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「日本」誕生 熊倉浩靖(著/文) - 現代書館
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「日本」誕生 東国から見る建国のかたち

発行:現代書館
四六判
256ページ
定価 2,700円+税
ISBN
9784768458730
Cコード
C0021
一般 単行本 日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年2月6日
最終更新日
2020年3月6日
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紹介

私たちの国がいつ「日本」となったのか、小学校や中学校では何も教えてくれません。
本書は、まず内外の史書を駆使し「日本という国家の誕生」の瞬間を絞り込むことから筆を起こします。そのとき、中国・唐の地で何があったのか。「日本」と命名した理由とは? 「日本」誕生と大王が天皇となるのはどちらが先か。「天皇」という称号の思想とは?
次に、「日本」という国家が誕生したとき列島に何が起きたかを見る方法として、東国と呼ばれる関東を中心とする地域に焦点を当て、文献や考古資料などから解読を進めます。
そこから浮かび上がってきたのは、貴族が民衆と一緒になって巨大災害に立ち向かっていく姿であり、わけても渡来人の多方面での活躍の様子が見てとれたのです。石碑から読み書きできる日本語の誕生の姿が確認され、仏教が日本人の心性を揺り動かすあり方も見えたのです。律令国家・日本の内実を問う試み。

目次

はじめに――危うい「祝日」がひもとく史実

第一章 日本という国家の成立

「日本」はいかなる情勢の中で誕生したか
倭から日本へ――国号公認は一大事
「日本国」命名の年号を絞る
「日本」命名に先行した「天皇」という称号
「天皇」称号の思想――天武朝という時代
治天下大王から御宇日本根子天皇へ

 補論1 「国民」にとっての国号は「やまと」

第二章 天・東・夷――入れ子構造の「日本」

天の一族――治天下の思想と論理
天下百姓・天下諸国への道程
兵員編制で成立した天下諸国
特別な地域としての筑紫と東国
天語歌(あまがたりうた)――夷に面する最前線・東国
「日本国」誕生を見る窓

 補論2 「上野」を「こうずけ」と読む理由

第三章 東国で国家を準備した者たちの出自と伝承

稲荷山古墳の鉄剣が語ること
毛人と東国――浮かび上がる上毛野君とその一族
上毛野君形名の妻が語る「水表の政」
上毛野君始祖伝承と交差する渡来人の影
文化・経済面でも朝鮮半島と深いつながり
東国を成り立たせた貴族たちの出自

第四章 東国貴族の登場――東国六腹朝臣

東国派遣の二類型――征討・帰還型と善政・移住型
移住・定着の出鼻を襲った大災害
火山災害復興の中で――上毛野君の登場
上毛野君の拠点と思想――正八角墳の謎
前方後方墳から前方後円墳へ――下毛野君の登場
車持君という氏名の謂れと展開
佐味君――南大和、越前、そして緑野郡・那波郡
池田君――河内国・和泉国からの展開
池田君の跡を継いだ上毛野坂本朝臣
大野君に関する仮説――埼玉古墳群をどう見るか

第五章 東国貴族と日本という国家の成立

八大貴族集団の一角を占める東国六腹朝臣
律令撰定の中核となった下毛野朝臣古麻呂
史書編集に関わり続けた上毛野君同祖氏族
蝦夷政策の最前線に立ち尽くして
人民永安――大野朝臣東人と田辺史難波の行動
東国民衆と「夷狄」地経営
渡来集団定住の地としての東国
藤原不比等を育てた車持君・田辺史
神宮となった鹿島・香取の神の社

第六章 結びつける力――日本語・地域・仏教と東国

民の視点を今に伝える世界の記憶・上野三碑
《読み書き》できる日本語の成立――山上碑の語る世界
新しい地域を成した宣言―― 多胡碑の語る世界
血縁から志縁へ――金井沢碑の語る世界

 補論3 東アジア世界に見る上野三碑の字体

 補論4 元号と上野三碑



おわりに――日本となった東国

著者プロフィール

熊倉浩靖  (クマクラヒロヤス)  (著/文

1953年群馬県高崎市生まれ。1971年京都大学理学部入学。学生運動に参加し中退。在学中か日本古代史の上田正昭(京都大学教授)に師事。1975年、井上房一郎の指導の下、高崎哲学堂の設立に参画し、福永光司・司馬遼太郎・梅原猛などの講演を企画・運営し、薫陶を得る。シンクタンクNPOぐんまを設立(代表理事)。高崎経済大学地域政策学部講師、群馬県立女子大学教授・群馬学センター副センター長を経て、現在、高崎商科大学特任教授。群馬県文化審議会副会長。日本ペンクラブ会員。
著書に『古代東国の王者――上毛野氏の研究』、『日本語誕生の時代――上野三碑からのアプローチ』『増補版 上野三碑を読む』(ともに雄山閣)。他に共著・論文多数。

上記内容は本書刊行時のものです。