュッツの社会科学認識論
社会の探究が生まれるところ
- 初版年月日
- 2023年3月10日
- 書店発売日
- 2023年3月3日
- 登録日
- 2023年2月3日
- 最終更新日
- 2023年2月17日
紹介
現象学から社会科学を考える
ベルクソン、フッサール、ウェーバーの3人を知的源泉とするシュッツ。「生」と「認識」の関係を問う彼の問題意識を、現代に継承する。
社会科学が知を生み出すことはいかにして可能か。シュッツの社会理論を手がかりに、学問の前提を問い直す
目次
まえがき
目次
凡例
第1章 序論――生と認識の問題
第1節 社会科学認識論という主題
第2節 生と認識の問題
第3節 社会の探究が生まれるところ
本書の構成
第2章 先行研究の検討
第1節 前科学的な生は社会科学の理論構成の基準なのか
第2節 日常と科学の連続性と断絶――科学する生という問題
第3節 シュッツの思考の歩みと社会科学認識論
本章のまとめ
第3章 シュッツ科学論の思想史的位置
第1節 「統一科学」批判から見るシュッツ
第2節 「方法論争」の文脈から見るシュッツ
第3節 生と認識の問題から見るシュッツ
本章のまとめ
第4章 前科学的な生の次元へ――シュッツのベルクソン受容
第1節 前科学的な生
第2節 「生の形式と意味構造」における両極性
第3節 「生の形式と意味構造」はなぜ放棄されたのか――「ベルクソン期」をめぐって
本章のまとめ
第5章 体験からの疎隔としての社会科学――『社会的世界の意味構築』
を読む
第1節 初期草稿における意味概念
第2節 意味の構成とは何か
第3節 他者の主観的意味の理解とは何か
第4節 主観的意味と客観的意味の両極対立
第5節 体験からの疎隔としての社会科学
本章のまとめ
補説 シュッツ゠グールヴィッチの「ニヒリズム問題」
第6章 生世界概念の導入――生成から世界への内属へ
第1節 シュッツとフッサール――直接の交流から
第2節 未公刊資料から見るシュッツのベルクソン読解
第3節 世界への内属と所与としての間主観性
第4節 自然的態度の世界の構造
本章のまとめ
第7章 多元的現実と意味領域
第1節 意味領域、認知様式、多元的現実
第2節 科学社会学からのシュッツ批判
第3節 認知様式論の限界
第4節 関心の変様としての科学
第5節 意味領域の社会的次元
本章のまとめ
第8章 間主観的探究としての社会科学――レリヴァンス、相対主義、価値自由
第1節 社会科学的探究のレリヴァンス構造と間主観性
第2節 価値自由の擁護――フェーゲリンとシュッツ
本章のまとめ
第9章 理解社会学の論理――事例研究とは何か
第1節 社会科学におけるモデル構成の諸公準
第2節 理解社会学と事例研究
本章のまとめ
第10章 結論
第1節 全体のまとめ
第2節 シュッツ理論の意義と可能性
あとがき
文献
上記内容は本書刊行時のものです。