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米中経済摩擦の政治経済学
大国間の対立と国際秩序
- 初版年月日
- 2022年3月10日
- 書店発売日
- 2022年3月4日
- 登録日
- 2022年2月10日
- 最終更新日
- 2022年2月10日
紹介
相互依存と激しい対立のゆくえ,そして日本
二つの大国の相互依存の深化は,グローバル・サプライチェーンを発展させた.しかし,政治・経済・安全保障の分野の激しい摩擦と対立は,世界経済を不安定化させている.本書は両大国の相互依存と対立の構造を政治経済学的に分析し,米中経済摩擦と国際秩序のゆくえを探る。
目次
序章 本書の課題
第Ⅰ部 米中貿易の解明――相互依存の深化――
第1章 アメリカン・グローバリゼーションと中国経済体制
――米中貿易の国際的枠組みと国内的基盤――
第2章 米中間における貿易不均衡の構造
――アジア太平洋地域における国際分業と企業行動――
第3章 付加価値貿易から見た米中貿易
――もう1つの「国際分業」の形
第4章 大国の食料貿易
――食料安全保障と世界的なインパクト――
第Ⅱ部 激化する技術・知的財産をめぐる覇権争い
――「中国脅威」「デカップリング」の醸成――
第5章 自由な越境移転か,ローカライゼーションか
――「データ」をめぐる米中の角逐――
第6章 中国のハイテク産業と技術の現状
――米中ハイテク摩擦と半導体産業の技術デカップリング――
第7章 科学技術領域にみる米中対立の構図
――相互依存からデカップリングへの転換はなぜ生じたのか――
第8章 米中経済のデカップリングとアメリカ製造業の「復活」
――サプライチェーンの再構築と国内回帰――
第Ⅲ部 米中の大国間対立と国際秩序――米中対立の国際的波及――
第9章 米中関係の現段階
――中国の国際秩序変更者としての台頭とアメリカの「強硬な関与政策」――
第10章 「一帯一路」と受け入れ途上国
――援助か「債務の罠」か――
第11章 米中2つの資本主義体制の経済摩擦
――その構造と日本の課題――
上記内容は本書刊行時のものです。