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出版者情報
相談支援の処「法」箋
福祉と法の連携でひらく10のケース
- 書店発売日
- 2021年6月7日
- 登録日
- 2021年4月29日
- 最終更新日
- 2021年5月14日
紹介
いま、地域福祉の世界で「断らない相談支援」の実現が目指されている。これまで各分野で行われていた相談が、今後は地域の身近な窓口で受け止められるようになる。そうすると、福祉サービスを調整するだけでは解決できない「困難事例」もやってくる。そのなかには相続や紛争解決といった法律問題も少なくない。そこで、本書では複雑なケースに役立つ法的な「見通し」を「相談支援の処『法』箋」として紹介。相談支援で利用できる資源として「法」を選択することで、ソーシャルワークを豊かにしよう。
目次
はじめに
この本の使い方 この本のポイント1「:断らない相談支援」を豊かにするために
この本のポイント2《:事例》から学んでほしいこと
ケース1 守秘義務はアセスメントのキホン
ポイント「:個人情報リテラシー」は多機関連携の基礎!
法律解説:守秘義務とは
相談支援の処「法」箋:本人理解と個人情報リテラシーがカギを握る
自治体ワンポイント1 個人情報保護審議会を活用する
ケース2 あきらめさせない債務整理
ポイント:多重債務には専門職による早期発見・早期介入を
法律解説:自己破産手続をはじめとした債務整理のルール
相談支援の処「法」箋:債務整理後の更生は専門職にかかっている
ケース3 成年後見だけじゃない金銭管理
ポイント:他人のお金を管理するリスク
法律解説:日常生活自立支援事業、成年後見制度、事務管理
相談支援の処「法」箋:本人に判断能力が認められる場合の支援
自治体ワンポイント2 成年後見制度利用促進に向けた自治体の責務
ケース4 障害のある人もない人も、老いも若きもともに暮らす地域
ポイント「:合理的配慮」の哲学を理解し、ケースワークをより豊かに
法律解説:障害者権利条約、障害者差別解消法、そして各地の条例
相談支援の処「法」箋:合理的配慮の提供を具体化するには
自治体ワンポイント3 障害者差別解消条例とSDGs(持続可能な開発目標)
ケース5 虐待対応で判断に迷ったら
ポイント:マニュアル通りに対応できないとき、どうする br> 法律解説:高齢者虐待防止法等の基本
相談支援の処「法」箋「:虐待通報」「養護者」「暴力」の適切な判断を
ケース6 家庭内暴力に安全・適切に介入する
ポイント:使える法律は全部使って解決しよう!
法律解説:高齢者・障害者虐待防止法・DV防止法の違い
相談支援の処「法」箋:小さな違和感は行政とシェア 早期介入で最悪の事態を防ぐ
ケース7 万引きを繰り返す高齢者の「更生支援」
ポイント:刑事裁判のルールを知って、スムーズな支援計画を
法律解説:刑事手続の登場人物と流れ
相談支援の処「法」箋:無理難題にどう応える br> 自治体ワンポイント➃ なぜ更生支援を自治体でやらなければならないのか
ケース8 おひとり様の死後事務
ポイント:おひとり様の「葬儀」「財産」を地域社会でどう担うか
法律解説:亡くなったあとのお世話を誰もしてくれないときのルール
相談支援の処「法」箋:遺言書作成でリスクを避けよう
自治体ワンポイント5 おひとり様の「最後の砦」
ケース9 「8050問題」と親亡きあと
ポイント「:親亡きあとの準備」で今後の生活に道筋をつける
法律解説1:ひきこもりをとりまく二つの「呪い」
法律解説2:親亡き後に備える――ひきこもりフレンドリーな終活
相談支援の処「法」箋:虐待通報、心理的支援、死後事務
自治体ワンポイント6権利擁護支援の地域ネットワークづくり
ケース10 弁護士と連携する
ポイント:社会資源としての弁護士とは
そもそも弁護士とは
弁護士でなければできない業務――近隣トラブルと非弁行為
地域づくりにも弁護士を――法教育
弁護士はどこにいるのか
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。