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真珠研究の今を伝える ―真珠養殖125周年を記念して 渡部終五(編集) - 恒星社厚生閣
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真珠研究の今を伝える ―真珠養殖125周年を記念して

A5判
縦215mm 横155mm 厚さ18mm
重さ 480g
192ページ
定価 3,000円+税
ISBN
9784769916468
Cコード
C3062
専門 単行本 水産業
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年3月25日
書店発売日
登録日
2020年2月18日
最終更新日
2020年3月27日
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紹介

1893年、御木本幸吉が世界で初めて成功させた真珠養殖は、今日新たな段階に入っている。遺伝子、ゲノム情報を適用することによって、より高品質な真珠生産を目指し養殖技術の革新が図られている。本書は真珠養殖125年を記念して行われたシンポジウムを基礎に、新時代に突入した今日の真珠養殖技術の最先端を、真珠研究の第一人者が紹介する。主な目次 1章 養殖真珠研究の歩み 2章 真珠や貝殻はどのような細胞が作っているのか 3章 ゲノムから探るアコヤガイの多様性と進化 4章 アコヤガイ母貝の系統保存 5章 真珠層の色調関連成分の化学分析 6章 真珠層の色調を決定する遺伝子 7章 真珠層形成の機能タンパク質 8章 アコヤガイの赤変病研究の現状 9章 アコヤガイの真珠収穫後の有効利用

目次

1章 養殖真珠研究の歩み 
1・1養殖真珠産業形成における研究 1)真珠成因の研究の歴史 2)真珠養殖の試み 1・2 日本における養殖真珠産業の発展 1)養殖真珠産業基盤の形成 2)真円真珠の生産技術の開発 3)養殖真珠市場の開拓 4)養殖真珠産業の確立 1・3 養殖真珠産業の発展と研究 1)真珠養殖における生産圧迫要因に関する研究 2)近年における新たな生産圧迫要因 3)人工採苗と育種研究 4)真珠品質の向上に向けた研究 5)真珠研究と養殖真珠産業の展望( )

2章 真珠や貝殻はどのような細胞が作っているのか
2・1 外套膜の構造 1)外套膜の観察 2)外套膜外面と貝殻内面の構造の対応 2・2 貝殻を作る細胞 1)外套膜上皮を構成する細胞 2)上皮細胞 3)粘液細胞 4)大型の顆粒をもつ細胞 2・3 真珠袋の細胞 1)真珠袋の形成 2)真珠袋を構成する細胞 3)真珠袋の真珠形成機能 2・4 貝殻,真珠形成細胞が担う機能とその指標 1)キチンの合成,分解 2)カルシウムイオンの貝殻内面,真珠袋内腔への輸送 3)結晶形成の場のpHの調節 4)貝殻形成機能の調節 

3章 ゲノムから探るアコヤガイの多様性と進化 
3・1 遺伝学における「集団」とは 3・2 ゲノムワイドなデータを利用したアコヤガイの集団遺伝学 3・3 明らかになったアコヤガイの遺伝的集団構造 3・4 南方系集団と北方系集団は環境の違いにより隔てられている 3・5 日本産アコヤガイの起源 3・6 持続的な真珠養殖のために

4章 アコヤガイ母貝の系統保存
4・1 愛媛県での真珠養殖とその問題点 1) 真珠母貝と細胞貝の相性 2) 環境要因がアコヤガイの成長と真珠の質に及ぼす影響 3) 種苗系統の管理 4)種苗生産用親貝の安定的確保 4・2 真珠母貝と細胞貝の相性 4・3 環境要因がアコヤガイの成長と真珠の質に及ぼす影響 4・4 種苗系統の管理 4・5 種苗生産用親貝の安定的確保 4・6 愛媛県宇和海におけるアコヤガイ真珠養殖の今後

5章 真珠層の色調関連成分の化学分析 
5・1 アコヤガイ真珠の色調と黄色色素 5・2 黄色系アコヤガイ貝殻真珠層 5・3 色調関連成分の抽出・分画 5・4 HCl-MeOH抽出液に含まれる黄色色素の化学分析 1)HCl-MeOH抽出液に含まれる黄色色素の分離 2)走査型電子顕微鏡-エネルギー分散型X線(SEM-EDX)分析 3)フーリエ変換型赤外分光(FT-IR)分析 4)鉄イオン検出と紫外可視分光(UV-VIS)分析 5)貝殻真珠層と真珠に含まれる黄色色素の比較 5・5 真珠層における主成分E1(鉄)の形態と分布 1)真珠層における主成分E1(鉄)の形態 2)真珠層における主成分E1(鉄)の分布 5・6 黄色系貝殻真珠層に含まれるその他の色調関連成分 5・7 まとめと今後の展望

6章 真珠層の色調を決定する遺伝子 
6・1 生物の色 6・2 真珠の色 6・3 アコヤガイの作る真珠に含まれる黄色色素 6・4 アコヤガイ真珠の黄色色素蓄積に関わる遺伝子の探索 6・5 同じ母貝の中で黄色度が異なる真珠を作らせる 6・6 真珠層厚への細胞貝の影響 6・7 遺伝子発現解析 6・8 黄色色素の蓄積に関わる遺伝子 6・9 白色貝 6・10 白色貝の原因遺伝子探索の試み 6・11 世界的に行われている真珠や貝殻の色を決める遺伝子を探す試み 6・12 真珠の色調を決定する遺伝子の解明に向けて

7章 真珠層形成の機能タンパク質 
7・1 真珠の有機物研究の歴史 7・2 真珠層特異的基質タンパク質Pif 7・3 Pif配列の分子進化 7・4 おわりに

8章 アコヤガイの赤変病研究の現状 
8・1 赤変病の特徴 8・2 原因究明 1) 病原体の探索 2) 次世代シーケンサーを利用した病原体の探索8・3 分子疫学解析 1) アコヤガイに感染する本スピロヘータの検出 2) 定量PCRによる本スピロヘータのアコヤガイ体内での分布調査 3) スピロヘータの季節変動 8・4 残された課題 病原体は証明されたのか? 8・5 今後の対策 1) 薬剤による治療 2) 耐病性育種 3) 隔離と移動制限による海域の清浄化 8・6 赤変病を通して防疫対策について考える

9章  アコヤガイの真珠収穫後の有効利用 
9・1 真珠,真珠貝利用の歴史 9・2 カルシウムの化粧品への利用 9・3 タンパク質の化粧品への利用
9・4 新たなる可能性 黄色色素 9・5 循環型社会への提案

著者プロフィール

渡部終五  (ワタベシュウゴ)  (編集

渡部終五:東京大学大学院(農・博)修了.北里大学海洋生命科学部特任教授,東京大学名誉教授.農学博士.

永井清仁  (ナガイキヨヒト)  (著/文 | 編集

永井清仁:東京水産大学水産学部卒.農学博士.株式会社ミキモト 真珠研究所

前山  薫  (マエヤマカオル)  (著/文 | 編集

前山  薫:三重大学大学院(工・博)修了.御木本製薬株式会社 取締役.博士(工学).

柿沼 誠  (カキヌママコト)  (著/文

柿沼 誠:東京大学大学院(農・博)修了.三重大学大学院生物資源学研究科教授.博士(農学).

淡路雅彦  (アワジマサヒコ)  (著/文

淡路雅彦:東京大学大学院(農・博). 国立研究開発法人水産研究・教育機構増養殖研究所.農学博士.

竹内 猛  (タケウチタケシ)  (著/文

竹内 猛:筑波大学大学院(理・博)修了.  沖縄科学技術大学院大学マリンゲノミックスユニット研究員.博士(理学).

三浦 猛   (ミウラタケシ)  (著/文

三浦 猛:北海道大学大学院(水・博)修了.愛媛大学大学院農学研究科教授.水産学博士.

木下滋晴   (キノシタシゲハル)  (著/文

木下滋晴:東京大学大学院(博士(農))修了.東京大学大学院農学生命科学研究科准教授.博士(農学).

鈴木道生  (スズキミチオ)  (著/文

鈴木道生:東京大学大学院(博士(農))修了.東京大学大学院農学生命科学研究科准教授.博士(農学).

松山知正   (マツヤマトモマサ)  (著/文

松山知正:鹿児島大学連合大学院(水・博)修了.国立研究開発法人水産研究・教育機構増養殖研究所.博士(水産学)

上記内容は本書刊行時のものです。