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米と糖尿病 日本人は炭水化物(糖質)を制限してはならない
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2010年7月
- 書店発売日
- 2010年7月15日
- 登録日
- 2010年6月24日
- 最終更新日
- 2013年5月24日
紹介
炭水化物(糖質)の少ない食事が、糖尿病を招く。──糖尿病歴20年。みずからの糖尿病を克服するため、文献を読みあさり、実験を重ねた予防医学の研究者がたどりついた真実。満足するまで食べて、薬に頼らず生きる方法。
目次
はじめに 007
1 日本人の日常茶飯
──先祖が脈々と食べ続けてきた食事 019
2 戦後の食生活の変化 023
3 哺乳類(ウシ、ブタ)を食べるということ 035
4 米(炭水化物)を食べるということ 043
4-1 炭水化物(糖質)の意味
4-2 炭水化物と体力
4-3 炭水化物と耐糖能(血糖処理能力)
4-4 炭水化物と肥満
4-5 炭水化物を摂らないと……
5 米(炭水化物)と糖尿病 073
5-1 炭水化物の少ない食事が糖尿病をまねく
5-2 炭水化物の少ない食事が糖尿病をまねく
──ヒムスワースの疫学的検証
5-2-1 記述疫学的研究
5-2-2 患者-対照研究
5-3 炭水化物の少ない食事が糖尿病をまねく
──実験的検証
5-4 高炭水化物食は糖尿病に有効か
5-4-1 高炭水化物食が高血糖症を改善する
──ブランゼルの研究
5-4-2 高炭水化物食が糖尿病を改善する
──バーナードの研究
5-5 高炭水化物食のすすめ
5-6 5章のまとめ
付録 高炭水化物食の威力
──オーニシュの研究
6 米(炭水化物)とアルコール性肝障害 138
6-1 アルコールにまつわる誤解
6-2 酒を飲むとき、炭水化物の摂取が少ないと肝臓が悪くなる
あとがき 153
参考文献 167
索引 170
版元から一言
──糖尿病を克服するには、運動と食事療法しかない。
健康診断で高血糖を指摘された人は、必ず、そう言われる。
だが、運動も食事療法も簡単ではない。ことに食事療法はストレスがたまる。がんばって体重を下げても、「下がったから、ちょっとならいいか……」で、簡単に元の木阿弥。それどころか、反動で太ってしまうことも珍しくない。
実は、私(本書の担当編集者)も家系的に糖尿病をかかえる一族の出。血糖値が高いことはわかっていた。だが、痩せたと思えばまた逆戻りのくりかえし。気をつけているつもりだったのに血糖値は一向に下がらず、それどころか毎年少しずつの上昇傾向……。
ある日、医者がこともなげに言った。
「そろそろ血糖降下剤を飲み始めましょうか」
「えええええ~~~!!!」
大ショック! 絶対にイヤだ!
そこで、本書の著者が勧める「炭水化物70%以上の食事」を実践。毎日の運動は無理なので、週に1回、山に登ることにした。
結果、高炭水化物食と山登りの相乗効果で、血糖値&コレステロール値は大幅にダウン。ウエストまわりは、なんと10センチ近くも細くなった(←自慢)。
効果は人によって違うかもしれない。だが、「炭水化物70%以上の食事」は日本人が昔から食べてきた食事だ。安心して食べられるし、調理も簡単。家計を圧迫する食費の上昇に加え、環境問題から見ても疑問が残る「糖質制限食」にくらべて、「炭水化物70%以上の食事」は環境に優しいうえに、お財布にもやさしい(←これ重要)。
平成9年には1,370万人、平成14年には1,620万人だった糖尿病予備軍は、平成19年には、なんと2,210万人に増加した。大量の穀物を動物に与えることで支えられている肉食や、油分の多い嗜好食を好み、将来につけをまわす医療費増大の原因を生み出している2型糖尿病予備軍のご同輩。「炭水化物70%以上の食事」が、我々だけでなく、子どもたちの未来、ひいては日本を、いや世界を救う唯一の道と思し召されよ。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。