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ただ波に乗る Just Surf
サーフィンのエスノグラフィー
- 初版年月日
- 2020年3月30日
- 書店発売日
- 2020年4月6日
- 登録日
- 2020年3月13日
- 最終更新日
- 2020年3月13日
紹介
「ただサーフィンがしたい。(I just want to surf)」
日常に戻らなければならないときにサーファーがよく口にすることば。
それは、私にとっては、「女性」のサーファーであることを繰り返し迫られることへの抵抗感を含んでいた。
本書は、日本に生まれ育ち、女性であり、社会学の研究者である私が、どのようにサーファーになり、ジェンダーについて考え、サーフィンを基軸としたライフスタイルを作っていったのかを記録したものである。
目次
はじめに
第Ⅰ部 サーフィンのエスノグラフィーのために
第1章 サーフィン、スポーツ、ジェンダー
1 サーフィン研究とスポーツ
2 ライフスタイルスポーツとしてのサーフィン
3 日本での広がりとボディボード
4 サーフィンをする女性の身体
5 残された課題としての一般女性サーファーの経験
第2章 経験を記録する
1 オートエスノグラフィー
2 フェミニストエスノグラフィー
3 本書の調査について
第Ⅱ部 〈女性〉が経験するサーフィン
第3章 サーフィンを始める
1 あこがれから現実に
2 ボディボードからのスタート
3 大小の壁
4 ショップで見聞きする話
第4章 男同士の絆
1 ショップとチーム員
2 集団の上下関係
3 男らしさの表現
4 セクシズムを正当化する論理
第5章 差異化戦略とその限界
1 三人のボディボード仲間
2 ショートボードへの転向
3 差異化される女性/差異化する女性
4 流動的な地位
第Ⅲ部 オルタナティブなゴールに向けて
第6章 ショップをこえて
1 移住生活
2 オーストラリア合宿
3 コンテスト
4 引っ越しとショップ迷子
第7章 サーフィンの再開
1 サーフィン・ソーシャル・フイ
2 バタフライエフェクトというイベント
3 サーフフェミニズムを実践する人たち
終 章 理想の空間をめざして
1 困難さとは何だったのか
2 オルタナティブな身体文化
注
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。