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出版者情報
先生、ぼくら、しょうがいじなん?
- 書店発売日
- 2018年11月14日
- 登録日
- 2018年10月16日
- 最終更新日
- 2018年10月30日
紹介
知的障害特別支援学校・学級担任、特別支援教育コーディネーター等を務める中で、「できる」「できない」のモノサシだけでははかりきれない、何か違うモノサシがある、と感じた著者が、特別支援教育への疑問・違和感を提示する。特別支援学校・学級の児童の作品を展示した「しょうがい じどう せいと さくひんてん」で、その看板を見た生徒から「先生、ぼくら、しょうがいじなん?」と問われる。
特別な場で特別な支援を提供する特別支援教育全盛の中、教育が抱える矛盾を照射し、著者自身の揺らぎも正直に発露する。
2019年度からの教職課程で「特別支援教育総論」*の単位取得必須化をむかえるいま、現場のリアルから「分ける教育」を問い直す。
*授業科目名称は各大学によって違います(文部科学省の「教育職員免許法・同施行規則の改正及び教職課程コアカリキュラムについて」では、「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解(1単位以上修得)」と明記されています)。
目次
第一章 特別支援学級での関わりから考える
身近にある偏見
普通と特別の間
生徒からの問題提起
就学指導とは何か
進路について考える
特別支援学級の存在意義
「そういうものだ」ということを教える教育
第二章 特別支援学校での関わりから考える
問題にすることができない程大きな問題
視点を変えることができるか? ――先入観の囚人としての教師
大人の都合の中で生きる子どもたち
「分かる」ということについて考える
訪問教育という希望
第三章 学校組織・社会との関わりから考える
「伝える」とはどういうことか
言葉がつくる「障がい」――境界線の子どもたち
評価できるもの、できないもの
専門性とは何か
保護者という改革者
歯車としての教師
バランスと多様性
第四章 コーディネーターの視点から考える
悲しきコーディネーター
幼稚園・保育園について思うこと
小学校について思うこと
中学校について思うこと
高等学校について思うこと
進路選択・卒業後を考える
第五章 「関係性の中で生きていく」ということについて考える
子育てについて考える
性教育から考える
組織の中での居場所
上記内容は本書刊行時のものです。