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出版者情報
鉛の魂
ジョーカーから奈良の暗殺者へ――怨みが義になる
発行:現代書館
四六判
240ページ
定価
2,400円+税
- 書店発売日
- 2023年4月14日
- 登録日
- 2023年2月14日
- 最終更新日
- 2023年3月30日
書評掲載情報
2023-07-08 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 杉田俊介(批評家) |
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紹介
自らのがんサバイバーとして、身体の変容と延命を媒介に資本主義の延命を見つめる中で、さらに市井の人々たちが持つ、人として残るものとして「義」を問う。「義」の不全と渇望、その暴走としての2021年京王線での「ジョーカー」刺傷事件から、2022年7/8の安倍元首相殺害事件とは何かまでも問う一冊。
「私怨有理」。この憎悪の底まで潜り、どこへ突き抜けるか」。私鉄での事案から元首相暗殺―「死」への恍惚から標的を貫く弾丸へ、「ジョーカー」たちはなにに到達したのか?
目次
1 魂の夏
2 ジョーカーたちはいつも行き先を間違える
3 海辺の岩
4 国家を引き寄せる者たち
5 逃散のかすかな地鳴り
6 悪い人と義の人
7 オウムとジョーカー
8 忘れられた民
9 風に吹き飛ばされる人びと
10 森崎和江『闘いとエロス』この恋愛小説から何をつかみ出すか?
11 両手になにを握るのか
12 紙と錘
晶篇1 夏の散弾
晶篇2 鉛の魂
上記内容は本書刊行時のものです。