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不登校の子どもとフリースクール 武井 哲郎(著/文 | 編集) - 晃洋書房
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不登校の子どもとフリースクール (フトウコウノコドモトフリースクール) 持続可能な居場所づくりのために (ジゾクカノウナイバショヅクリノタメニ)

社会科学
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発行:晃洋書房
A5判
156ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7710-3674-1   COPY
ISBN 13
9784771036741   COPY
ISBN 10h
4-7710-3674-8   COPY
ISBN 10
4771036748   COPY
出版者記号
7710   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年10月30日
書店発売日
登録日
2022年9月29日
最終更新日
2022年9月30日
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紹介

「非営利型」民間フリースクールを “つくる” “つづける”
そして,地域とともに教育や社会を“変革する”学校づくりまで
すべての子どもが居場所や学びにアクセスできる社会を目指すNPOの挑戦!

不登校の子どもの居場所をつくってきた民間のフリースクール。営利を優先しないフリースクールが持続可能な運営を実現させるためには、どのような方法がありうるのだろうか。

フリースクールの運営を手がけてきた「実践家」とフリースクールに関心を寄せる「研究者」が共同で執筆。事業継続のための葛藤と格闘,現場の苦悩や失敗に学ぶ。

目次

序 章 不登校の実態と居場所づくりの挑戦
 第1節 フリースクールを運営することの難しさ
 第2節 非営利組織としてのフリースクール
 第3節 運営の難しさをどう乗り越えるか――研究の手順と本書の構成――

【実践編】フリースクールの運営とその実態

第1章 居場所をつくる・つづける
 第1節 NPO法人ふぉーらいふ
  1 団体の概要
  2 フリースクールForLifeのあゆみ
  3 持続可能な居場所づくりと,等しく教育を受ける権利の狭間で
 第2節 NPO法人フリースクールみなも
  1 団体の概要
  2 フリースクールみなものあゆみ
  3 なぜ事業を多角化したのか
  4 フリースクールの新たな展開
 第3節 NPO法人ここ
  1 団体の概要
  2 フリースクールここのあゆみ
  3 「ここ」の強み・独自性
  4 親子を支える仕組みの充実と内部体制の改善

 コラム1 子どもたちの満足度をあげるため、業務を効率化

第2章 子どもと保護者の幸せを実現する
――実践家による座談会から――
 第1節 プロモーション(自団体について知ってもらうための取り組みやその方法)
  1 SNSを基盤に、独自の戦略を練った広報
  2 お金をかけた広報の実際
  3 フリースクールへつながる方途
 第2節 マッチング(見学・相談・体験の際に伝える内容や利用に向けた合意形成の図り方)
  1 見学・体験を始める際に配慮すること
  2 入学・入会の条件と、入学・入会に至らなかった際のアフターフォロー
  3 見学から入学・入会に至らなかった子どもたちの割合
  4 「良心的な」団体をいかに見分けるか
 第3節 フォローアップ(子どもが通いたいと思える場づくりと保護者のニーズへの対応)
  1 通学継続にむけた働きかけ
  2 フェードアウトしそうな子どもへの働きかけ
  3 コミュニティサポートと個別アプローチの比重
  4 保護者のニーズとそれへの応答
  5 利用者のニーズの変化と対応の難しさ
  6 フリースクールからの卒業とその後のフォロー
  7 生徒は卒業後、いかにフリースクール経験を振り返るのか

 コラム2 フリースクールの人材確保と育成,そして待遇の課題

【理論編】居場所づくりの方法を考える

第3章 フリースクールの運営とその持続可能性
――包摂性・民主性とのジレンマを乗り越える――
 第1節 なぜフリースクールは小規模か
 第2節 包摂性・民主性をどこまで追求するか
 第3節 事業とどのように両立させるか
  1 事業多角化
  2 事業精選化
  3 拠点拡充化
  4 他地域での状況
 第4節 事業としての限界を乗り越える
  1 地域に根ざしたネットワーキング
  2 行政への働きかけ
 第5節 持続可能な運営のために

第4章 どのようにフリースクールを創るか
――事業性と共同性をつなぐ信頼関係――
 第1節 フリースクールの事業性と保護者の経済的負担
  1 利用料がもたらす不利益
  2 不利益を超える価値
 第2節 親の会を通したつながりの形成
  1 親の会の全国的な動向と「ここ」の現状
  2 同じ境遇が生み出すつながり
 第3節 事業性と共同性をつなぐ信頼関係
  1 愛のある大人の存在
  2 日々のやりとりによる信頼の構築
  3 職員の考え方への共感
 第4節 職員の真摯な姿勢が引き出す保護者の共同性
 第5節 共同性を維持し続けるために

第5章 フリースクールとして在り続けるために
――運営資金調達の困難性――
 第1節 ファンドレイジングの時代
 第2節 寄附金や助成金の積極的活用と事業の多角化
  1 越谷らるごの概要
  2 越谷らるごの運営の足跡
 第3節 事業委託金、寄附金や助成金を通した運営にみられるジレンマ
  1 行政からの認証を受けるということ
  2 限られた人的リソースとその持続可能性
  3 法人会員制度と運動性との狭間で
 第4節 運営の持続可能性とこれからのファンドレイジングのあり方

第6章 フリースクールは地域との信頼を紡ぎ社会を変革できるか
――北海道自由が丘学園の事例から――
 第1節 地域に根ざした持続可能でオルタナティブな教育・運営を探る
 第2節 北海道自由が丘学園の沿革と教育理念
  1 沿革
  2 教育理念
 第3節 草の根運動としての新しい学校づくり――草創期の歩み――
  1 北海道自由が丘学園をつくる会の発足
  2 法人格の取得
  3 「夕張プレスクール」の開校と移転
 第4節 札幌市での「月寒スクール」として再出発
  1 月寒スクールの概要
  2 地域を巻き込みながら地域とともに展開する教育実践の特色
 第5節 「まおい学びのさと小学校」の誕生
  1 「本気で学校をつくる」その想いに拍車がかかる
  2 設置認可を得るまでのプロセス
  3 内発的な学びが核となる学校を目指して
 第6節 子どもの内発性から教育の再構築に向けて

おわりに

著者プロフィール

武井 哲郎  (タケイテツロウ)  (著/文 | 編集

立命館大学経済学部准教授

矢野 良晃  (ヤノヨシアキ)  (著/文 | 編集

フリースクールForLife 代表

橋本 あかね  (ハシモトアカネ)  (著/文 | 編集

大阪大学大学院人間科学研究科助教、NPO 法人フォロ副代表理事、大阪府フリースクール等ネットワーク副代表理事

今川 将征  (イマガワマサユキ)  (著/文

NPO 法人フリースクールみなも理事長、NPO法人フリースクール全国ネットワーク理事

櫻木 晴日  (サクラギハルカ)  (著/文

大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在籍中

三科 元明  (ミシナモトアキ)  (著/文

NPO法人ここ理事長

竹中 烈  (タケナカタケシ)  (著/文

愛知文教大学人文学部准教授

宋 美蘭  (ソンミラン)  (著/文

弘前大学教育推進機構准教授

上記内容は本書刊行時のものです。