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脱「いい子」のソーシャルワーク
反抑圧的な実践と理論
- 書店発売日
- 2021年3月14日
- 登録日
- 2021年2月16日
- 最終更新日
- 2021年2月23日
紹介
北米大学の福祉学部で必修となりつつある「反抑圧的ソーシャルワーク(AOP)」。日本で初めて、その理論から実践までを紹介。人びとが日々感じる「生きにくさ」を構造的な抑圧から生まれるものと捉え、「変えられないもの」と思い込んでいる法や制度、社会規範に対し、支援者自身が批判的な目を向け、社会的・政治的活動をも行うことを目指す。あらゆる福祉現場の「しょうがない」を乗り越え、脱「いい子」するためのソーシャルワーク入門書。「いい子」とは抑圧構造にとって「都合のいい子」でもある。逆に言えば、「いい子」から脱し、抑圧に目をつぶらず、変えていく実践ができるならば、支援はもっと面白く、魅力的になるかもしれない。
福祉現場の「しょうがない」を乗り越えるための入門書!
目次
はじめに
第Ⅰ部 AOPを知る
1 反抑圧的ソーシャルワーク(AOP)とは何か─概論と方向性 (坂本いづみ)
コラム1 AOPの源流 034
2 カナダでのソーシャルワーク教育の状況と課題 (坂本いづみ)
コラム2 ドナ・ベインズによるAOPの10のテーマ
第Ⅱ部 AOPの可能性
3 「私」から始めるAOP─ケアを中心とした社会をつくるために (二木泉)
コラム3 被爆者・アクティビスト・ソーシャルワーカー、サーロー節子さん
4 ささやき声の共鳴から生まれる私たちのAOP─「しょうがない」の向こう側 (市川ヴィヴェカ)
コラム4 ささやき声のAOP、実際にやってみたら
第Ⅲ部 AOPと日本の現状
5 日本のソーシャルワーカー教育とAOP─社会福祉専門職教育に今こそAOPが必要な理由(茨木尚子)
6 精神障害と抑圧・反抑圧 (竹端 寛)
7 障害当事者運動にみるAOP─その可能性と課題 (茨木尚子)
8 支援者エンパワメントとAOP (竹端 寛)
終章 明日から始める反抑圧的ソーシャルワークのタネ 【座談会】
上記内容は本書刊行時のものです。