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〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践
- 初版年月日
- 2020年8月20日
- 書店発売日
- 2021年8月17日
- 登録日
- 2021年7月7日
- 最終更新日
- 2021年7月7日
紹介
「先生は女子に甘い」「男の子なのにメソメソしない」
教師はジェンダーを「再生産する担い手」?
ジェンダーをめぐる教育課題や学校現場で奮闘する〈教師〉たちがジェンダー公正な社会を実現するための「変革する担い手」となるためにはジェンダー教育実践を推進していくために必要な視点を示す試み
子どもたちが「性別」に制限されないために、「一人の人間」である教師ができることは何か?
ジェンダー公正(平等?)な学校をつくるためにジェンダーから影響を受けて人生を歩んできた教師たちができること
多様な価値観をもつ教師たちがジェンダー平等という「ゴール」を目指すことの難しさ
「先生は女子に甘い」「男の子なのにメソメソしない」
・・・教師はジェンダーを「再生産する担い手」なのか?
教師に「変革の担い手」の役割を求める中で忘れられてきたことがある。
それは「教師も一人の人間であり、その人の人生がある」ということだ。教師は、その役割と葛藤したり、ジェンダーをめぐる教育課題を変革する実践(ジェンダー教育実践)との関係で困難が生じたりする。
ジェンダー平等な学校をつくるために、ジェンダーから影響を受けて人生を歩んできた教師たちができることとは何か。
ジェンダー教育実践を推進していくために必要な視点を示す試み。
教師も一人の人間であり、その人の人生がある以上、教師がその役割と葛藤したりジェンダーをめぐる教育課題を変革する実践との関係で困難が生じたりすることがある。ジェンダー平等な学校をつくるために、ジェンダーから影響を受けて人生を歩んできた教師たちができることとは何か。ジェンダー教育実践を推進していくために必要な視点を示す試み。
目次
はじめに
第1章 ジェンダーをめぐる教育課題と〈教師〉
第1節 ジェンダーをめぐる教育課題は何か?
第2節 教師は「再生産の担い手」?「変革の担い手」?
第3節 ジェンダーをめぐる教育課題へ対抗する
第4節 ジェンダー教育実践と〈教師〉の関係
第5節 本書で明らかにすること
第6節 調査の概要
[コラム①] 「さん」で統一すること
第2章 教師教育は「変革の担い手」育成に寄与しているか
第1節 教師教育における学び
第2節 教職課程に所属する学生の学び
第3節 ジェンダーをめぐる教育課題に対する教師教育
第4節 実態をふまえた先へ
[コラム②] ジェンダーにこだわりすぎなのか?
第3章 女子のトラブルを「ドロドロしたもの」と見なしてしまう文脈
第1節 友達関係と学級運営
第2節 学年運営の方針と「課題」である女子たちの関係
第3節 A組のトラブルと山本先生の学級運営
第4節 C組のトラブルと高橋先生の学級運営
第5節 男子のトラブルへの対応
第6節 「再生産の担い手」としての教師たち
第7節 〈教師〉たちの置かれた文脈
[コラム③] 友人関係とジェンダー
第4章 〈教師〉であることとジェンダー教育実践
第1節 山口先生の人生、そして葛藤と変容
第2節 〈教師〉への多様な影響をもたらすジェンダー教育実践
第3節 〈教師〉であることを見据えて
[コラム④] 名簿・整列などや身体測定の男女混合
第5章 〈教師〉集団だからできること/難しいこと
第1節 ジェンダー教育実践を個人化させないために
第2節 〈教師〉集団によるジェンダー教育実践と「子どもたちの実態」
第3節 ジェンダー教育実践をめぐる困難
第4節 仲間を増やしていくこと
第5節 ジェンダー教育実践の可能性と限界
第6節 〈教師〉集団の可能性と「センシティブ」であることの困難
[コラム⑤] 性的マイノリティの「困難」とは?
第6章 〈教師〉たちと研究者の授業作り
第1節 学校現場へ新たにジェンダー教育実践を導入するために
第2節 ジェンダー・センシティブな視点の提示
第3節 〈教師〉たちとの授業作りにおける新たな視点の提示
第4節 教育臨床社会学からみたジェンダー教育実践の授業作り
第5節 パッケージ化したジェンダー教育実践を広げる研究者の一助
第7章 〈教師〉の人生と向き合う
第1節 〈教師〉ゆえの困難
第2節 〈教師の人生〉と向き合うジェンダー教育実践へ
あとがき
初出一覧
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。